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第十二章 二人の転生者
紺碧の空
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ミラルダの膝の上に頭を乗せていた健太郎の視界に、ズイッと黒豹が割り込んでくる。
「お前はホントにミシマなのか?」
「ああ、俺は三嶋健太郎……元ホームレスで、元ロボットで……今は多分人間だよ」
その説明の際、これまでの癖で両手を動かしジェスチャーを行った健太郎を見て、その黒豹、ギャガンはこりゃ本物だぜと苦笑を浮かべた。
「お前がミシマだとして、この女は何者だ?」
今度は褐色の肌で額にルビーの角の生えた女が健太郎に問い掛ける。
「えっ? 女?」
角の生えた女グリゼルダの問い掛けに視線を向けると、毛布が掛けられた健太郎の横に、青黒い髪の女が同じく毛布に包まり眠っていた。
「ミシマ、あたしもその娘の事については詳しく聞きたいねぇ」
健太郎の顔を覗き込むミラルダの視線は心無しか冷たく感じられた。
「あっ!? こっ、この娘は多分、ロッ、ロボットの体を制御していた、エッ、AIじゃないかなと」
「制御……ゴーレムの疑似人格の様な物か?」
「そうソレッ!!」
「んで、なんでその疑似人格が人族の姿になってここにいるんだよ?」
「それはほら、一杯助けてくれたし、消えちゃうのはアレかなぁと思って、助けてくれる様に頼んだんだよ」
「頼むって一体誰にだい?」
「……ふぁふ……あっ、主人格、おはよう御座います」
質問攻めにあった健太郎が身を起こしアタフタしながら、両手を動かしつつ説明していると青黒い髪の女は目を覚ました。
「神を名乗る存在から聞いたのですが、私の事をサルベージする様、ご提案頂いたそうで……これ以上、主人格のお役に立てない事を心苦しく感じておりましたので、大変うれしいです。今後とも末永くよろしくお願いいたします」
青黒い髪の女は毛布から抜け出し正座すると、そう話した後、おもむろに全裸で健太郎の首にギュッと抱きついた。
その事で柔らかな二つのふくらみが体に押し付けられ、健太郎の顔は思わず二へラと緩む。
「ミシマ、あんた随分と嬉しそうじゃないか……」
「いや、違うんだミラルダッ!! これは男の性というか……そっ、それにこの娘は俺の分身というか、一緒に戦ってきた仲間というか」
「なに訳分かんない事、言ってんだいッ!! そんな事よりあんた、ミシマから離れなッ!!」
「嫌です。主人格は私を消失から救ってくれた恩人であり、私と一心同体だったお方です。離れる訳にはまいりません」
「それだったら、あたしだってミシマは命の恩人だし、大事な仲間だよッ!!」
「二人とも落ち着いてくれッ!!」
「ミシマは黙ってなッ!!」
「そうです。これは私、ラギスと彼女の問題です。主人格は口を出さないで下さい」
「ふむ……ミシマの精神とあの体を制御していた疑似人格……共に修羅場を潜り抜けた事で精神的な繋がりが出来た……?」
「騎兵と軍馬の繋がりみたいなもんか?」
「ああ、確かにそれは近いかもしれんな」
ワイワイと騒ぎつつ健太郎からラギスを引き剥がそうとするミラルダと、引き剥がされまいと強く抱きつくラギス。
その二人を宥めようと両手をカクカクと動かす健太郎。
それを眺めつつ関係性を考察するグリゼルダとギャガン。
「はぁ……ゴーレムじゃ無くなってもミシマの周りは賑やかだねぇ」
「……君達はずっとこんな感じなの?」
そんな様子を呆れて見ていたパムに修一は戸惑いながら問い掛ける。
「まぁね」
「いいなぁ……」
「あんたも人間に生まれ変わったんだし、心機一転、今度は償いながらミシマみたいに皆と仲良くやればいいよ」
「仲良く……」
出来るだろうか……自分の右手を見つめながら修一は思う。
人を信じられず、力による恐怖のみで人を従えようとした自分。そんな自分をこの連中はなりふり構わず救ってくれた。
この世界には信じられる者もいるのかもしれない……それは自分が消して来た者の中にもいた筈だ……。
「……僕は……取り返しのつかない事を……」
唐突に修一の心に暗く重い物がのしかかる。
それは上手く呼吸が出来ない程、彼の心を苛んだ。
「はぁはぁはぁ……カヒューカヒュー……」
「ちょっとどうしたのさッ!?」
「ん? これは過呼吸だな……ふむ、万能なる魔力よ、彼の者の心の暴風を鎮めよ、鎮心」
グリゼルダの角が宝石の輝きを放ち、痛みに苛まれていた修一の心に凪ぎをもたらす。
「はぁはぁ……僕は……どうすれば……」
そんな修一に気付き、健太郎は元AIのラギスを首に抱き着かせたまま、ペタペタと修一に歩み寄りしゃがんだ。
「どうすればいいか。そんなの決まってる。心から謝るしかない」
「……謝って許して貰えなければ?」
「その時はそれを受け入れて、生きていくしかないね。タカギ、君のやった事はそういう事だ。理不尽な行為には憎しみが付きまとう、逆に相手を思いやり行動すれば、それはやがて優しさとなって君に返ってくる筈だ。時間は掛かるだろうし、一生許されないかもしれない。それでも続けていれば認めてくれる人も必ず出てくる筈だよ」
健太郎は羽織った毛布の下は裸だったし、喋る際、今までの癖でずっと手を動かし続けていた。
その所為でチラチラと股間が見え隠れしている。
「ブフッ!!」
話している内容と姿のギャップで修一は思わず吹き出してしまった。
「君ねぇ、人が真面目に話してるってのに……」
「だって、ミシマが裸だから……」
「はぁ、締まらないねぇ……ミシマ、ともかく服を着ておくれ。あんたもあたしのを貸してあげるから、服を着な」
「……確かに少し肌寒いですね……主人格と触れ合っている部分は暖かいですが」
「グッ……いい加減離れなッ!!」
ミラルダは強引にラギスを健太郎から引き剥がすと、鞄から取り出した服を手渡した。
「ほら、これを着な」
「この服はどうやって着るのでしょうか? こうでしょうか?」
「しょうがないねぇ、まずは下着を穿いて……」
ミラルダは上着に足を突っ込もうとしているラギスを見かね、彼女に手を貸してやりながら健太郎に服を差し出した。
「ほら、ミシマも。コイツはギャガンの着替えだから少し大きいだろうけど」
「あ、ありがと」
「……何だか、あんたが普通に喋ってるのは慣れないねぇ」
苦笑を浮かべたミラルダから服を受け取り着替えていた健太郎の目に、仲間の故郷である星の姿が映る。
自分はあの星でミラルダ達と一緒に、改めて自由に生きるのだ。
大気圏を抜け、空が黒から蒼に変わっていく。その紺碧の空を眺め、健太郎はこれから来る未来を想像し微笑みを浮かべた。
「お前はホントにミシマなのか?」
「ああ、俺は三嶋健太郎……元ホームレスで、元ロボットで……今は多分人間だよ」
その説明の際、これまでの癖で両手を動かしジェスチャーを行った健太郎を見て、その黒豹、ギャガンはこりゃ本物だぜと苦笑を浮かべた。
「お前がミシマだとして、この女は何者だ?」
今度は褐色の肌で額にルビーの角の生えた女が健太郎に問い掛ける。
「えっ? 女?」
角の生えた女グリゼルダの問い掛けに視線を向けると、毛布が掛けられた健太郎の横に、青黒い髪の女が同じく毛布に包まり眠っていた。
「ミシマ、あたしもその娘の事については詳しく聞きたいねぇ」
健太郎の顔を覗き込むミラルダの視線は心無しか冷たく感じられた。
「あっ!? こっ、この娘は多分、ロッ、ロボットの体を制御していた、エッ、AIじゃないかなと」
「制御……ゴーレムの疑似人格の様な物か?」
「そうソレッ!!」
「んで、なんでその疑似人格が人族の姿になってここにいるんだよ?」
「それはほら、一杯助けてくれたし、消えちゃうのはアレかなぁと思って、助けてくれる様に頼んだんだよ」
「頼むって一体誰にだい?」
「……ふぁふ……あっ、主人格、おはよう御座います」
質問攻めにあった健太郎が身を起こしアタフタしながら、両手を動かしつつ説明していると青黒い髪の女は目を覚ました。
「神を名乗る存在から聞いたのですが、私の事をサルベージする様、ご提案頂いたそうで……これ以上、主人格のお役に立てない事を心苦しく感じておりましたので、大変うれしいです。今後とも末永くよろしくお願いいたします」
青黒い髪の女は毛布から抜け出し正座すると、そう話した後、おもむろに全裸で健太郎の首にギュッと抱きついた。
その事で柔らかな二つのふくらみが体に押し付けられ、健太郎の顔は思わず二へラと緩む。
「ミシマ、あんた随分と嬉しそうじゃないか……」
「いや、違うんだミラルダッ!! これは男の性というか……そっ、それにこの娘は俺の分身というか、一緒に戦ってきた仲間というか」
「なに訳分かんない事、言ってんだいッ!! そんな事よりあんた、ミシマから離れなッ!!」
「嫌です。主人格は私を消失から救ってくれた恩人であり、私と一心同体だったお方です。離れる訳にはまいりません」
「それだったら、あたしだってミシマは命の恩人だし、大事な仲間だよッ!!」
「二人とも落ち着いてくれッ!!」
「ミシマは黙ってなッ!!」
「そうです。これは私、ラギスと彼女の問題です。主人格は口を出さないで下さい」
「ふむ……ミシマの精神とあの体を制御していた疑似人格……共に修羅場を潜り抜けた事で精神的な繋がりが出来た……?」
「騎兵と軍馬の繋がりみたいなもんか?」
「ああ、確かにそれは近いかもしれんな」
ワイワイと騒ぎつつ健太郎からラギスを引き剥がそうとするミラルダと、引き剥がされまいと強く抱きつくラギス。
その二人を宥めようと両手をカクカクと動かす健太郎。
それを眺めつつ関係性を考察するグリゼルダとギャガン。
「はぁ……ゴーレムじゃ無くなってもミシマの周りは賑やかだねぇ」
「……君達はずっとこんな感じなの?」
そんな様子を呆れて見ていたパムに修一は戸惑いながら問い掛ける。
「まぁね」
「いいなぁ……」
「あんたも人間に生まれ変わったんだし、心機一転、今度は償いながらミシマみたいに皆と仲良くやればいいよ」
「仲良く……」
出来るだろうか……自分の右手を見つめながら修一は思う。
人を信じられず、力による恐怖のみで人を従えようとした自分。そんな自分をこの連中はなりふり構わず救ってくれた。
この世界には信じられる者もいるのかもしれない……それは自分が消して来た者の中にもいた筈だ……。
「……僕は……取り返しのつかない事を……」
唐突に修一の心に暗く重い物がのしかかる。
それは上手く呼吸が出来ない程、彼の心を苛んだ。
「はぁはぁはぁ……カヒューカヒュー……」
「ちょっとどうしたのさッ!?」
「ん? これは過呼吸だな……ふむ、万能なる魔力よ、彼の者の心の暴風を鎮めよ、鎮心」
グリゼルダの角が宝石の輝きを放ち、痛みに苛まれていた修一の心に凪ぎをもたらす。
「はぁはぁ……僕は……どうすれば……」
そんな修一に気付き、健太郎は元AIのラギスを首に抱き着かせたまま、ペタペタと修一に歩み寄りしゃがんだ。
「どうすればいいか。そんなの決まってる。心から謝るしかない」
「……謝って許して貰えなければ?」
「その時はそれを受け入れて、生きていくしかないね。タカギ、君のやった事はそういう事だ。理不尽な行為には憎しみが付きまとう、逆に相手を思いやり行動すれば、それはやがて優しさとなって君に返ってくる筈だ。時間は掛かるだろうし、一生許されないかもしれない。それでも続けていれば認めてくれる人も必ず出てくる筈だよ」
健太郎は羽織った毛布の下は裸だったし、喋る際、今までの癖でずっと手を動かし続けていた。
その所為でチラチラと股間が見え隠れしている。
「ブフッ!!」
話している内容と姿のギャップで修一は思わず吹き出してしまった。
「君ねぇ、人が真面目に話してるってのに……」
「だって、ミシマが裸だから……」
「はぁ、締まらないねぇ……ミシマ、ともかく服を着ておくれ。あんたもあたしのを貸してあげるから、服を着な」
「……確かに少し肌寒いですね……主人格と触れ合っている部分は暖かいですが」
「グッ……いい加減離れなッ!!」
ミラルダは強引にラギスを健太郎から引き剥がすと、鞄から取り出した服を手渡した。
「ほら、これを着な」
「この服はどうやって着るのでしょうか? こうでしょうか?」
「しょうがないねぇ、まずは下着を穿いて……」
ミラルダは上着に足を突っ込もうとしているラギスを見かね、彼女に手を貸してやりながら健太郎に服を差し出した。
「ほら、ミシマも。コイツはギャガンの着替えだから少し大きいだろうけど」
「あ、ありがと」
「……何だか、あんたが普通に喋ってるのは慣れないねぇ」
苦笑を浮かべたミラルダから服を受け取り着替えていた健太郎の目に、仲間の故郷である星の姿が映る。
自分はあの星でミラルダ達と一緒に、改めて自由に生きるのだ。
大気圏を抜け、空が黒から蒼に変わっていく。その紺碧の空を眺め、健太郎はこれから来る未来を想像し微笑みを浮かべた。
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