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第四章 獣人と魔人
超必殺技(雰囲気)
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黒豹の獣人ギャガンに先導され、犬人族ステフの操る馬車は草原を抜け都から十キロほど離れた岩の荒野へと導かれた。
「止まれ、ここならいいだろう」
そう言うとギャガン以下、彼の率いる十名の兵士は馬首を巡らせ健太郎達の乗る馬車と向かい合う。
「こんな荒野で野営するのですか? 水はどうすれば……」
「お前達にもう水は必要無い」
「どういう事です?」
ギャガンはステフの問いには答えず、左手を広げ掲げる。
その合図で部下の兵士は一斉に弩を構えた。
「こういう事だ。放て」
「なッ!?」
「隊長ッ!?」
放たれた太矢が馬車を引いていた馬を射抜き、咄嗟にステフを庇ったミハイの背中に突き立った。
太矢の半数は御者台の後ろの荷台にも飛び込みギンッという金属音を響かせる。
「ぐっ……」
「ミハイッ!? 何故だッ!?」
「さてねぇ……俺は宰相に頼まれた仕事をしてるだけだ」
「何故……何故、宰相様が……」
「ともかくだ。俺の仕事はお前らを消す事だからよ……次だ。放……何だ、ゴーレム?」
「なっ!? ミシマ、何を!?」
御者台から顔を覗かせた健太郎は、傷を負ったミハイと彼を庇う様に抱いているステフの二人の首根っこをグイッと持つと、荷台へと放り込んだ。
その後、御者台から地面に下りギャガン達、十一名の豹の獣人に視線を送る。
「コホーッ」
「あ? 何だよ? お前一人で俺達とやろうってか?」
健太郎は静かに頷き、拳を構えると左手を突き出し広げ、カンフースターの様に指でクイクイッとギャガン達を手招きした。
「はぁ……金属のゴーレムだからって勝てるつもりかよ……おい、誰か相手してやれ」
ギャガンは苦笑を浮かべ首を振り部下達に顎をしゃくる。
「ではここは俺が」
それを受けて部下の一人が馬を進ませ腰の長剣を抜いた。
「いいか、一撃で仕留めろ」
「お任せを」
ギャガンの指示で部下は馬の腹を蹴り、剣を肩に担ぐ形で健太郎に迫る。
恐らく横をすり抜けながら馬の突進力を利用し首を断つつもりだろう。
そう考えた健太郎は素早く馬の正面に回り込み両手を前に突き出した。
「あん、どういうつもりだ……?」
ギャガンは健太郎の意図が掴めず、思わず首を捻る。
彼我の距離は馬で詰めるには一瞬だ、馬上の豹の獣人は剣では無くそのまま馬で健太郎をはね飛ばす事を選択、勢いを緩めず健太郎に肉薄した。
「何ッ!?」
ギャガン達、豹頭の獣人は誰もが青いゴーレムが馬の巨体に弾き飛ばされる事を想像していた。
だが、健太郎は弾き飛ばされる事無く、難無く馬の巨体を受け止めた。
「コホーッ!!」
そしてそのまま、馬の体を抱え上げ思い切り馬をブンッと振り回す。
「ヒヒーンッ!!」
「グオッ!?」
今は嘶きを上げ、馬上の兵士はその勢いに負け鞍から投げ出され宙を舞い、岩の大地に落下してうめき声を上げた。
「てめぇ……おい、全員で掛かるぞ」
「ハッ!!」
「させないよッ!! 魔力よ、我が敵に見えざる一撃を、衝撃ッ!!」
「ガッ!?」
「あの半獣、魔法をッ!? クソッ、隊の半分は半獣を殺せ。残りは俺とゴーレム狩りだッ!!」
「了解ッ!!」
二つに分かれた獣人達を見て、健太郎は馬を地面に降ろすとドンッと胸を叩いた。
『止めろッ!!!! 狙うなら俺を狙えッ!!!!』
「ヒヒーンッ!?」
「グワァアア!?」
その声は馬脚を乱れさせ、暴れた馬から獣人達を落馬させる。
大音量の声と落馬によって殆どの獣人は倒れたまま起き上がれない様子だった。
「グッ……てめぇ、この俺をコケにしやがって……楽に死ねると思うなよ」
ギャガンに向き直り、健太郎はそっと胸を閉じる。
「コホー」
良いから俺を狙え。
落馬後、地面を転がりほぼ無傷で立ち上がったギャガンは、背中から他の者より長大な剣を抜き、健太郎を睨み付けた。
そんな彼に健太郎は再度、チョイチョイと左手を振る。
「モンスター風情がッ!!」
ギャガンは長剣を片手で操り、舞を舞う様に健太郎に斬撃と左手の爪による攻撃を次々と放った。
その連撃を健太郎は拳を構えたまま微動だにせず受け続ける。
「凄い、豹人族相手にビクともしない……」
馬車から顔を覗かせ健太郎のギャガンの戦いを目にしたステフが驚きで目を丸くする。
「言ったろ。ミシマはドラゴンスレイヤーだって」
「何なのだアレは……メタルゴーレムでも獣人の剣士にかかれば装甲をズタボロにされる筈なのに……」
「あんた、自分で言ってたじゃないか? ミシマはただのゴーレムじゃないって、それよりミハイの傷を見ておくれ」
「ふざけるな。何故、私が……」
「魔人は治癒魔法も自在に操るって聞いてる。頼むよ、あたしゃ治癒魔法は使えないんだ。それにあの豹の獣人はあんたも殺しちまうつもりだよ」
「……犬を癒せば私を自由にするか?」
ミラルダはグリゼルダ、ミハイ、ステフの順で視線を動かした。
「ステフ、どうする?」
「……矢は肺の一部を貫いている。放置すればミハイは……だが……」
グリゼルダの口から情報が引き出せれば、この国で起きている砂竜の被害を止める事が出来るかもしれない。
しかし、彼女を解放して治癒魔法をミハイに掛けなければ、彼は恐らく死んでしまう。
一族の未来と仲間の命、ステフにはそのどちらかを選ぶ事は出来ず顔を歪める。
「分かった。自由にするよ」
「ミラルダッ!?」
「全部、あたしがやった事だ。砂竜の事も何とかしてみせるさ」
「ミラルダ……」
唖然としているステフに微笑みかけ、ミラルダは腰の後ろに挿したナイフを抜いてグリゼルダの戒めを解いた。
「……愚かな奴だ、たかが犬一匹の為にこの国を左右する情報を失うとは……」
「情報はまた手に入れりゃいい。ミハイは失えば取り戻せないからね。比べる事自体、意味がないよ」
「フンッ、甘い事だ……おい、矢を抜け、約束だ、その犬を癒してやる」
「あっ、ああ……」
ステフ達が馬車の中でそんなやり取りをしている間も、健太郎とギャガンの戦いは続いていた。
戦いと言ってもギャガンが一方的に斬撃を浴びせるという物だったが……。
しかし、その一方的な戦いにも変化が訪れる。
「グッ……俺の剣が……」
間合いを取ったギャガンの刃渡りが一メートルを超える片刃の剣は、自身が行った連撃によってボロボロになっていた。
更にそれに合わせ行った左手の爪による攻撃で、爪は剥がれ指先からは血が滴っている。
「こんなバカな……こんな固いゴーレムが存在する訳が……」
彼の剣は金剛石も斬った事がある。その斬撃を受けて無傷等、ある筈が無い。
そんな彼の自信を目の前にいる青いゴーレムは全身で否定していた。
「クソッ、俺は、俺の剣がゴーレム如きに……」
ギャガンは倒れてうめき声を上げている部下の一人に駆け寄り、腰から剣を抜き構えた。
それは異様な構えだった。剣を両手で持ちまるで背中に担ぐように振りかぶる。
そのまま、鼻に皺を寄せたギャガンは一息で健太郎に肉薄した。
恐らく構えから見て防御を捨てた捨て身の剣だろう。健太郎はそう考え腰を落とし右の拳を腰だめに構えた。
以前、将吾と戦った時もそうだったが、彼の肉体は防御と力は優れているがスピードではスキルを使った者や獣人には劣る。
だが相手が真っすぐに突っ込んで来てくれるなら……。
「コホーッ!!」
神田空手教室奥義、覇王滅殺拳ッ!!
別に奥義でも何でも無く、ごく普通の正拳突きなのだが雰囲気作りの為、健太郎はずっと考えていた技名を叫んだ。
腕のスリットが開き、突き出した拳が光を帯びる。
その拳とギャガンが振り下ろした剣がぶつかった瞬間、光が溢れ周囲が真っ白に染まった。
その光が治まった時、岩の大地には剣と鎧を砕かれた裸の黒豹の獣人が目を回し倒れていた。
「止まれ、ここならいいだろう」
そう言うとギャガン以下、彼の率いる十名の兵士は馬首を巡らせ健太郎達の乗る馬車と向かい合う。
「こんな荒野で野営するのですか? 水はどうすれば……」
「お前達にもう水は必要無い」
「どういう事です?」
ギャガンはステフの問いには答えず、左手を広げ掲げる。
その合図で部下の兵士は一斉に弩を構えた。
「こういう事だ。放て」
「なッ!?」
「隊長ッ!?」
放たれた太矢が馬車を引いていた馬を射抜き、咄嗟にステフを庇ったミハイの背中に突き立った。
太矢の半数は御者台の後ろの荷台にも飛び込みギンッという金属音を響かせる。
「ぐっ……」
「ミハイッ!? 何故だッ!?」
「さてねぇ……俺は宰相に頼まれた仕事をしてるだけだ」
「何故……何故、宰相様が……」
「ともかくだ。俺の仕事はお前らを消す事だからよ……次だ。放……何だ、ゴーレム?」
「なっ!? ミシマ、何を!?」
御者台から顔を覗かせた健太郎は、傷を負ったミハイと彼を庇う様に抱いているステフの二人の首根っこをグイッと持つと、荷台へと放り込んだ。
その後、御者台から地面に下りギャガン達、十一名の豹の獣人に視線を送る。
「コホーッ」
「あ? 何だよ? お前一人で俺達とやろうってか?」
健太郎は静かに頷き、拳を構えると左手を突き出し広げ、カンフースターの様に指でクイクイッとギャガン達を手招きした。
「はぁ……金属のゴーレムだからって勝てるつもりかよ……おい、誰か相手してやれ」
ギャガンは苦笑を浮かべ首を振り部下達に顎をしゃくる。
「ではここは俺が」
それを受けて部下の一人が馬を進ませ腰の長剣を抜いた。
「いいか、一撃で仕留めろ」
「お任せを」
ギャガンの指示で部下は馬の腹を蹴り、剣を肩に担ぐ形で健太郎に迫る。
恐らく横をすり抜けながら馬の突進力を利用し首を断つつもりだろう。
そう考えた健太郎は素早く馬の正面に回り込み両手を前に突き出した。
「あん、どういうつもりだ……?」
ギャガンは健太郎の意図が掴めず、思わず首を捻る。
彼我の距離は馬で詰めるには一瞬だ、馬上の豹の獣人は剣では無くそのまま馬で健太郎をはね飛ばす事を選択、勢いを緩めず健太郎に肉薄した。
「何ッ!?」
ギャガン達、豹頭の獣人は誰もが青いゴーレムが馬の巨体に弾き飛ばされる事を想像していた。
だが、健太郎は弾き飛ばされる事無く、難無く馬の巨体を受け止めた。
「コホーッ!!」
そしてそのまま、馬の体を抱え上げ思い切り馬をブンッと振り回す。
「ヒヒーンッ!!」
「グオッ!?」
今は嘶きを上げ、馬上の兵士はその勢いに負け鞍から投げ出され宙を舞い、岩の大地に落下してうめき声を上げた。
「てめぇ……おい、全員で掛かるぞ」
「ハッ!!」
「させないよッ!! 魔力よ、我が敵に見えざる一撃を、衝撃ッ!!」
「ガッ!?」
「あの半獣、魔法をッ!? クソッ、隊の半分は半獣を殺せ。残りは俺とゴーレム狩りだッ!!」
「了解ッ!!」
二つに分かれた獣人達を見て、健太郎は馬を地面に降ろすとドンッと胸を叩いた。
『止めろッ!!!! 狙うなら俺を狙えッ!!!!』
「ヒヒーンッ!?」
「グワァアア!?」
その声は馬脚を乱れさせ、暴れた馬から獣人達を落馬させる。
大音量の声と落馬によって殆どの獣人は倒れたまま起き上がれない様子だった。
「グッ……てめぇ、この俺をコケにしやがって……楽に死ねると思うなよ」
ギャガンに向き直り、健太郎はそっと胸を閉じる。
「コホー」
良いから俺を狙え。
落馬後、地面を転がりほぼ無傷で立ち上がったギャガンは、背中から他の者より長大な剣を抜き、健太郎を睨み付けた。
そんな彼に健太郎は再度、チョイチョイと左手を振る。
「モンスター風情がッ!!」
ギャガンは長剣を片手で操り、舞を舞う様に健太郎に斬撃と左手の爪による攻撃を次々と放った。
その連撃を健太郎は拳を構えたまま微動だにせず受け続ける。
「凄い、豹人族相手にビクともしない……」
馬車から顔を覗かせ健太郎のギャガンの戦いを目にしたステフが驚きで目を丸くする。
「言ったろ。ミシマはドラゴンスレイヤーだって」
「何なのだアレは……メタルゴーレムでも獣人の剣士にかかれば装甲をズタボロにされる筈なのに……」
「あんた、自分で言ってたじゃないか? ミシマはただのゴーレムじゃないって、それよりミハイの傷を見ておくれ」
「ふざけるな。何故、私が……」
「魔人は治癒魔法も自在に操るって聞いてる。頼むよ、あたしゃ治癒魔法は使えないんだ。それにあの豹の獣人はあんたも殺しちまうつもりだよ」
「……犬を癒せば私を自由にするか?」
ミラルダはグリゼルダ、ミハイ、ステフの順で視線を動かした。
「ステフ、どうする?」
「……矢は肺の一部を貫いている。放置すればミハイは……だが……」
グリゼルダの口から情報が引き出せれば、この国で起きている砂竜の被害を止める事が出来るかもしれない。
しかし、彼女を解放して治癒魔法をミハイに掛けなければ、彼は恐らく死んでしまう。
一族の未来と仲間の命、ステフにはそのどちらかを選ぶ事は出来ず顔を歪める。
「分かった。自由にするよ」
「ミラルダッ!?」
「全部、あたしがやった事だ。砂竜の事も何とかしてみせるさ」
「ミラルダ……」
唖然としているステフに微笑みかけ、ミラルダは腰の後ろに挿したナイフを抜いてグリゼルダの戒めを解いた。
「……愚かな奴だ、たかが犬一匹の為にこの国を左右する情報を失うとは……」
「情報はまた手に入れりゃいい。ミハイは失えば取り戻せないからね。比べる事自体、意味がないよ」
「フンッ、甘い事だ……おい、矢を抜け、約束だ、その犬を癒してやる」
「あっ、ああ……」
ステフ達が馬車の中でそんなやり取りをしている間も、健太郎とギャガンの戦いは続いていた。
戦いと言ってもギャガンが一方的に斬撃を浴びせるという物だったが……。
しかし、その一方的な戦いにも変化が訪れる。
「グッ……俺の剣が……」
間合いを取ったギャガンの刃渡りが一メートルを超える片刃の剣は、自身が行った連撃によってボロボロになっていた。
更にそれに合わせ行った左手の爪による攻撃で、爪は剥がれ指先からは血が滴っている。
「こんなバカな……こんな固いゴーレムが存在する訳が……」
彼の剣は金剛石も斬った事がある。その斬撃を受けて無傷等、ある筈が無い。
そんな彼の自信を目の前にいる青いゴーレムは全身で否定していた。
「クソッ、俺は、俺の剣がゴーレム如きに……」
ギャガンは倒れてうめき声を上げている部下の一人に駆け寄り、腰から剣を抜き構えた。
それは異様な構えだった。剣を両手で持ちまるで背中に担ぐように振りかぶる。
そのまま、鼻に皺を寄せたギャガンは一息で健太郎に肉薄した。
恐らく構えから見て防御を捨てた捨て身の剣だろう。健太郎はそう考え腰を落とし右の拳を腰だめに構えた。
以前、将吾と戦った時もそうだったが、彼の肉体は防御と力は優れているがスピードではスキルを使った者や獣人には劣る。
だが相手が真っすぐに突っ込んで来てくれるなら……。
「コホーッ!!」
神田空手教室奥義、覇王滅殺拳ッ!!
別に奥義でも何でも無く、ごく普通の正拳突きなのだが雰囲気作りの為、健太郎はずっと考えていた技名を叫んだ。
腕のスリットが開き、突き出した拳が光を帯びる。
その拳とギャガンが振り下ろした剣がぶつかった瞬間、光が溢れ周囲が真っ白に染まった。
その光が治まった時、岩の大地には剣と鎧を砕かれた裸の黒豹の獣人が目を回し倒れていた。
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