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第五章 魔人の依頼と迷惑な姫
リアル対スーパー
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動くな賊共、そう言ったゴーレム、いやもうアレはモビ○スーツといった方がいいだろう。
健太郎は自分の知識からそれが掲げる右手、その上腕部に付いた物が恐らくビーム的な何かを放ちシャーリアを撃ち抜いたのだと予想を付けた。
硬い竜の鱗を簡単に破壊出来るのだ。人など簡単に粉々に出来るだろう。
『ゴーレム、キュベル様は何処だ? 大人しくキュベル様を返すのなら楽に死なせてやる』
「コホー……」
あっ、どっちにしても殺す気なんだ……。
どうする、下手に動けば相手は引き金を引きそうだ。
「ちょっ、ちょっと相談させてくれないかい!?」
『相談……いいだろう。三分間だけ待ってやる』
白銀のゴーレムは銃口を健太郎達に向けながら、声を上げたミラルダにそう返答した。
巨人の言葉を受けてミラルダ達は健太郎の周囲に集まり相談を始める。
「アレはきっと我々の部隊が得ようとしていたブルーメタル、それを使ったゴーレムに違いない」
「お前らあんなの作るつもりだったのか」
「私も噂しか知らん。だが空を飛べるゴーレム等、他に考えられん」
「……どうするねミシマ?」
「コホーッ……」
恐らく俺一人だったら、どうにでもなりそうなんだが……。
「あたしらがネックに……」
「ミラルダ、ミシマは何と言っている?」
「自分一人だったら何とかなるってさ」
「竜の牙でも傷が付かねぇんだ。確かに俺達が死んでもお前ぇは生き残るだろうな」
「……ならミシマを盾にすれば、シャーリアを傷付けた何かも防げるのでは?」
「盾になっても攻撃出来なきゃ勝てないぜ」
「コホー……」
盾か……トラックになれば皆を守る事は出来るかもしれない。だけどトラックじゃアレを止める事は出来ないよねぇ……。
「……ミシマ、アレをやるしかない」
「コホー?」
アレ? アレって何だ?
グリゼルダの言葉に健太郎は首を捻る。
「アレって何だ、だって?」
「うむ、以前、我々の潜伏場所に向かう前、お前が電撃を得た時に私が止めた事があったろう?」
「コホーッ? ……コホーッ!!」
止めた? ……ああ、巨大化かッ!! 巨大化……大きく……皆を守れるぐらい、大きく頑丈に……。
そう考えた健太郎の体が変化を始める。
「こりゃ何かヤバそうだね」
「ああ、車ん時と同じ……いや、こりゃああん時よりも……」
「とにかく退避だ……ギャガン、私とミラルダを担いで神殿に逃げ込め」
「シャーリアはどうする?」
「私とミラルダで持ち上げ運ぶ、ミラルダ浮遊をシャーリアにッ」
「了解だよッ」
ギャガンはミラルダとグリゼルダを担ぎ、神殿に向かって駆け出した。
「「万能なる魔力よ、彼の者と大地との軛を断ち切れ、浮遊」」
「万能なる魔力よ、風を巡らせこの者に俊足を、加速」
グリゼルダは浮遊と同時にギャガンに加速魔法を掛けた。
「おっ、体が軽くなったぜ」
駆けるギャガンの肩の上で二人の魔法使いは巨大な金竜に浮遊魔法を掛け引き寄せる。
「グルルルル……グルル(すみません……いきなりだったので……いたた)」
「黙っていろ、今治癒魔法を掛ける」
グリゼルダはそう言って傷付いたシャーリアを移動中に癒していく。
無論、そんな派手な事をすれば上空のグラハムも黙ってはいない。
『貴様ら一体何をする気だッ!? 止まらんと撃つぞッ!!』
グラハムは変化する健太郎から視線を外し、神殿に逃げ込むギャガンに照準を合わせ威嚇の為に閃光を打ち込んだ。
その閃光が、唐突に現れた巨大な手に遮られる。
『なッ!? ラブラブびぃむ❤を防いだだと!?』
グラハムが驚きで思わず動き止めている間にギャガン達は神殿に逃げ込み、その周囲にはすぐさま魔力障壁が形成された。
「コォホォォォォォオオオオッ!!」
ミラルダ達には手出しはさせないッ!!
低く腹に響く重低音を発しながら、手を伸ばした健太郎の体は巨大化を続け、それは神殿上空を飛ぶトゥインクルスター☆彡が見上げる程、大きく分厚く変化していった。
『なんだ……それは……』
「コォホォォォ…………コォホォォオオオオッ!!」
そうだな…………こいつはミシマDXとでも呼んでもらおうかッ!!
グッと右手を突き出し名乗ったトゥインクルスター☆彡を遥かに超える巨体を見て、コックピットのグラハムはあんぐりと口を開けていたがハッと我に返り奥歯を噛みしめる。
『クッ、大きいだけの張りぼてに何が出来るッ!! 食らえラブラブびぃむ❤フルバーストッ!!』
健太郎の周りを旋回しながらグラハムは両腕に装備された魔力砲を次々にその巨体に打ち込む。
撃ち込まれた魔力の弾は健太郎の体に当たると弾け、眩い光を周囲にばら撒いた。
「グラハム? グラハムなの?」
一方で小屋に残されていたキュベルが聞き覚えのある声に引かれ、覚束ない足取りで小屋から姿を見せる。
だが、変形していく健太郎に目を奪われていたグラハムはキュベルがいる事に気付かなかった。
また健太郎も高速で飛ぶトゥインクルスター☆彡を追う事に必死で、足元に注意は払っていなかった。
「キャッ!?」
弾けた光の一つが地面で爆発、キュベルを衝撃波で吹き飛ばす。
吹き飛ばされたキュベルはゴロゴロと地面を転がり、彼女の視界を奪っていた仮面は留め具が壊れ弾け飛んだ。
「うぅ……何なのよもう…………えっ……アレってトゥインクルスター☆彡? ていうか何なのあの巨大ロボはッ!?」
キュベルの戸惑いに戦闘中のグラハムは気付かず、旋回しながら更に魔力の光を健太郎に浴びせる。
「きゃッ!? やっ、止めてッ!! 私もいるのよッ!! わッ!?」
その余波はキュベルにも降り注ぎ、彼女はこの世界に転生して始めて命の危機を感じていた。
「うぅ……お願いよぉ……」
"キュベル、簡単に犠牲っていうけどそいつは命なんだ"
再度、吹き飛ばされたキュベルは死の恐怖に怯えながら、ミラルダが言っていた言葉の意味が分かった気がした。
ブルブルと震え、二体の巨人を見上げる事しか出来ないキュベルを他所に、グラハムは健太郎に攻撃を続けていく。
「コォホォォォォォオオオ!!」
むぅッ、チカチカして鬱陶しいッ!! もう、ブンブン飛び回らないでよねッ!!
『なっ、グワアアアアッ!?』
健太郎が腕を振り回すとそれによって乱流が発生し、トゥインクルスター☆彡は飛行が制御出来ずクルクルと宙を舞った。
『ググッ……うぷっ……』
何とか制御を取り戻し健太郎から距離を取ったグラハムは、胃からせり上がって来た物を飲み下すと、口元を右手で拭い健太郎を睨み付ける。
『おのれぇ、小癪な真似を……びぃむ❤が効かないならこれはどうだッ!! キラ☆キラ★スティックッ!!』
グラハムはトゥインクルスター☆彡の腰部に装備された金属の筒を右手に装備すると、健太郎の顔目掛けて飛び瞳目掛けて筒から噴き出した魔力の刃を思い切り叩きつけた。
「コォホォッ、コォホォオオッ!!」
ギャッ、眩しいッ!!
『クククッ、やはり目はどんな者でも弱いか』
怯んだ健太郎を見て効果ありと踏んだのか、グラハムは左手にもキラ☆キラ★スティックを装備し顔を連続で斬りつける。
『フハハッ、このまま顔を切り刻んでくれるッ!!』
「コォホォォォオオオオッ!!」
眩しいって言ってるでしょうがッ!!
余りの鬱陶しさに健太郎は思わず顔の前で集る虫を払う様に手を振り回した。
『フハハハハハハッ!! ゴッ!?』
その手は健太郎の顔を斬る事に夢中になっていたグラハムの操るトゥインクルスター☆彡に命中。
トゥインクルスター☆彡を神殿敷地の地面に思い切り叩き付けられた。
「コォッ……コォホォォォオオオオ……」
アッ……御免よ、つい……。
地面にめり込んだトゥインクルスター☆彡を見て、青い巨人は頭を掻きつつメンゴメンゴと右手を立てた。
健太郎は自分の知識からそれが掲げる右手、その上腕部に付いた物が恐らくビーム的な何かを放ちシャーリアを撃ち抜いたのだと予想を付けた。
硬い竜の鱗を簡単に破壊出来るのだ。人など簡単に粉々に出来るだろう。
『ゴーレム、キュベル様は何処だ? 大人しくキュベル様を返すのなら楽に死なせてやる』
「コホー……」
あっ、どっちにしても殺す気なんだ……。
どうする、下手に動けば相手は引き金を引きそうだ。
「ちょっ、ちょっと相談させてくれないかい!?」
『相談……いいだろう。三分間だけ待ってやる』
白銀のゴーレムは銃口を健太郎達に向けながら、声を上げたミラルダにそう返答した。
巨人の言葉を受けてミラルダ達は健太郎の周囲に集まり相談を始める。
「アレはきっと我々の部隊が得ようとしていたブルーメタル、それを使ったゴーレムに違いない」
「お前らあんなの作るつもりだったのか」
「私も噂しか知らん。だが空を飛べるゴーレム等、他に考えられん」
「……どうするねミシマ?」
「コホーッ……」
恐らく俺一人だったら、どうにでもなりそうなんだが……。
「あたしらがネックに……」
「ミラルダ、ミシマは何と言っている?」
「自分一人だったら何とかなるってさ」
「竜の牙でも傷が付かねぇんだ。確かに俺達が死んでもお前ぇは生き残るだろうな」
「……ならミシマを盾にすれば、シャーリアを傷付けた何かも防げるのでは?」
「盾になっても攻撃出来なきゃ勝てないぜ」
「コホー……」
盾か……トラックになれば皆を守る事は出来るかもしれない。だけどトラックじゃアレを止める事は出来ないよねぇ……。
「……ミシマ、アレをやるしかない」
「コホー?」
アレ? アレって何だ?
グリゼルダの言葉に健太郎は首を捻る。
「アレって何だ、だって?」
「うむ、以前、我々の潜伏場所に向かう前、お前が電撃を得た時に私が止めた事があったろう?」
「コホーッ? ……コホーッ!!」
止めた? ……ああ、巨大化かッ!! 巨大化……大きく……皆を守れるぐらい、大きく頑丈に……。
そう考えた健太郎の体が変化を始める。
「こりゃ何かヤバそうだね」
「ああ、車ん時と同じ……いや、こりゃああん時よりも……」
「とにかく退避だ……ギャガン、私とミラルダを担いで神殿に逃げ込め」
「シャーリアはどうする?」
「私とミラルダで持ち上げ運ぶ、ミラルダ浮遊をシャーリアにッ」
「了解だよッ」
ギャガンはミラルダとグリゼルダを担ぎ、神殿に向かって駆け出した。
「「万能なる魔力よ、彼の者と大地との軛を断ち切れ、浮遊」」
「万能なる魔力よ、風を巡らせこの者に俊足を、加速」
グリゼルダは浮遊と同時にギャガンに加速魔法を掛けた。
「おっ、体が軽くなったぜ」
駆けるギャガンの肩の上で二人の魔法使いは巨大な金竜に浮遊魔法を掛け引き寄せる。
「グルルルル……グルル(すみません……いきなりだったので……いたた)」
「黙っていろ、今治癒魔法を掛ける」
グリゼルダはそう言って傷付いたシャーリアを移動中に癒していく。
無論、そんな派手な事をすれば上空のグラハムも黙ってはいない。
『貴様ら一体何をする気だッ!? 止まらんと撃つぞッ!!』
グラハムは変化する健太郎から視線を外し、神殿に逃げ込むギャガンに照準を合わせ威嚇の為に閃光を打ち込んだ。
その閃光が、唐突に現れた巨大な手に遮られる。
『なッ!? ラブラブびぃむ❤を防いだだと!?』
グラハムが驚きで思わず動き止めている間にギャガン達は神殿に逃げ込み、その周囲にはすぐさま魔力障壁が形成された。
「コォホォォォォォオオオオッ!!」
ミラルダ達には手出しはさせないッ!!
低く腹に響く重低音を発しながら、手を伸ばした健太郎の体は巨大化を続け、それは神殿上空を飛ぶトゥインクルスター☆彡が見上げる程、大きく分厚く変化していった。
『なんだ……それは……』
「コォホォォォ…………コォホォォオオオオッ!!」
そうだな…………こいつはミシマDXとでも呼んでもらおうかッ!!
グッと右手を突き出し名乗ったトゥインクルスター☆彡を遥かに超える巨体を見て、コックピットのグラハムはあんぐりと口を開けていたがハッと我に返り奥歯を噛みしめる。
『クッ、大きいだけの張りぼてに何が出来るッ!! 食らえラブラブびぃむ❤フルバーストッ!!』
健太郎の周りを旋回しながらグラハムは両腕に装備された魔力砲を次々にその巨体に打ち込む。
撃ち込まれた魔力の弾は健太郎の体に当たると弾け、眩い光を周囲にばら撒いた。
「グラハム? グラハムなの?」
一方で小屋に残されていたキュベルが聞き覚えのある声に引かれ、覚束ない足取りで小屋から姿を見せる。
だが、変形していく健太郎に目を奪われていたグラハムはキュベルがいる事に気付かなかった。
また健太郎も高速で飛ぶトゥインクルスター☆彡を追う事に必死で、足元に注意は払っていなかった。
「キャッ!?」
弾けた光の一つが地面で爆発、キュベルを衝撃波で吹き飛ばす。
吹き飛ばされたキュベルはゴロゴロと地面を転がり、彼女の視界を奪っていた仮面は留め具が壊れ弾け飛んだ。
「うぅ……何なのよもう…………えっ……アレってトゥインクルスター☆彡? ていうか何なのあの巨大ロボはッ!?」
キュベルの戸惑いに戦闘中のグラハムは気付かず、旋回しながら更に魔力の光を健太郎に浴びせる。
「きゃッ!? やっ、止めてッ!! 私もいるのよッ!! わッ!?」
その余波はキュベルにも降り注ぎ、彼女はこの世界に転生して始めて命の危機を感じていた。
「うぅ……お願いよぉ……」
"キュベル、簡単に犠牲っていうけどそいつは命なんだ"
再度、吹き飛ばされたキュベルは死の恐怖に怯えながら、ミラルダが言っていた言葉の意味が分かった気がした。
ブルブルと震え、二体の巨人を見上げる事しか出来ないキュベルを他所に、グラハムは健太郎に攻撃を続けていく。
「コォホォォォォォオオオ!!」
むぅッ、チカチカして鬱陶しいッ!! もう、ブンブン飛び回らないでよねッ!!
『なっ、グワアアアアッ!?』
健太郎が腕を振り回すとそれによって乱流が発生し、トゥインクルスター☆彡は飛行が制御出来ずクルクルと宙を舞った。
『ググッ……うぷっ……』
何とか制御を取り戻し健太郎から距離を取ったグラハムは、胃からせり上がって来た物を飲み下すと、口元を右手で拭い健太郎を睨み付ける。
『おのれぇ、小癪な真似を……びぃむ❤が効かないならこれはどうだッ!! キラ☆キラ★スティックッ!!』
グラハムはトゥインクルスター☆彡の腰部に装備された金属の筒を右手に装備すると、健太郎の顔目掛けて飛び瞳目掛けて筒から噴き出した魔力の刃を思い切り叩きつけた。
「コォホォッ、コォホォオオッ!!」
ギャッ、眩しいッ!!
『クククッ、やはり目はどんな者でも弱いか』
怯んだ健太郎を見て効果ありと踏んだのか、グラハムは左手にもキラ☆キラ★スティックを装備し顔を連続で斬りつける。
『フハハッ、このまま顔を切り刻んでくれるッ!!』
「コォホォォォオオオオッ!!」
眩しいって言ってるでしょうがッ!!
余りの鬱陶しさに健太郎は思わず顔の前で集る虫を払う様に手を振り回した。
『フハハハハハハッ!! ゴッ!?』
その手は健太郎の顔を斬る事に夢中になっていたグラハムの操るトゥインクルスター☆彡に命中。
トゥインクルスター☆彡を神殿敷地の地面に思い切り叩き付けられた。
「コォッ……コォホォォォオオオオ……」
アッ……御免よ、つい……。
地面にめり込んだトゥインクルスター☆彡を見て、青い巨人は頭を掻きつつメンゴメンゴと右手を立てた。
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