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聴かないで②
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「ご...ごめんなさい、ごめんなさい蓮くん」
「は?」
口許を抑え、突然謝りだした銀二郎は何かに怯えるように涙を浮かべた。
「ほんと、ごめっ、気持ち悪いよね...ごめん...」
反り立ち、涎を垂らしていた屈強な青年の下半身はみるみるうちに元気が無くなってしまう。彼は自らの腰を引き、蓮自身を自分の中から追い出した。
「どうしたんだよ。ぎんじろう」
急に不安に駆られる。何で俺がこんな気持ちになんなきゃならねーんだよ・・・。
「ごめんなさい」小さく呟く。
はああ、と深いため息を吐いた蓮はベッドから下り下着を履いた。
蓮くん、帰っちゃうのかな、、、。
どうして、上手くできないんだろう。
俯いている銀二郎にふわりとした布が掛けられた。顔を上げれば、真っ直ぐこちらをみる色素の薄い瞳があった。
「風邪引くぞ」
蓮の上着は銀二郎には小さく、寒さを凌げるほどのモノではない。けれど、銀二郎にとってそれは、とても暖かかった。
服を着ると、蓮はそのままドアの方に向かう。「今日は やめた。また、今度な」そう言って出ていこうとする背に銀二郎が呟いた。
「声、出して...ごめんっ」
自分の声に萎えてしまったのだろうか、と不安だったから。
「...ッ、またな」
ドアはバタンッと音を立て、閉まった。
▽
いつか、自分が口にした言葉を思い出す。
『アイツさ、声もデケーの』
「聞いてたのかよ、、クソッ、」
銀二郎が自分の声に反応し、口許を抑えた。それから何度も謝る光景が頭から離れない。悲痛に寄せられた眉に涙で濡れた頬、萎えていく銀二郎の下半身と、追い出された自分自身。
セックスの途中で相手から“恐れ”を向けられたのは、はじめてだった。
あの瞬間、自分の方が泣きそうにだった。
銀二郎から向けられた恐れの眼差しが、酷く怖くて不安が胸を締め付けた。
プルルルッ...プルルルッ...プツッ
「もしもし」
「あ~!レンっ!どしたのぉ~?」
媚びるような高い声がビリビリする。
「さなちゃん、これからさ・・・ーーー」
その日から、蓮は体力が尽きるまでセフレたちと遊ぶようになった。
「は?」
口許を抑え、突然謝りだした銀二郎は何かに怯えるように涙を浮かべた。
「ほんと、ごめっ、気持ち悪いよね...ごめん...」
反り立ち、涎を垂らしていた屈強な青年の下半身はみるみるうちに元気が無くなってしまう。彼は自らの腰を引き、蓮自身を自分の中から追い出した。
「どうしたんだよ。ぎんじろう」
急に不安に駆られる。何で俺がこんな気持ちになんなきゃならねーんだよ・・・。
「ごめんなさい」小さく呟く。
はああ、と深いため息を吐いた蓮はベッドから下り下着を履いた。
蓮くん、帰っちゃうのかな、、、。
どうして、上手くできないんだろう。
俯いている銀二郎にふわりとした布が掛けられた。顔を上げれば、真っ直ぐこちらをみる色素の薄い瞳があった。
「風邪引くぞ」
蓮の上着は銀二郎には小さく、寒さを凌げるほどのモノではない。けれど、銀二郎にとってそれは、とても暖かかった。
服を着ると、蓮はそのままドアの方に向かう。「今日は やめた。また、今度な」そう言って出ていこうとする背に銀二郎が呟いた。
「声、出して...ごめんっ」
自分の声に萎えてしまったのだろうか、と不安だったから。
「...ッ、またな」
ドアはバタンッと音を立て、閉まった。
▽
いつか、自分が口にした言葉を思い出す。
『アイツさ、声もデケーの』
「聞いてたのかよ、、クソッ、」
銀二郎が自分の声に反応し、口許を抑えた。それから何度も謝る光景が頭から離れない。悲痛に寄せられた眉に涙で濡れた頬、萎えていく銀二郎の下半身と、追い出された自分自身。
セックスの途中で相手から“恐れ”を向けられたのは、はじめてだった。
あの瞬間、自分の方が泣きそうにだった。
銀二郎から向けられた恐れの眼差しが、酷く怖くて不安が胸を締め付けた。
プルルルッ...プルルルッ...プツッ
「もしもし」
「あ~!レンっ!どしたのぉ~?」
媚びるような高い声がビリビリする。
「さなちゃん、これからさ・・・ーーー」
その日から、蓮は体力が尽きるまでセフレたちと遊ぶようになった。
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