99 / 132
ザガルバ編
98.もう片方にも報告をするよ
しおりを挟む
……そして、今の俺たちには組合以外にも報告する場所があるわけで。そういう訳でひと通り終わって家に帰る頃には、すっかり日も暮れて通信用魔道具に向かい合う時間になっていた。
「そう言えば報告1回ブッチしちゃったわね……心配かけてるかしら」
「それも含めての報告だからね……レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「お疲れ様です……昨日は報告出来ず申し訳ございませんでした」
『いえ、ご無事であれば何よりです。冒険者組合の方で依頼を受けたとのことですが、守備の方はいかがでしたか?』
「珍しい素材が手に入ったので、パーティーを組んでくれた人に山分けも兼ねて装備を作って渡しました。出来がいいと喜んでくれましたよ」
『……流石ですね、スリーワン。マジェリア国内の職人系ギルドで銀ランクを取得しただけのことはありますね』
「素材がよかったんですよ」
『素材がよくても、結局最後は職人の腕次第だと思いますが? スリーツーの武器に関しても、物凄く出来が良いとのことですし。ところで――』
「……はい、承知しております」
『察しがよくて助かります。昨日報告できなかった件について、詳細を報告していただきたいのですが』
「当然です。その為に報告しておりますので」
『……何か重大なことがあったのですか?』
「それはですね――」
『アサルトドラゴンとロックドラゴンをそれぞれ単独討伐ですか!? あの、冒険者を何人も揃えて犠牲を出しに出してようやく討伐可能かどうかっていうあの獰猛なドラゴンたちを!?』
「え、ええ……何か、そうみたいですね?」
『そんな、無茶しないでくださいおふたりとも!!』
「いや、でもほら、結果的に誰ひとり失わずに討伐出来たわけですし」
『スリーワン!!!』
「ごめんなさい! 申し訳ありません!」
『はあ……いずれにせよ、無事でよかったです……!』
……怒られてしまった。まあそりゃ普通に考えたら絶望的な状況なわけだし、心配する気持ちも分からなくはない。……実際討伐するのに、物凄い苦労したしな……
『それにしても、ロックドラゴンとアサルトドラゴンが同時に出現、ですか……これはちょっと調査しないといけないかもしれませんね』
「ええ、この一帯の国家を全部巻き込む恐れがありますので」
『ああ、ええと……それもそうなんですが、この場合それ以上に調査しないといけない理由があるのですよ』
「それ以上に……? マルキバイス、それはどういう……?」
『そうですね……スリーワンは、ロックドラゴンとアサルトドラゴンがそれぞれどういった場所に生息するかご存知ですか?』
「生息する場所、ですか?」
うーん、一応マジェリアにいた時に製本ギルドで読んだり、こっちに来てから報道センターの資料を読んだりで大まかには把握しているけど、確か……
「ロックドラゴンは、その名の通り専ら岩山に生息するドラゴンですよね? 餌となる鉱物を作るための岩が確保しやすいからとか」
『そうですね……その性質については、私も今初めて知りましたが』
「で、アサルトドラゴンは確か広大な針葉樹林帯の近くに生息しているんですよね? その方が餌となる動物が多いから」
『その通りです。そこまで分かれば、おふたりにも私の言わんとしていることが分かるかと思いますが』
うーん、生息域を確認しただけでは……あれ?
「……スリーワン、あの一帯に針葉樹林帯なんてあったかしら?」
「スリーツー……うん、確かに言われてみれば、森林はあっても針葉樹林帯は……ということは、マルキバイス、あのアサルトドラゴンははぐれという事ですか?」
『ええ、恐らくは……ただし、アサルトドラゴンというのは針葉樹林帯にしか本来生息しないし、絶対に孵化も成長もしないドラゴンなんです』
「ええと……つまり?」
『つまり、そのアサルトドラゴンは岩山で孵化したり成長したりすることはあり得ない……もっと言うと、どこかの針葉樹林帯から追い立てられて岩山にたどり着いてしまっただけの可能性が高い』
まあ、明確に肉食ドラゴンであるアサルトドラゴンがあの岩山で餌を効率的に見つけられるとは思えないし、そこは納得出来る部分ではあるんだけど……つまり何だ、どっかの針葉樹林帯にアサルトドラゴンをこの国の国境付近へと追い立てた存在があるっていう事なのか?
「……何かとんでもなくややこしい話になってますね」
『ええ。追い立てた存在が人間なのか動物なのか、はたまた天変地異なのかはわかりませんが……いずれにしても今回の件について調査が必要というのは、これでおふたりにもご理解いただけたかと思います』
「ええ、それはもう。……ちなみにこの一帯で一番近い針葉樹林帯はどのあたりにあるのですか?」
『ええと、そうですね。今地図で確認しますが……そちらはウルバスクのザガルバでよろしいですね?』
「はい、北に20キロほど離れた場所に国境のある都市です」
『ええと、ザガルバザガルバ……ああ、ここですね。この近くにある針葉樹林帯というと……ああ、ここですか。名前はありませんが、ジェルマとスヴェスダの国境付近にある森が相当しますね』
「ジェルマとスヴェスダ、ですか?」
『ええ、と言ってもスヴェスダの脇をかするような国境地帯ですが。この国側からウルバスク側へ追い立てるのはほぼ不可能ですね』
となると、ジェルマの方面から追い立てられたドラゴンっていう事か……なるほど、どこかきな臭いな。
『この辺りについては、別動隊に詳細を調査させます。ダブルスリーも、何か新しい情報が入り次第報告の方お願い致しますね。
ああそうだ、それと今後の予定なのですが……ダブルスリーはザガルバを出発しセパレートからスティビアのポーリに入るんですよね』
「ええ、その予定になっています」
『大使館の方に連合旅券と諸国連合ライセンスの方お送りしてありますので、明日受け取りに行ってください。おそらく、ちょうど届いている頃だとは思います。
それとスティビアに入国次第、速やかにエスタリスに向けて出発されるのがよろしいかと思います』
「エスタリス、ですか?」
『ええ、今回の件はエスタリスも何やらきな臭い動きを見せていますので……それが果たしてどういうものなのか、国内の雰囲気はどうなっているかとか、そう言ったものを確認していただければ』
「了解です。では明後日ザガルバを出発し、一旦スティビアに到着次第連絡いたします。それではこれにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
……そして、いつも通りの通信終了。と同時に、しなだれかかってくるエリナさん。
「……エリナさん、何かとんでもない事になりそうだね……」
「うん、そうね……まあでも、私たちは私たちに出来ることをひとつずつやっていきましょう?
新メニューの考案も……ね?」
「……エリナさんがいつも通りで安心したよ」
まあでも、確かに自分に出来ることをやっていくしか出来る事はないんだよな。色々ときな臭い話は絶えないけど、それについてはあくまで大臣閣下みたいな人たちが考えるべきことだ。
俺たちはあくまで、自分たちにとっての安寧の地を探す旅をしていて、そのついでに大臣閣下の手伝いをしているに過ぎないんだから。
---
お久しぶりの閣下です。
そしてさらにきな臭い話になっていくのはもはやお約束だね! しょうがないね!
次回更新は06/27の予定です!
「そう言えば報告1回ブッチしちゃったわね……心配かけてるかしら」
「それも含めての報告だからね……レディオチェック、マルキバイス、ディスイズダブルスリー、オーバー」
『ダブルスリー、ディスイズマルキバイス、ラウデンクリア、オーバー』
「お疲れ様です……昨日は報告出来ず申し訳ございませんでした」
『いえ、ご無事であれば何よりです。冒険者組合の方で依頼を受けたとのことですが、守備の方はいかがでしたか?』
「珍しい素材が手に入ったので、パーティーを組んでくれた人に山分けも兼ねて装備を作って渡しました。出来がいいと喜んでくれましたよ」
『……流石ですね、スリーワン。マジェリア国内の職人系ギルドで銀ランクを取得しただけのことはありますね』
「素材がよかったんですよ」
『素材がよくても、結局最後は職人の腕次第だと思いますが? スリーツーの武器に関しても、物凄く出来が良いとのことですし。ところで――』
「……はい、承知しております」
『察しがよくて助かります。昨日報告できなかった件について、詳細を報告していただきたいのですが』
「当然です。その為に報告しておりますので」
『……何か重大なことがあったのですか?』
「それはですね――」
『アサルトドラゴンとロックドラゴンをそれぞれ単独討伐ですか!? あの、冒険者を何人も揃えて犠牲を出しに出してようやく討伐可能かどうかっていうあの獰猛なドラゴンたちを!?』
「え、ええ……何か、そうみたいですね?」
『そんな、無茶しないでくださいおふたりとも!!』
「いや、でもほら、結果的に誰ひとり失わずに討伐出来たわけですし」
『スリーワン!!!』
「ごめんなさい! 申し訳ありません!」
『はあ……いずれにせよ、無事でよかったです……!』
……怒られてしまった。まあそりゃ普通に考えたら絶望的な状況なわけだし、心配する気持ちも分からなくはない。……実際討伐するのに、物凄い苦労したしな……
『それにしても、ロックドラゴンとアサルトドラゴンが同時に出現、ですか……これはちょっと調査しないといけないかもしれませんね』
「ええ、この一帯の国家を全部巻き込む恐れがありますので」
『ああ、ええと……それもそうなんですが、この場合それ以上に調査しないといけない理由があるのですよ』
「それ以上に……? マルキバイス、それはどういう……?」
『そうですね……スリーワンは、ロックドラゴンとアサルトドラゴンがそれぞれどういった場所に生息するかご存知ですか?』
「生息する場所、ですか?」
うーん、一応マジェリアにいた時に製本ギルドで読んだり、こっちに来てから報道センターの資料を読んだりで大まかには把握しているけど、確か……
「ロックドラゴンは、その名の通り専ら岩山に生息するドラゴンですよね? 餌となる鉱物を作るための岩が確保しやすいからとか」
『そうですね……その性質については、私も今初めて知りましたが』
「で、アサルトドラゴンは確か広大な針葉樹林帯の近くに生息しているんですよね? その方が餌となる動物が多いから」
『その通りです。そこまで分かれば、おふたりにも私の言わんとしていることが分かるかと思いますが』
うーん、生息域を確認しただけでは……あれ?
「……スリーワン、あの一帯に針葉樹林帯なんてあったかしら?」
「スリーツー……うん、確かに言われてみれば、森林はあっても針葉樹林帯は……ということは、マルキバイス、あのアサルトドラゴンははぐれという事ですか?」
『ええ、恐らくは……ただし、アサルトドラゴンというのは針葉樹林帯にしか本来生息しないし、絶対に孵化も成長もしないドラゴンなんです』
「ええと……つまり?」
『つまり、そのアサルトドラゴンは岩山で孵化したり成長したりすることはあり得ない……もっと言うと、どこかの針葉樹林帯から追い立てられて岩山にたどり着いてしまっただけの可能性が高い』
まあ、明確に肉食ドラゴンであるアサルトドラゴンがあの岩山で餌を効率的に見つけられるとは思えないし、そこは納得出来る部分ではあるんだけど……つまり何だ、どっかの針葉樹林帯にアサルトドラゴンをこの国の国境付近へと追い立てた存在があるっていう事なのか?
「……何かとんでもなくややこしい話になってますね」
『ええ。追い立てた存在が人間なのか動物なのか、はたまた天変地異なのかはわかりませんが……いずれにしても今回の件について調査が必要というのは、これでおふたりにもご理解いただけたかと思います』
「ええ、それはもう。……ちなみにこの一帯で一番近い針葉樹林帯はどのあたりにあるのですか?」
『ええと、そうですね。今地図で確認しますが……そちらはウルバスクのザガルバでよろしいですね?』
「はい、北に20キロほど離れた場所に国境のある都市です」
『ええと、ザガルバザガルバ……ああ、ここですね。この近くにある針葉樹林帯というと……ああ、ここですか。名前はありませんが、ジェルマとスヴェスダの国境付近にある森が相当しますね』
「ジェルマとスヴェスダ、ですか?」
『ええ、と言ってもスヴェスダの脇をかするような国境地帯ですが。この国側からウルバスク側へ追い立てるのはほぼ不可能ですね』
となると、ジェルマの方面から追い立てられたドラゴンっていう事か……なるほど、どこかきな臭いな。
『この辺りについては、別動隊に詳細を調査させます。ダブルスリーも、何か新しい情報が入り次第報告の方お願い致しますね。
ああそうだ、それと今後の予定なのですが……ダブルスリーはザガルバを出発しセパレートからスティビアのポーリに入るんですよね』
「ええ、その予定になっています」
『大使館の方に連合旅券と諸国連合ライセンスの方お送りしてありますので、明日受け取りに行ってください。おそらく、ちょうど届いている頃だとは思います。
それとスティビアに入国次第、速やかにエスタリスに向けて出発されるのがよろしいかと思います』
「エスタリス、ですか?」
『ええ、今回の件はエスタリスも何やらきな臭い動きを見せていますので……それが果たしてどういうものなのか、国内の雰囲気はどうなっているかとか、そう言ったものを確認していただければ』
「了解です。では明後日ザガルバを出発し、一旦スティビアに到着次第連絡いたします。それではこれにて報告終了します。アウト」
『ラジャー、アウト』
……そして、いつも通りの通信終了。と同時に、しなだれかかってくるエリナさん。
「……エリナさん、何かとんでもない事になりそうだね……」
「うん、そうね……まあでも、私たちは私たちに出来ることをひとつずつやっていきましょう?
新メニューの考案も……ね?」
「……エリナさんがいつも通りで安心したよ」
まあでも、確かに自分に出来ることをやっていくしか出来る事はないんだよな。色々ときな臭い話は絶えないけど、それについてはあくまで大臣閣下みたいな人たちが考えるべきことだ。
俺たちはあくまで、自分たちにとっての安寧の地を探す旅をしていて、そのついでに大臣閣下の手伝いをしているに過ぎないんだから。
---
お久しぶりの閣下です。
そしてさらにきな臭い話になっていくのはもはやお約束だね! しょうがないね!
次回更新は06/27の予定です!
0
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【10/23コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【第2巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。サクヤとポンタ超可愛いですよ。ゾンダールもシブカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる