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お城の中は危険がいっぱい2 ※r18 暴力表現有苦手な方は読まないで下さい

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「ちょっと痛いです…!」


あんまりにも強い力で手首を握り締めたまま引っ張られたから、痛すぎて抵抗も出来なかった


バンッ


「きゃっ…!」


顔が近い近い近いですよ!?
なんで私サミュエルさんに壁ドンされちゃってるの…?


「吐け、殿下に近づくのは何が目的ですか?」

「はい?」


目的って…?
わけわかんないし、口調も怒ってるのか少しきつめに変わっちゃってる…


「お金で他国に雇われたスパイか何かですか?
それでたまたまお近づきになれた殿下から落とそうと言うわけですか?」

「え…?
そんなわけないじゃないですか!?
私はただ侍女として働きに来ただけです!!」


お金は働きに来たんだから目的はそうなんだけど、私から近づいたわけじゃないし、寧ろあっちから勝手に指名されたんですが!?

しかもスパイってどういう事ですか!?


「嘘をつかない事ですね」

「いっ…!?」


髪の毛を後ろ向きに引っ張られる


「痛い…です、嘘…なんかついてない…
やめて…下さい…っ!」


押さえつけられてない片手で止めようとするけど、痛くてあんまり力が入らない

やだ、本当の事なのに、痛いし、怖いよ…
なんでこんな酷い事するの?

じわっと涙が出てくる


「泣いても無駄ですよ、淫乱女のくせに…」

「うっ…ひっ、酷い!
わたし…ひっく…そんなんじゃな…うぅ…」


なんで今日会ったばかりの人にこんな酷いことされて、暴言まで吐かれなくちゃいけないの?


「じゃあこれは何ですか?」

「きゃっ!?」


いきなりスカートを捲り上げられると、下がスースーし始める


あ、あれ…
なんでこんなに涼しいの?

まるで何も履いてないような…


「ひゃっ!?」


いきなり太腿部分を触られる


「やはり…
その反応、身体を相当仕込んでるみたいですね」

「わけわかんない…
こんな事やめてください!!」


やっと引っ張るのをやめてくれたと思ったら、スカート捲って触るなんて最低!
悪役というより、ただの下種野郎じゃない!?

必死に片手で静止する


「色仕掛けで殿下を落としてどうするつもりだったんです?」

「ちょっと、本当に色仕掛けなんてしてません!
あっ…触らないでください!!」


どんどん手があそこに近づいてくる


「パンティも履いてないくせに説得力がまるでありませんね」

「へ…?」


パンティ……

ちょ、ちょっと待った
私、今の今まで………
ノーパンな事忘れてました!?

って事はさっき尻もちついた時に中身見られちゃったんじゃ…


ダラダラと冷や汗が流れる


こ、これ私変態って思われてる!?
それで変な勘違いされちゃってるんじゃ…

とにかく誤解を解かないと!!


「あ、あの、これは噴水に落ちて下着の替えがなくてですね…」

「はっ…
嘘をつくならもっとマシな嘘をつきなさい」

「嘘じゃないんです!!」


こんな事になるなんて、もう本当なんで忘れてたんだろ…

あのエロ王子…
絶対あの恥ずかしい罰則のせいだ!!


「やはり口はなかなか割らないように訓練されてるみたいですね」

「ひゃっ、あっ♡」


いきなり下の割れ目を手で軽く擦られる


信じらんない、この人どこ触ってるの!?
羞恥で顔が熱くなるのを感じる


「気持ちよくなられても困るんですよね…」


呆れたような顔をするサミュエルさん


「な…誰が気持ちよくなんか…いっ!?」


いきなり身体に軽い痛みが走る


「おや、濡れてないからか指一本でもきついですね」

「い…っ、やめてくださ…い!」


うそ、これもしかして指がアソコに入ってるの!?

入り口が痛いし、なんかヒリヒリする


「やめてほしいならどこの手の者か吐きなさい」

「ひっく…うぅ…本当に違うんです!」


だって本当に違うのに…
これ以上どう説明したらいいの?


「はぁ…まだ口を割らないなら…」

「うぁ…痛っ……!?」


グッと無理矢理指を奥まで入れられる

アルディス様にちょっと触られた時は気持ちいいような蕩けるような変な感覚だったのに…

指って奥まで入れられたらこんなに痛いものなの…?

ポロポロとまた涙が溢れてくる


「え…
ちょっとこれ淫乱にしては狭すぎでは…」

「わた…し…処女です…うぅ…
淫乱なんか…ひっく…じゃないです」


もう涙で顔がぐちゃぐちゃだし、眼鏡も曇っちゃって視界が全く見えない


「そんなばかな…
じゃあなんで下を履いてないんです!?」

「だか…ら、噴水に落ちちゃ…うぅ…
替えの下着…ひっく…なくて…」

「そんな間抜けな話…いやでもこの狭さは…
スパイにしてはあまりにもお粗末すぎる気も…」


サミュエルさんは何かをブツブツ言ってる


「スパイなん…かじゃないです…
クロムハート家から…ひっ…来て、配属先は…うぅ
王子…様に…勝手に決められたん…ひっくです」

「クロムハート…
あぁ、そう言えばそんな話がありましたね
来る方の名簿だけもらったような…」

「うぅ…」

「あ…
とりあえず、眼鏡とりますね…」


何故かサミュエルさんは急に態度が変わって、ハンカチで顔を優しく拭いてくれた


ずるい、悪役のくせに急に優しくしないでよ…


その行為にホッとして、また涙がポロポロと溢れてきた


「すみません、なんだか私の勘違いだったよ…」


どうしたんだろ…?

急に拭く手が止まって目が合うと、サミュエルさんが固まってました


「あの…?」


声をかけてみても返事がない

な、なんで?
まさかまた私のことスパイとか言い始めるんじゃ…


「貴女…」

「え?」


なぜか顔を固定された

え?あれ?
なんかサミュエルさんの綺麗な顔がだんだん近づいてきてるような…



バンッー!!



もうちょっとで唇が触れるんじゃないかって時に、いきなり扉が開いた














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