5 / 94
第九章 錬金術師とパラサイト
長官の失脚
しおりを挟む
錬金国家オルニアルの首都、カラッサ。
その中心にある国政議会堂の執務室で実質的なオルニアルのトップ、ローザム・ガベッドは若手国政議員を中心とした一団から辞職を迫られていた。
「辞職だと? この一大事に何を言っているッ!?」
「一大事だからこそ言っています。我が国が誇る錬金術を下地にした素材や薬品の数々は、各地にある中小の工房の働きにより成り立っています。彼らを守らなければ国立中央工房やカラッサにある民間の大工房も立ち行かなくなります」
「だから被害地域を封鎖して被害者の隔離と発症者焼却を……」
「そんな場当たり的な対応でこの国難が乗り切れるとお思いか?」
「なら貴様らにどんな策があると言うのだッ!?」
辞職に賛同した議員を代表して、執務室を訪れていた者、数人を順繰りにローザムは睨みつける。
いつもならば彼の権力に怯え目を逸らしていただろう若手議員達は、誰一人目を逸らす事は無く、逆にローザムを睨みつけた。
「グッ……」
「ラーグに正式に謝罪し協力を受け入れます」
「何ッ!? そんな事をしたらオルニアルは二度とラーグに頭が上がらんぞッ!?」
思わず椅子から腰を上げたローザムに今回の件で中核だろう四十代の若手議員、ローザムに言わせれば若造が静かに告げる。
「西のベントは壊滅状態、国家間の貸借関係云々を言っている場合ではありません。このまま、長官の政策を続ければ沈静化出来ず、いたずらに国民に死をばら撒くだけです……現在も被害は拡大しています。第二第三のベントが誕生しないとも限らない……いい加減認めたらどうです? オルニアルは現在存亡の危機に瀕しているのです」
そう言うとその赤毛の若手議員は一歩前に踏み出し、ローザムのデスクに両手を置いた。
「長官は亡国の宰相になるのをお望みか?」
赤毛の男は声を荒げる事無く淡々と語り、真っすぐにローザムを睨んだ。
「わ、私がどんな苦労をしてここまで……」
「長官のされた苦労等、知った事では無いッ!! 今一番重要なのは如何に国民を救いオルニアルを存続させるかだッ!!」
男はデスクに置いていた両手を叩き付け、怒りに顔を歪ませた。
「ググッ……」
「こうしている今も我々が守るべき国民が怪物に変わっています。長官がラーグに謝罪し彼の国の協力を要請するなら辞職せよとは申しません。ご決断を!!」
「……ラーグの協力が得られれば確実に事態が鎮静化出来るという保証はあるのか?」
ローザムは視線を伏せ、両手を組みながら男に問う。
「それならご安心を、ラーグではかつてこの国で一級錬金術師だった、ニム・バランガが事態の鎮静に当たっているそうです。彼の作り出した薬は完全な物では無い様ですが、それでもラーグ西部での押さえ込みには成功しているそうですよ」
議員と共に執務室に入った長官補佐官バレット・サーバスが四角い眼鏡の奥の目をローザムに向ける。
「ニムッ!? ニム・バランガだとッ!? ふざけるなッ!! 元はと言えばあいつの研究がこの惨状を招いたのだぞッ!?」
「その研究にゴーサインを出したのは長官、あなたでしょう?」
「止めろ、バレットッ! 今は責任の所在を言い争っている場合では無いッ!」
「……これは失礼しました」
「長官、どうされますか。ラーグに謝罪し協力を受け入れるか、長官職を辞して我々、後進に道を譲るか。いずれかをこの場で選んで頂きたいッ!!」
ローザムは赤毛の男の言葉を聞きながら、二つの未来を考えた。
一つは長官としてラーグに謝罪し、協力を受け入れる事。
元々寄生体を生み出したニムが関わっているなら、事態が鎮静化出来る可能性は高いだろう。
問題はその後だ。事態の解決を果たしたラーグがどんな要求をしてくるか……金や錬金術が作り出す素材や薬品の譲渡であればまだいい。
もし、事態を引き起こした責任を問われれば、先程バレットが言った様に自分にも追及が及ぶだろう。
それにニムが自分に復讐を望む事は多いに考えられる……。
第二に長官職を辞め、この若造共にポストを任せれば……事後の問題は丸投げ出来るだろう。
事態の収束には時間が掛かる筈、そのどさくさ紛れにオルニアルから逃げ出せば……ここ数十年で死ぬまで裕福に暮らせるだけの富、そして他国での居場所も築いた……根回しを続けようやくトップに立てたが、自分がやりたかったのは国民共の為に額に汗して働く事ではない。
「……分かった。後は若い君達に任せ老兵は去るとしよう」
「長官……ではこちらにサインを」
「うむ」
神妙な顔つきで書類にサインをするローザムを、バレットの眼鏡の奥の瞳は冷たく眺めていた。
■◇■◇■◇■
その数日後、オルニアル南部で上級錬金術師の乗った馬車が何者かに襲われた。
錬金術師は自らを前国政長官ローザム・ガベッドだと名乗り、危険だという兵の制止を聞かず権威を振りかざし強引に封鎖地区へと馬車を乗り入れた。
どうやらオルニアルの南、ドワーフの国ロックローズを目指していた様なのだが、巡回中の兵が道の真ん中で止まっている馬車を見つけた時には、ドアの開け放たれた車内には誰も乗っていなかったらしい。
■◇■◇■◇■
ローザムが若手議員達の突き上げで失脚しカラッサから逃げ出していた頃、黒竜を倒し粘菌の入ったシリンダーの捜索が空振りに終わった健太郎達は、手掛かりを求めて混乱の続くベントの街に入った。
健太郎は一応、衛星で探せないか試してみたが、接点の少なかった粘菌の居場所の特定は出来なかったのだ。
現在は成り行きで、ベントの住民を守備隊と協力し守りながら、襲って来る寄生体の排除を行っている。
その過程で、健太郎が犠牲者から分解再生した粘菌を、研究施設にあった小型シリンダーに生きたまま捕える事にも成功していた。
「ふぅ……流石に襲撃の数は減って来たねぇ」
「それだけ殺したという事だ。単純は喜べん」
「確かにな……」
ベントの街の中央に建設用の足場で作られた簡易のバリケード。その前で赤い髪の魔法使いとその仲間達が話している。
現在ベントは健太郎のビームやランチャー、DXの力によって魔物に寄生した強力な個体の排除は進み、ミラルダ達の魔法で人に寄生した者達の焼却も進んでいた。
奇しくもローザムが打ち出した、地域を封鎖し発症した者を焼却処分するという事を行う事になったが、赤毛の男が言った様に場当たり的な対処では根本的な解決にはならず、元は人だった者達の排除は彼らの心を暗く沈めていた。
そんな沈んだ様子の一行に明るい声が掛けられる。
「お疲れ様です。あの食事の準備が出来たのでお昼にして下さい」
バリケードの上、フィルがミラルダ達に笑い掛けた。
「お疲れ、フィル」
「あの、ミシマさん達は?」
「ミシマならパムとグロックを連れて食料の調達に行ってるよ」
「そうですか。ではミラルダさん達だけでも温かい内に食べて下さい」
ミラルダは周囲を見渡すと探知の魔法を唱え周辺を探った。
周辺には大きな群れは確認出来ない。
「今の所は大丈夫みたいだね……じゃあ、お言葉に甘えてお昼にするとしようか」
ミラルダがそう言ってギャガン達に笑い掛けた時、懐に入れていた水晶球から声が聞こえてきた。
「こちらはアキラ、聞こえるか冒険者共」
「ん? なんでアキラが……こちらミラルダ」
ミラルダは水晶球を懐から取り出しアキラに答える。
「生きてたか……オリジナルは手に入れたか?」
「それが……逃げられちまって何処にいるか皆目……」
「そうか……お前達は今何処にいる?」
「オルニアルの西、ベントの街だけど?」
「ベント……間諜がいた最初に混乱が広がった街だな……ならそこでいい。寄生体のサンプルを手に入れてくれ。オリジナルがあればベストだが、変異の少ない物があれば今の物より効果の高い薬を作れる筈だ」
「了解だよ。サンプルならもうある、それでラドームに向かえばいいのかい?」
「いや、向かって欲しいのはオルニアルの首都、カラッサだ。場所は……あのゴーレムなら俺の居場所が分かるんだろう?」
どうしてアキラがカラッサに? そんな思いが顔に出ていたのだろう。水晶球に映ったアキラはニヤッと笑みを浮かべる。
「詳しい話はカラッサに着いたらしてやる。ともかく急いでサンプルを届けてくれ」
それだけ言うと水晶球からアキラの姿が消えた。
「……どういう事だ? 我々が資料を届ける前にオルニアルが非を認めたのか?」
「さてねぇ。ともかく食事を取ったら、ミシマ達が戻り次第カラッサに向かおうか」
「ここも大分落ち着いたしな……薬が上手くいきゃあいいが……」
人の気配が薄れゴーストタウンの様な街を眺めて言ったギャガンの言葉が無人の街に響き消えた。
その中心にある国政議会堂の執務室で実質的なオルニアルのトップ、ローザム・ガベッドは若手国政議員を中心とした一団から辞職を迫られていた。
「辞職だと? この一大事に何を言っているッ!?」
「一大事だからこそ言っています。我が国が誇る錬金術を下地にした素材や薬品の数々は、各地にある中小の工房の働きにより成り立っています。彼らを守らなければ国立中央工房やカラッサにある民間の大工房も立ち行かなくなります」
「だから被害地域を封鎖して被害者の隔離と発症者焼却を……」
「そんな場当たり的な対応でこの国難が乗り切れるとお思いか?」
「なら貴様らにどんな策があると言うのだッ!?」
辞職に賛同した議員を代表して、執務室を訪れていた者、数人を順繰りにローザムは睨みつける。
いつもならば彼の権力に怯え目を逸らしていただろう若手議員達は、誰一人目を逸らす事は無く、逆にローザムを睨みつけた。
「グッ……」
「ラーグに正式に謝罪し協力を受け入れます」
「何ッ!? そんな事をしたらオルニアルは二度とラーグに頭が上がらんぞッ!?」
思わず椅子から腰を上げたローザムに今回の件で中核だろう四十代の若手議員、ローザムに言わせれば若造が静かに告げる。
「西のベントは壊滅状態、国家間の貸借関係云々を言っている場合ではありません。このまま、長官の政策を続ければ沈静化出来ず、いたずらに国民に死をばら撒くだけです……現在も被害は拡大しています。第二第三のベントが誕生しないとも限らない……いい加減認めたらどうです? オルニアルは現在存亡の危機に瀕しているのです」
そう言うとその赤毛の若手議員は一歩前に踏み出し、ローザムのデスクに両手を置いた。
「長官は亡国の宰相になるのをお望みか?」
赤毛の男は声を荒げる事無く淡々と語り、真っすぐにローザムを睨んだ。
「わ、私がどんな苦労をしてここまで……」
「長官のされた苦労等、知った事では無いッ!! 今一番重要なのは如何に国民を救いオルニアルを存続させるかだッ!!」
男はデスクに置いていた両手を叩き付け、怒りに顔を歪ませた。
「ググッ……」
「こうしている今も我々が守るべき国民が怪物に変わっています。長官がラーグに謝罪し彼の国の協力を要請するなら辞職せよとは申しません。ご決断を!!」
「……ラーグの協力が得られれば確実に事態が鎮静化出来るという保証はあるのか?」
ローザムは視線を伏せ、両手を組みながら男に問う。
「それならご安心を、ラーグではかつてこの国で一級錬金術師だった、ニム・バランガが事態の鎮静に当たっているそうです。彼の作り出した薬は完全な物では無い様ですが、それでもラーグ西部での押さえ込みには成功しているそうですよ」
議員と共に執務室に入った長官補佐官バレット・サーバスが四角い眼鏡の奥の目をローザムに向ける。
「ニムッ!? ニム・バランガだとッ!? ふざけるなッ!! 元はと言えばあいつの研究がこの惨状を招いたのだぞッ!?」
「その研究にゴーサインを出したのは長官、あなたでしょう?」
「止めろ、バレットッ! 今は責任の所在を言い争っている場合では無いッ!」
「……これは失礼しました」
「長官、どうされますか。ラーグに謝罪し協力を受け入れるか、長官職を辞して我々、後進に道を譲るか。いずれかをこの場で選んで頂きたいッ!!」
ローザムは赤毛の男の言葉を聞きながら、二つの未来を考えた。
一つは長官としてラーグに謝罪し、協力を受け入れる事。
元々寄生体を生み出したニムが関わっているなら、事態が鎮静化出来る可能性は高いだろう。
問題はその後だ。事態の解決を果たしたラーグがどんな要求をしてくるか……金や錬金術が作り出す素材や薬品の譲渡であればまだいい。
もし、事態を引き起こした責任を問われれば、先程バレットが言った様に自分にも追及が及ぶだろう。
それにニムが自分に復讐を望む事は多いに考えられる……。
第二に長官職を辞め、この若造共にポストを任せれば……事後の問題は丸投げ出来るだろう。
事態の収束には時間が掛かる筈、そのどさくさ紛れにオルニアルから逃げ出せば……ここ数十年で死ぬまで裕福に暮らせるだけの富、そして他国での居場所も築いた……根回しを続けようやくトップに立てたが、自分がやりたかったのは国民共の為に額に汗して働く事ではない。
「……分かった。後は若い君達に任せ老兵は去るとしよう」
「長官……ではこちらにサインを」
「うむ」
神妙な顔つきで書類にサインをするローザムを、バレットの眼鏡の奥の瞳は冷たく眺めていた。
■◇■◇■◇■
その数日後、オルニアル南部で上級錬金術師の乗った馬車が何者かに襲われた。
錬金術師は自らを前国政長官ローザム・ガベッドだと名乗り、危険だという兵の制止を聞かず権威を振りかざし強引に封鎖地区へと馬車を乗り入れた。
どうやらオルニアルの南、ドワーフの国ロックローズを目指していた様なのだが、巡回中の兵が道の真ん中で止まっている馬車を見つけた時には、ドアの開け放たれた車内には誰も乗っていなかったらしい。
■◇■◇■◇■
ローザムが若手議員達の突き上げで失脚しカラッサから逃げ出していた頃、黒竜を倒し粘菌の入ったシリンダーの捜索が空振りに終わった健太郎達は、手掛かりを求めて混乱の続くベントの街に入った。
健太郎は一応、衛星で探せないか試してみたが、接点の少なかった粘菌の居場所の特定は出来なかったのだ。
現在は成り行きで、ベントの住民を守備隊と協力し守りながら、襲って来る寄生体の排除を行っている。
その過程で、健太郎が犠牲者から分解再生した粘菌を、研究施設にあった小型シリンダーに生きたまま捕える事にも成功していた。
「ふぅ……流石に襲撃の数は減って来たねぇ」
「それだけ殺したという事だ。単純は喜べん」
「確かにな……」
ベントの街の中央に建設用の足場で作られた簡易のバリケード。その前で赤い髪の魔法使いとその仲間達が話している。
現在ベントは健太郎のビームやランチャー、DXの力によって魔物に寄生した強力な個体の排除は進み、ミラルダ達の魔法で人に寄生した者達の焼却も進んでいた。
奇しくもローザムが打ち出した、地域を封鎖し発症した者を焼却処分するという事を行う事になったが、赤毛の男が言った様に場当たり的な対処では根本的な解決にはならず、元は人だった者達の排除は彼らの心を暗く沈めていた。
そんな沈んだ様子の一行に明るい声が掛けられる。
「お疲れ様です。あの食事の準備が出来たのでお昼にして下さい」
バリケードの上、フィルがミラルダ達に笑い掛けた。
「お疲れ、フィル」
「あの、ミシマさん達は?」
「ミシマならパムとグロックを連れて食料の調達に行ってるよ」
「そうですか。ではミラルダさん達だけでも温かい内に食べて下さい」
ミラルダは周囲を見渡すと探知の魔法を唱え周辺を探った。
周辺には大きな群れは確認出来ない。
「今の所は大丈夫みたいだね……じゃあ、お言葉に甘えてお昼にするとしようか」
ミラルダがそう言ってギャガン達に笑い掛けた時、懐に入れていた水晶球から声が聞こえてきた。
「こちらはアキラ、聞こえるか冒険者共」
「ん? なんでアキラが……こちらミラルダ」
ミラルダは水晶球を懐から取り出しアキラに答える。
「生きてたか……オリジナルは手に入れたか?」
「それが……逃げられちまって何処にいるか皆目……」
「そうか……お前達は今何処にいる?」
「オルニアルの西、ベントの街だけど?」
「ベント……間諜がいた最初に混乱が広がった街だな……ならそこでいい。寄生体のサンプルを手に入れてくれ。オリジナルがあればベストだが、変異の少ない物があれば今の物より効果の高い薬を作れる筈だ」
「了解だよ。サンプルならもうある、それでラドームに向かえばいいのかい?」
「いや、向かって欲しいのはオルニアルの首都、カラッサだ。場所は……あのゴーレムなら俺の居場所が分かるんだろう?」
どうしてアキラがカラッサに? そんな思いが顔に出ていたのだろう。水晶球に映ったアキラはニヤッと笑みを浮かべる。
「詳しい話はカラッサに着いたらしてやる。ともかく急いでサンプルを届けてくれ」
それだけ言うと水晶球からアキラの姿が消えた。
「……どういう事だ? 我々が資料を届ける前にオルニアルが非を認めたのか?」
「さてねぇ。ともかく食事を取ったら、ミシマ達が戻り次第カラッサに向かおうか」
「ここも大分落ち着いたしな……薬が上手くいきゃあいいが……」
人の気配が薄れゴーストタウンの様な街を眺めて言ったギャガンの言葉が無人の街に響き消えた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
3521回目の異世界転生 〜無双人生にも飽き飽きしてきたので目立たぬように生きていきます〜
I.G
ファンタジー
神様と名乗るおじいさんに転生させられること3521回。
レベル、ステータス、その他もろもろ
最強の力を身につけてきた服部隼人いう名の転生者がいた。
彼の役目は異世界の危機を救うこと。
異世界の危機を救っては、また別の異世界へと転生を繰り返す日々を送っていた。
彼はそんな人生で何よりも
人との別れの連続が辛かった。
だから彼は誰とも仲良くならないように、目立たない回復職で、ほそぼそと異世界を救おうと決意する。
しかし、彼は自分の強さを強すぎる
が故に、隠しきることができない。
そしてまた、この異世界でも、
服部隼人の強さが人々にばれていく
のだった。
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
戦略RPGの悪役元帥の弟 落ちてた『たぬき』と夢のワンダーランドを築く - コンビニ、ガシャポン、自販機、なんでもあるもきゅ -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
僕は転生者アルト。9歳の頃から目の奇病を患っている。家族は兄のミュラーだけ。学校にすら通えていない。
そんな僕が16歳を迎えたその日、全てが一変する。
僕の目は病気ではなかった。特別な力がただ暴走していただけだった。力の制御が可能になった僕は、『事実の改変すらもたらす』極めて強大な力『箱庭内政システム』を見つけた。
そしてこの世界が、かつて遊んだ戦略RPG【ラングリシュエル】の中だと気付いた。
敬愛して止まない大好きな兄は、悪の元帥ミュラーだった。さらにその正体が転生者で、生前にこのゲームを貸し借りしたダチだったことにも気付く。
僕は兄を守りたい。戦犯となる運命をダチに乗り越えてほしい。
そこで僕は最前線の町『ザラキア』の領主となった。将来起きる戦いで、兄を支えるために、なんか庭に落ちていた『たぬき』と契約した。
自販機、ガシャポン、コンビニ、大型モール。時代考証を完全無視した施設がザラキアに立ち並んだ。
僕の力は『異世界の民が自販機から当たり前のようにハンバーガーを買うようになる』強大な一方で、極めて恐ろしい力だった。
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる