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お仕置きですか? ※

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「マナ、まだなの?」

「こ、こんなの無理です!?」

「早く出ないと無理矢理開けるよ?」

「うぅ……」


もう、なんでこうなるの…?


王妃様の所から帰ってすぐに王子様の部屋に連れて行かれた


“ピンピンしてるならお仕置きも大丈夫だよね”


なんて言われて、これを着るようにって突然服を渡された

なんだ、服程度なら…
って思った私が甘かった

着てみると、膝上ぐらいのミニ丈ワンピースに、胸元がかなり空いてラインが強調されたコスプレに近い服だった

流石にこれは露出が多すぎるし、人様にとても見せられるような格好じゃない

こんな服持ってるなんて、やっぱりエロ王子様なんですか!?

しかもサイズが驚くほど私にぴったりだった


「あと5秒以内に出て来なかったら開けるからね」

「えぇ!?」


そんな、酷い!?


「5、4....」


無慈悲にもカウントをし始める王子様


ガチャ…


仕方なくドアを開けた


「…っ」


王子様は私を見て固まっている


そりゃそうだ
色々と酷すぎてドン引きしたんだと思う


「凄く似合ってるよ」

「へ…?」


目を泳がせて、口元に手を当てながら言われた


あぁ、きっとお世辞ですね!

そんな無理して言わなくても良かったのに…


「と、とりあえず
私のお風呂の世話でもしてもらおうかな」

「へ…?」


お、お風呂!?
こんな格好で!?


「その服ならあんまり濡れなくていいんじゃないかな?」


いやいや、そう言う問題じゃないと思うんですが!?


「別に私はマナが裸でも全然構わないよ?」

「す、すみませんでした!
この服でお世話をさせていただきます!!」


冗談じゃない!
裸になるぐらいならこの格好の方がマシだ


「じゃあタオルの準備とかして来てね」


そう言いながらスタスタと浴室に行ってしまった


ど、どうしよう…


男の人のお風呂の世話なんてできないよ!?


私が悩みに悩んだ末に出した結論は…


「マ、マナ…?」

「だ、大丈夫です!
これでお世話しま…きゃっ!?」


ゴンっと鈍い音がする


「いたたたた…」

「だ、大丈夫?」


うぅ…
どこかにおでこをぶつけたみたい


「マナ、目隠しなんて危ないから取りなよ」

「無理です!
男の人の裸なんて両親以外あんまり見た事ないんです!!」

「いや危ないし、逆に厭らしいと言うか
まぁこれはこれである意味良いけど…」

「???」

「はぁ…
仕方ないね」


溜息をつかれた王子様に、手を持たれたまま連れて行かれた


床は感触的に大理石みたいにツルツルだし、ザーッと常に水が流れる音がする

見えないけど、きっとどこぞの宿みたいなお風呂なんだろうな…

「これじゃどっちが世話をしているか分からないな
ほら、これが桶と、こっちがお湯ね」

「あ、ありがとうございます…」


とりあえず渡された桶でお湯をすくう


ペタペタと肩あたりを触ってお湯をかけていく


「これが頭洗う用のやつね」

「は、はい」


渡された瓶からは薔薇の良い香がした


わぁ、やっぱり王子様ともなると、私みたいに石鹸とかじゃなくて、シャンプーみたいなちゃんとした奴を使ってるんだな…

シャカシャカと泡立ちも抜群だ


「痒い所はありませんか?」

「いや、凄く良いよ
以外だけど、初めてとは思えないぐらい上手だよ」


よ、よかった…


ザーッと洗い流す


「これが身体用のスポンジと、石鹸ね」

「は、はい」


うぅ…
髪の毛は平気だけど身体が1番不安だ

無心、無心でやるしかない!

細身だけどがっちりした背中からスポンジで擦っていく


「もうちょっと強めがいいかな」

「は、はい…」


言われた通り少し強めに擦っていく

そして身体のお腹部分に差し掛かった時…


「くっ…」


王子様が苦しそうな声を上げた


「痛いですか!?」

特に優しくしてほしいかな
スポンジよりも手の方がいいかも…」

「は、はい…」


なんだかよく分からないけどデリケートな部分らしい


あれ?
なんだか少し出っ張ってるような…
触ってみるとかなり固くて熱い


お腹部分だと思ったんだけど、ここどこだろ…?


とりあえず、特に優しくと言われたので、スポンジの泡をとって丁寧に手で擦っていく


「ん……っ」


あれ、なんかピクピクしてる?

それにさっきから王子様の口から吐息が度々漏れ出てるし、なんだか様子がおかしいような…


「あ、あの…
大丈夫ですか?」

「大丈夫…だから
もう少しそこを丁寧に洗ってほしいな」

「は、はい…」


言われた通りに洗っていると
だんだん王子様の息も荒くなってきて…


「まずいな…っ
マナ、離れて!!」

「きゃっ!?」


軽くだけど、いきなり突き飛ばされて…


バチャーンッー・・・


バランスを崩してお湯に落ちてしまった


「ぷはっ、何するんです…か…」


勢いで目隠しも取れてしまったけど、目の前の光景に驚いた

少し小さい温泉みたいなお風呂に、奥でライオンの銅像が口から白いお湯を出していた

湯加減も丁度いい

なんて思っていると…


「マナごめん、大丈夫?」


ナチュラルに隣に入ってくる王子様

ギョッとしたけど、お湯が白くて助かった
肩までしか見えてない


そう言えば私、服を着たままだ!?


「す、すみません
すぐ出ます!!」

「もうびしょ濡れだし、マナもここでお風呂に入りなよ!」

「いや、遠慮しま…」

「私はすぐに出るからさ」


何故か清々しい笑顔で言われた

どうしたんだろ?
なんか妙にすっきりした顔してるような…


こんな素敵なお風呂に入る機会はないかもと、その日はお言葉に甘えて入らせてもらう事にした




























































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