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第七章 大森林のそのまた奥の
山籠もり
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「それで、真田先生は山に残ったと?」
ラテールの街のホテルの一室、リビングのソファーに座ったミラルダが健太郎に問い掛ける。
「コホーッ」
うん、基本は分かったから後は自分でやってみるって、今は多分キマイラのルルと組手みたいな事をやってるよ。
「キマイラと……ふぅ……やっぱり武術やってる人は変わってるねぇ……」
過去に真田が精霊魔法にのめり込まなかったのは、彼に魔法を教えた教師が真田が何故精霊と心を通わせられないのか理解出来なかったからだ。
普通のエルフは成長していく過程、警戒心の無い赤子の頃から精霊と自然と心を通わせる。
それが出来なかった真田はワンステップ目で躓いていた状態だった。
その事を教師は想像出来ず、首を捻るばかりだった。
そのワンステップ目をロミナの指導と自身の鍛錬の成果で乗り越えた真田は、真綿が水を吸収する様に下位精霊と心を通わせ術の行使を学んでいった。
そして術を一通りマスターした後は、本戦の前日までの三日間、みっちり修行したいと山に残る事にしたのだ。
最終日には仕上がりを見る為、ロミナと戦う事になっている。
「あのロミナさん、店長は大丈夫でしょうか……」
「心配いらん、中々に勘所の良い男だ。私は防御重視で教えたが本戦までには攻撃魔法を使いこなすかもしれんぞ」
「ふむ、何かの達人は他の技術でも覚えが早いというが……」
「精霊魔法は言語魔法とは違いかなり感覚的な物だからな、武闘家である真田とは相性が良かったという事だろう」
「じゃあ、店長が優勝する可能性も……」
「それは真田次第だ。では私は風呂に入って寝る」
真田に一通りの事を教え訓練はキマイラのルルに任せていたロミナは、ニーナにそう答えると大きく伸びをしてミラルダ達の部屋を後にした。
「感覚的か……俺もそっちに転向するか」
「ギャガン、途中で放り出すのか?」
「本読んだりすんのは苦手なんだよ」
「しょうのない奴だ。もう一度最初から教えてやるからこっちへ来い」
グリゼルダはそう言ってギャガンの手を取り部屋へ引っ込んだ。
「グリゼルダも結構面倒見がいいねぇ」
「あの二人はそれだけじゃ無いと思いますよ」
「まっ、パーティーの仲が良いのは良い事だよ……それで、ずっと気になっていたんだけど、それは何なんだい?」
「ですね。誰も指摘しないから私にしか見えていないのかと思っちゃいました」
「ミシマが妙な事するのはいつもの事だからね。ギャガンもグリゼルダも慣れちまったのさ。で、ミシマ、それは何なのさ?」
ミラルダとニーナは健太郎の側に浮かんでいる球体を指差し尋ねる。
「ピポピポッ!」
「コホー……」
俺にもよく分からない。先生が水霊に応援されてるのを見て、ちょっと羨ましいと思ったら背中から出て来たんだ。
「応援を羨ましい、背中から……ミシマの子供って感じでも無いねぇ……ねぇ、あんた。あんたは一体何者だい?」
「ピポ……」
ミラルダに問われた小型ロボットはアームを組んで首を捻る様に左右にゆっくりと揺れた。
「分からないみたいですね……」
「ふぅ……まあいいや。ともかく名前が無いと呼び辛いから呼び名を決めるとしようか?」
「コホー……」
またF先生絡みじゃないだろうな……。
「いいだろ、藤〇先生の作品は名作ぞろいなんだから……そうだねぇ……コロちゃんなんてどうだい?」
「コロちゃんですか? 確かに丸くてコロコロしてますけど……」
「コホー……?」
今度はキ〇レツか……どうなんだお前、このままだとコロになっちまうぞ?
「ピポピポ……ピポーッ!!」
ロボットは暫く揺れていたが最終的に納得したのか健太郎が良くやる様に、アームで大きく丸を作った。
「フフッ、ミシマと同じ……やっぱりこりゃ子供かねぇ……」
「名前、気に入ったみたい……愛嬌があって可愛いですねぇ。コロ、おいで」
ニーナはコロを手招きすると、コロはパチパチとカメラアイを瞬かせやがてニーナにフヨフヨと近づく。
「何だか子犬や子猫みたい……」
ミラルダの隣に座ったニーナの膝の上、コロは撫でられて気持ちいいのか目を細めピポ―と鳴いている。
「コホー……」
一体こやつは何なのか……本当に応援する為だけに存在しているのだろうか……。
アームを使いニーナに撫でる位置を指定しているコロを見ながら、健太郎は自分の体、そしてそれを作り出しただろう無意識にそっと問い掛けた。
■◇■◇■◇■
結局、コロが応援以外で何の役に立つのか分からないまま三日が過ぎ、健太郎はロミナとミラルダ達を乗せて真田の修行している岩山へと向かった。
真田は食料等は現地調達すると言っていたが、あの岩山に食べられる物はあったのだろうか……。
一人で修行に集中したいと真田が言うので、早くベッドで寝たいというロミナを連れて帰って来てしまったが……。
健太郎が変形したVTOLが空き地に降り立つとすぐにキマイラのルルが駆け寄って来た。
その背中には長袍をビリビリにして昔の少年漫画の主人公の様になった真田が跨っている。
「店長ッ!! 大丈夫ですかッ!?」
その姿を見たニーナは巨大なキマイラのルルがいるにも関わらず、健太郎から飛び降り真田に駆け寄った。
「ニーナはん、心配せんでも大丈夫や。久しぶりに思いっきり色んな事試せたわッ!」
よくよく見れば、真田も細かい傷があるが、どちらかといえばルルの方が所々毛が焼け焦げていたり、無数の傷を負っている。
「真田、貴様、ルルに何をしたッ!?」
そんな傷だらけのルルを見て健太郎から降りたロミナが真田に詰め寄る。
「何をって、練習に付きおうてもろただけやがな。ルル、ありがとうなぁ」
「ニ゛ャー」
真田がルルの背から降りポンポンと顔を叩くと、ルルは嬉しそうに目を細めた。
「むぅ……ルルは私に一番懐いていたのに……」
ムスッとしたロミナを見ながら、ミラルダ達を下ろし人型に戻った健太郎は、あのルルというキマイラは強い者に魅かれる習性があるみたいだ。だったら俺もあいつに認めて貰えばスリスリして貰えるのだろうか……と水霊の時と同じくスリスリされている真田を少し羨ましく思った。
そんな健太郎を横目に、グリゼルダが歩み出て真田達に声を掛ける。
「ともかく、二人とも傷を癒そう」
「あっ、グリゼルダはん、おおきに」
「気にするな。真田にはベストコンディションで大会に出て優勝してもらわんといかんからな」
「あの、グリゼルダさん、なんでそこまで……?」
「レベッカの蔵書に冒険者は依頼者の望みを叶える事を第一とするのでは無く、常にベストな形を模索せよと書いてあった……最悪、ミシマがいれば優勝は出来るだろうが、どうせなら真田が勝った方がスッキリするだろう?」
そう言ってニーナに微笑むとグリゼルダは真田とルルに治癒魔法を掛けた。
「せやな……ミシマはん、本戦で当たった時は手は抜かへんで」
「コホーッ」
当然っス。俺も胸を貸してもらうつもりで頑張りますッ!
「うん、ええ返事や」
「よぉ、真田。ロミナと戦る前に俺と手合わせしてくれよ」
「ん? ギャガンはんと?」
「ああ、結局大会には出られねぇし、ミシマやグリゼルダとはこの三日訓練はしてたが、グリゼルダは初心者だし、ミシマは攻撃を当てても関係ねぇから物足りなくてよぉ」
「ギャガン、やり過ぎて本戦に響く様な事はしちゃ駄目だよ」
「分かってるよぉ。ちぃと魔法って奴を使ってみてぇだけだ」
「獣人が魔法でっか……ええで、わいもあんさんとは手合わせしてみたかったんや」
ギャガンの突然の申し出に真田は爽やかな笑みを返した。
ラテールの街のホテルの一室、リビングのソファーに座ったミラルダが健太郎に問い掛ける。
「コホーッ」
うん、基本は分かったから後は自分でやってみるって、今は多分キマイラのルルと組手みたいな事をやってるよ。
「キマイラと……ふぅ……やっぱり武術やってる人は変わってるねぇ……」
過去に真田が精霊魔法にのめり込まなかったのは、彼に魔法を教えた教師が真田が何故精霊と心を通わせられないのか理解出来なかったからだ。
普通のエルフは成長していく過程、警戒心の無い赤子の頃から精霊と自然と心を通わせる。
それが出来なかった真田はワンステップ目で躓いていた状態だった。
その事を教師は想像出来ず、首を捻るばかりだった。
そのワンステップ目をロミナの指導と自身の鍛錬の成果で乗り越えた真田は、真綿が水を吸収する様に下位精霊と心を通わせ術の行使を学んでいった。
そして術を一通りマスターした後は、本戦の前日までの三日間、みっちり修行したいと山に残る事にしたのだ。
最終日には仕上がりを見る為、ロミナと戦う事になっている。
「あのロミナさん、店長は大丈夫でしょうか……」
「心配いらん、中々に勘所の良い男だ。私は防御重視で教えたが本戦までには攻撃魔法を使いこなすかもしれんぞ」
「ふむ、何かの達人は他の技術でも覚えが早いというが……」
「精霊魔法は言語魔法とは違いかなり感覚的な物だからな、武闘家である真田とは相性が良かったという事だろう」
「じゃあ、店長が優勝する可能性も……」
「それは真田次第だ。では私は風呂に入って寝る」
真田に一通りの事を教え訓練はキマイラのルルに任せていたロミナは、ニーナにそう答えると大きく伸びをしてミラルダ達の部屋を後にした。
「感覚的か……俺もそっちに転向するか」
「ギャガン、途中で放り出すのか?」
「本読んだりすんのは苦手なんだよ」
「しょうのない奴だ。もう一度最初から教えてやるからこっちへ来い」
グリゼルダはそう言ってギャガンの手を取り部屋へ引っ込んだ。
「グリゼルダも結構面倒見がいいねぇ」
「あの二人はそれだけじゃ無いと思いますよ」
「まっ、パーティーの仲が良いのは良い事だよ……それで、ずっと気になっていたんだけど、それは何なんだい?」
「ですね。誰も指摘しないから私にしか見えていないのかと思っちゃいました」
「ミシマが妙な事するのはいつもの事だからね。ギャガンもグリゼルダも慣れちまったのさ。で、ミシマ、それは何なのさ?」
ミラルダとニーナは健太郎の側に浮かんでいる球体を指差し尋ねる。
「ピポピポッ!」
「コホー……」
俺にもよく分からない。先生が水霊に応援されてるのを見て、ちょっと羨ましいと思ったら背中から出て来たんだ。
「応援を羨ましい、背中から……ミシマの子供って感じでも無いねぇ……ねぇ、あんた。あんたは一体何者だい?」
「ピポ……」
ミラルダに問われた小型ロボットはアームを組んで首を捻る様に左右にゆっくりと揺れた。
「分からないみたいですね……」
「ふぅ……まあいいや。ともかく名前が無いと呼び辛いから呼び名を決めるとしようか?」
「コホー……」
またF先生絡みじゃないだろうな……。
「いいだろ、藤〇先生の作品は名作ぞろいなんだから……そうだねぇ……コロちゃんなんてどうだい?」
「コロちゃんですか? 確かに丸くてコロコロしてますけど……」
「コホー……?」
今度はキ〇レツか……どうなんだお前、このままだとコロになっちまうぞ?
「ピポピポ……ピポーッ!!」
ロボットは暫く揺れていたが最終的に納得したのか健太郎が良くやる様に、アームで大きく丸を作った。
「フフッ、ミシマと同じ……やっぱりこりゃ子供かねぇ……」
「名前、気に入ったみたい……愛嬌があって可愛いですねぇ。コロ、おいで」
ニーナはコロを手招きすると、コロはパチパチとカメラアイを瞬かせやがてニーナにフヨフヨと近づく。
「何だか子犬や子猫みたい……」
ミラルダの隣に座ったニーナの膝の上、コロは撫でられて気持ちいいのか目を細めピポ―と鳴いている。
「コホー……」
一体こやつは何なのか……本当に応援する為だけに存在しているのだろうか……。
アームを使いニーナに撫でる位置を指定しているコロを見ながら、健太郎は自分の体、そしてそれを作り出しただろう無意識にそっと問い掛けた。
■◇■◇■◇■
結局、コロが応援以外で何の役に立つのか分からないまま三日が過ぎ、健太郎はロミナとミラルダ達を乗せて真田の修行している岩山へと向かった。
真田は食料等は現地調達すると言っていたが、あの岩山に食べられる物はあったのだろうか……。
一人で修行に集中したいと真田が言うので、早くベッドで寝たいというロミナを連れて帰って来てしまったが……。
健太郎が変形したVTOLが空き地に降り立つとすぐにキマイラのルルが駆け寄って来た。
その背中には長袍をビリビリにして昔の少年漫画の主人公の様になった真田が跨っている。
「店長ッ!! 大丈夫ですかッ!?」
その姿を見たニーナは巨大なキマイラのルルがいるにも関わらず、健太郎から飛び降り真田に駆け寄った。
「ニーナはん、心配せんでも大丈夫や。久しぶりに思いっきり色んな事試せたわッ!」
よくよく見れば、真田も細かい傷があるが、どちらかといえばルルの方が所々毛が焼け焦げていたり、無数の傷を負っている。
「真田、貴様、ルルに何をしたッ!?」
そんな傷だらけのルルを見て健太郎から降りたロミナが真田に詰め寄る。
「何をって、練習に付きおうてもろただけやがな。ルル、ありがとうなぁ」
「ニ゛ャー」
真田がルルの背から降りポンポンと顔を叩くと、ルルは嬉しそうに目を細めた。
「むぅ……ルルは私に一番懐いていたのに……」
ムスッとしたロミナを見ながら、ミラルダ達を下ろし人型に戻った健太郎は、あのルルというキマイラは強い者に魅かれる習性があるみたいだ。だったら俺もあいつに認めて貰えばスリスリして貰えるのだろうか……と水霊の時と同じくスリスリされている真田を少し羨ましく思った。
そんな健太郎を横目に、グリゼルダが歩み出て真田達に声を掛ける。
「ともかく、二人とも傷を癒そう」
「あっ、グリゼルダはん、おおきに」
「気にするな。真田にはベストコンディションで大会に出て優勝してもらわんといかんからな」
「あの、グリゼルダさん、なんでそこまで……?」
「レベッカの蔵書に冒険者は依頼者の望みを叶える事を第一とするのでは無く、常にベストな形を模索せよと書いてあった……最悪、ミシマがいれば優勝は出来るだろうが、どうせなら真田が勝った方がスッキリするだろう?」
そう言ってニーナに微笑むとグリゼルダは真田とルルに治癒魔法を掛けた。
「せやな……ミシマはん、本戦で当たった時は手は抜かへんで」
「コホーッ」
当然っス。俺も胸を貸してもらうつもりで頑張りますッ!
「うん、ええ返事や」
「よぉ、真田。ロミナと戦る前に俺と手合わせしてくれよ」
「ん? ギャガンはんと?」
「ああ、結局大会には出られねぇし、ミシマやグリゼルダとはこの三日訓練はしてたが、グリゼルダは初心者だし、ミシマは攻撃を当てても関係ねぇから物足りなくてよぉ」
「ギャガン、やり過ぎて本戦に響く様な事はしちゃ駄目だよ」
「分かってるよぉ。ちぃと魔法って奴を使ってみてぇだけだ」
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