55 / 93
第四章 獣人と魔人
感謝されるのは心地いい
しおりを挟む
健太郎達はラーグに帰還する前に犬人族の集落に寄り、長のワーフ他、犬人族に事の経緯を説明し別れの挨拶を告げると来た時と同様、山を越えてレフト村へと向かった。
来る時は健太郎がトラックに変形する事は出来なかった為、徒歩だったが帰りは開けた場所を通りトラックモードで移動した事で夜をまたぐ事無くレフト村へと辿り着く事が出来た。
村の入り口で見張りをしていたクマ髯の男、木こりのゴドリフが健太郎の姿、そして運転席と助手席にいるグルゼルダとギャガンを見て緊張した顔で武器を構える。
「とっ、止まれッ!! この村にはお宝なんて無いぞッ!!」
「あ? 何言ってんだテメェ? 俺達は……」
「だっ、黙れッ!! その鉄の車で何をする気だッ!!」
「何もするつもりは無い、我らはこの村の女を運んで来ただけだ」
「何? 村の女を?」
ギャガン達が窓から顔を出しゴドリフと話していると、後部ハッチが開き攫われた娘達が姿を見せた。
「……フラナ?」
「父さんッ!!」
「フラナッ!!」
娘の一人がゴドリフの姿を見て駆け出し両手を広げ彼に抱き着く。
ゴドリフは飛び込んで来る娘に、慌てて手にしていた槍と盾を投げ捨て彼女を力いっぱい抱きしめた。
「遅くなってすまなかったね」
娘に続いて荷台から降りたミラルダが笑みを浮かべゴドリフに言う。
その頭にはもう帽子は被られていなかった。
ゴドリフはそのピョコピョコと揺れる耳に一瞬目をやり、ミラルダにぎこちない笑みを返した。
「半獣人だってケビンから聞いた時は微妙な気持ちになったが……」
「父さん、ミラルダさんは私達の恩人で凄く良い人だよッ!!」
「ああ、分かってる。……娘を助けてくれてありがとう。あんたとあのゴーレムが獣人の都に向かった事はケビンから聞いた……その、正直、獣人の都に送られたって聞いた時はもう駄目だと思ってた」
「まぁ、色々あったけど、なんとかなったよ……あんた達も突っ立ってないで家族に顔を見せておやり」
苦笑浮かべゴドリフに答えたミラルダは、抱き合うフラナとゴドリフを見て足を止めていた娘達に声を掛ける。
「あ……そうねッ! そうだ、改めてだけど、助けてくれてありがとうッ!!」
「ありがとうッ!!」
「本当に感謝してるわッ!!」
ミラルダに言われ我に帰った娘達は、彼女と健太郎達に礼を言って頭を下げると、門衛が開けた門をくぐり会いたい人の下へ駆けて行った。
「それで、車に乗っている二人は?」
「魔人族のグリゼルダと豹の獣人ギャガン、新しい仲間だよ」
「……なんというか……この国じゃ苦労しそうな仲間だな」
「フフッ、そういう苦労には慣れっこさ」
「そうか……それで、あのゴーレム……ミシマだったか、あいつは?」
「ああ……グリゼルダ、ギャガン、一旦降りとくれ」
ミラルダは振り返り運転席を見上げるとそこに座る二人に声を掛ける。
「わかった」
「へいへい」
ドアを開いて二人が地面に下りると、健太郎はカシャカシャと音を立て人型に変形した。
「……あの鉄の車はゴーレムだったのか……」
「凄く速くて乗り心地も良かったのよ」
唖然として呟くゴドリフに娘のフラナが得意げに言う。
「コホー」
フフッ、トラックモードはこの世界には多分まだ無いだろう、サスペンションという奴を装備しているからねぇ。
少し得意げに腰に手を当て胸を張った健太郎を見て、ゴドリフは首を傾げ、ミラルダは苦笑を浮かべた。
「さて、村長に報告に行きたいんだけど、通っていいかい?」
「あ、ああ! もちろんだッ!!」
ゴドリフは娘を抱いていた右手を広げ、ミラルダを門に促した。
「ありがと、じゃあみんな行こうか?」
「おう」
「いいのか? 我々が入っても?」
「あんたらも娘達を助けるのに手を貸してくれたんだろ?」
「……まぁ結果的にはそうなるのか……」
「ならあんたらも村の恩人だ、遠慮しないで入ってくれ。ガタガタ言う奴がいたら俺がぶっ飛ばしてやる」
ゴドリフはそう言って右腕を曲げ、仕事で鍛えられた筋肉を盛り上げニカッと笑った。
「そっ、そうか」
「ありがと、ゴドリフ。さっ、行くよ」
グリゼルダは軍の工作部隊の隊員として表に出ない作戦をこれまで担って来た。
上層部から評価はされたが、民間人から満面の笑みで受け入れられた事は皆無だ。
そんな初めての経験にグリゼルダは何と反応していいのか戸惑っていた。
「コホー」
やっぱ人の役に立って感謝されるってのは気持ちがいいな。グリゼルダもそう思うだろ?
戸惑う彼女に健太郎が問いかけると、グリゼルダは頬を少し染めて口を尖らせた。
「やはりお前は何を言っているのか、私にはよく分からんッ!」
「なんだぁ? 照れんのか?」
「なっ、なんで私が照れねばならんッ!?」
「はいはい、じゃれてないでさっさと行くよ」
パンパンと手を叩いたミラルダに促され、一行は門をくぐり村長の家へと向かった。
その際、目に涙を溜めて抱きしめたフラナの頭を撫でるゴドリフの姿が健太郎の心に残った。
来る時は健太郎がトラックに変形する事は出来なかった為、徒歩だったが帰りは開けた場所を通りトラックモードで移動した事で夜をまたぐ事無くレフト村へと辿り着く事が出来た。
村の入り口で見張りをしていたクマ髯の男、木こりのゴドリフが健太郎の姿、そして運転席と助手席にいるグルゼルダとギャガンを見て緊張した顔で武器を構える。
「とっ、止まれッ!! この村にはお宝なんて無いぞッ!!」
「あ? 何言ってんだテメェ? 俺達は……」
「だっ、黙れッ!! その鉄の車で何をする気だッ!!」
「何もするつもりは無い、我らはこの村の女を運んで来ただけだ」
「何? 村の女を?」
ギャガン達が窓から顔を出しゴドリフと話していると、後部ハッチが開き攫われた娘達が姿を見せた。
「……フラナ?」
「父さんッ!!」
「フラナッ!!」
娘の一人がゴドリフの姿を見て駆け出し両手を広げ彼に抱き着く。
ゴドリフは飛び込んで来る娘に、慌てて手にしていた槍と盾を投げ捨て彼女を力いっぱい抱きしめた。
「遅くなってすまなかったね」
娘に続いて荷台から降りたミラルダが笑みを浮かべゴドリフに言う。
その頭にはもう帽子は被られていなかった。
ゴドリフはそのピョコピョコと揺れる耳に一瞬目をやり、ミラルダにぎこちない笑みを返した。
「半獣人だってケビンから聞いた時は微妙な気持ちになったが……」
「父さん、ミラルダさんは私達の恩人で凄く良い人だよッ!!」
「ああ、分かってる。……娘を助けてくれてありがとう。あんたとあのゴーレムが獣人の都に向かった事はケビンから聞いた……その、正直、獣人の都に送られたって聞いた時はもう駄目だと思ってた」
「まぁ、色々あったけど、なんとかなったよ……あんた達も突っ立ってないで家族に顔を見せておやり」
苦笑浮かべゴドリフに答えたミラルダは、抱き合うフラナとゴドリフを見て足を止めていた娘達に声を掛ける。
「あ……そうねッ! そうだ、改めてだけど、助けてくれてありがとうッ!!」
「ありがとうッ!!」
「本当に感謝してるわッ!!」
ミラルダに言われ我に帰った娘達は、彼女と健太郎達に礼を言って頭を下げると、門衛が開けた門をくぐり会いたい人の下へ駆けて行った。
「それで、車に乗っている二人は?」
「魔人族のグリゼルダと豹の獣人ギャガン、新しい仲間だよ」
「……なんというか……この国じゃ苦労しそうな仲間だな」
「フフッ、そういう苦労には慣れっこさ」
「そうか……それで、あのゴーレム……ミシマだったか、あいつは?」
「ああ……グリゼルダ、ギャガン、一旦降りとくれ」
ミラルダは振り返り運転席を見上げるとそこに座る二人に声を掛ける。
「わかった」
「へいへい」
ドアを開いて二人が地面に下りると、健太郎はカシャカシャと音を立て人型に変形した。
「……あの鉄の車はゴーレムだったのか……」
「凄く速くて乗り心地も良かったのよ」
唖然として呟くゴドリフに娘のフラナが得意げに言う。
「コホー」
フフッ、トラックモードはこの世界には多分まだ無いだろう、サスペンションという奴を装備しているからねぇ。
少し得意げに腰に手を当て胸を張った健太郎を見て、ゴドリフは首を傾げ、ミラルダは苦笑を浮かべた。
「さて、村長に報告に行きたいんだけど、通っていいかい?」
「あ、ああ! もちろんだッ!!」
ゴドリフは娘を抱いていた右手を広げ、ミラルダを門に促した。
「ありがと、じゃあみんな行こうか?」
「おう」
「いいのか? 我々が入っても?」
「あんたらも娘達を助けるのに手を貸してくれたんだろ?」
「……まぁ結果的にはそうなるのか……」
「ならあんたらも村の恩人だ、遠慮しないで入ってくれ。ガタガタ言う奴がいたら俺がぶっ飛ばしてやる」
ゴドリフはそう言って右腕を曲げ、仕事で鍛えられた筋肉を盛り上げニカッと笑った。
「そっ、そうか」
「ありがと、ゴドリフ。さっ、行くよ」
グリゼルダは軍の工作部隊の隊員として表に出ない作戦をこれまで担って来た。
上層部から評価はされたが、民間人から満面の笑みで受け入れられた事は皆無だ。
そんな初めての経験にグリゼルダは何と反応していいのか戸惑っていた。
「コホー」
やっぱ人の役に立って感謝されるってのは気持ちがいいな。グリゼルダもそう思うだろ?
戸惑う彼女に健太郎が問いかけると、グリゼルダは頬を少し染めて口を尖らせた。
「やはりお前は何を言っているのか、私にはよく分からんッ!」
「なんだぁ? 照れんのか?」
「なっ、なんで私が照れねばならんッ!?」
「はいはい、じゃれてないでさっさと行くよ」
パンパンと手を叩いたミラルダに促され、一行は門をくぐり村長の家へと向かった。
その際、目に涙を溜めて抱きしめたフラナの頭を撫でるゴドリフの姿が健太郎の心に残った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
【完結】冒険者PTを追放されたポーターの僕、チートスキルに目覚めて世界最強に。美少女たちにもモテまくりで、別の意味でツッコミが追いつかない
岡崎 剛柔
ファンタジー
「カンサイ、君は今日限りでポーターをクビだ。さっさと出て行ってくれ」
ポーターとして日々の仕事を頑張っていたカンサイは、自身が所属していた冒険者パーティーのリーダーから給料日前にそう宣告された。
しかもリーダーのクビの理由はあまりにも身勝手で理不尽だったことに加えて、働きぶりが無能だから給料を支払わないとも告げてきたのだ。
もちろん納得がいかなかったカンサイは、リーダーに掴みかかりながら抗議して給料の支払いを求めた。
しかし、リーダーは給料の支払いどころか「無能が俺に触れるな」と平手打ちをしてきた。
パンッ!
その瞬間、カンサイは世界最強かつ空前絶後の超絶スキル――【ツッコミ】スキルに目覚める。
そして心身ともに生まれ変わったカンサイは、この【ツッコミ】スキルを使ってリーダーとその仲間を瞬殺ざまぁした(ざまぁしたのは男だけで女魔法使いは仲間にした)。
やがてカンサイはロリっ子神様(?)と出会うことで、自分の真の正体がわかるどころか【ツッコミ】スキルが【神のツッコミ】スキルへと変化する。
その後、カンサイは女魔法使い、ロリっ子神様(?)、第三王女たちと独自のハーレムを築いたり、魔人を倒して国王に力を認められて領地をもらったり、少し変な少女に振り回されたりしながらも何やかんやと〝ツッコミ〟をしながら成り上がっていく。
平手打ちから始まったポーターのツッコミ無双ファンタジー、ここに大開幕!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる