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第四夜
義兄弟はセックスをする
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優しく、処女を喪う乙女を抱くように。カオルの性器に、俺の性器を突き合わせる。
「んっ……!」
カオルの裏筋に亀頭が触れた。熱いのかどうかはわからない。自身の性器が既に熱を持ってしまっているから。ただ確実に言えるのは、これが気持ちのいい行為だということだ。
「っ……くっ」
カオルの性器から垂れた透明な粘液が、その竿を伝って俺の性器へと流れてくる。それにつられて、俺の性器からも粘液が漏れ出てくる。互いの粘液が混ざって、ドロドロに溶けあって、性器にまとわりついて。そのせいで擦ることによって得られる快楽が強くなっていく。
「あっ……♡ んっ、け、ケン君……♡」
男女のセックスは気持ちいい。弱い粘膜を擦り合わせるから。
同性でもディープキスは気持ちいい。敏感な粘膜を責め合うから。
同性の性器を擦り合わせるのも、そういうことなのだろう。
「カオル……うっく……」
腰を動かすと性器同士が寄り添うように擦れて、いつかはブルンと弾けてしまう。まるで剣道の鍔迫り合いのように。互いの竿を寄せ合って、擦れ合わせて。そして弾かれる。
硬く勃起しているせいで、いくら擦れ合わせていても反発しあってしまう。亀頭同士を擦れ合わせるのが一番気持ちいいのに、瞬間で終わってしまう。カオルももどかしいのだろう。腰がどんどんと浮いてきてしまっている。
「け、ケン君、に、握ってぇ……ふたりのいっしょにぃ♡」
確かに言われてみればその通りだ。安定しないのなら、覆うものを用意してやればいい。二人の性器を、まとめて握ってやればいいのだ。
カオルは、こういうことにはよく頭が回るタイプなのかもしれない。自分の幸福についてのアンテナが敏感なのだろう。
「んぅっ♡♡」
手の平で二人の性器を包むと、カオルがビクビクっと跳ね上がった。さっきまで一瞬しか味わえなかった快感が、今度は気が狂いそうになるほど長い。
カオルがよがって腰を跳ねさせれば敏感な亀頭に刺激が生まれて、そしてまたカオルが跳ねる。押し寄せる多幸感で馬鹿になった俺の頭は、掌を緩めるどころか握る力を強めていく。
互いの一挙一動で快感が生まれるのは、本当に男女のセックスと変わらなかった。
「け、ケン君っ、き、きすっ、してぇ……っ」
本来の趣旨も忘れてしまいうような快感の波。そうだった。カオルはキスをしながらしてほしくて、この行為を望んでいたのだった。
「んぅっ……♡ あむっ、ふぅっ♡」
性感が高まってきたせいか、カオルはさっきよりも積極的だった。まるで貪るように俺の舌に絡みついてきて、唾液を根こそぎ奪っていく。
「んくっ……!」
「はむ、ちゅっ……えへへ、上手になった?」
どうやら俺の喘ぎ声を聞き逃さなかったらしい。カオルは蕩けながらもしたり顔だ。
なんだか生意気だと思ったので、親指でカオルのカリをくりくりと擦ってやった。
「あぁっ♡ そ、それ、ずるいぃっ……♡」
「なんのことだ?」
「や、やだ、イジワルしないでぇっ……さ、先にイっちゃうからぁ……!」
「……安心しろ。俺もそうだから」
「ほっ、ほんと……?」
「あっくっ……ああ、ほんとだよ」
カオルはもう射精しそうだと言っていたが、俺だってそうだ。自分が早漏なのかと疑いたくなってしまうほどに、イこうと思えばいつでもイケる状態だ。
少なくとも女性とのセックスのときはこうも早くなかったはずだが、男性同士のセックスとは早いものなのだろうか。それとも、俺とカオルの相性が特別なのだろうか。判断はできないし、できなくてもいいとも思える。
「じゃ、じゃあ……いっしょにいこ?」
「……善処する」
「……いっしょじゃないと、許さないもん」
そう言って、カオルが俺の唇に飛びついてきた。カオルと口づけを交わすことにもすっかり抵抗感も無くなってしまった。これは性行為中の興奮のせいか、それとも俺の心情が変化したのか。どちらにせよ、俺の舌がカオルの舌を受け入れて蠢いていることだけは事実だ。
「んっ……カオル、イクぞ」
「んっ、ふっ……う、うん」
性器を握る手に力を込めて上下にしごきあげる。同時に腰の前後運動も加速させて、互いの敏感な裏筋を擦り合わせるとすぐに精液が昇ってきた。
「あっあぁっ♡ いっイク♡ け、ケン君、ケンくんっ♡ いっイッちゃうぅ……♡」
「っ……はっ、あぁっ……カオル……くっ!」
「んぅっ、ん~~っ♡♡」
唇を重ねて、カオルの声を直接体内に感じながら。俺とカオルは射精した。
カオルの体に二人分の精液がかけられていって、薄い肌色が濃い白色によって汚されていく。どろりとした白濁液が艶のある肌を滑り落ちて、ソファに黒い染みを作り出した。
「はぅ……♡ あっ、はぁっ……♡」
「はっ……はーっ……」
タイミングは、少しだけカオルが早かった気がした。
「んっ……!」
カオルの裏筋に亀頭が触れた。熱いのかどうかはわからない。自身の性器が既に熱を持ってしまっているから。ただ確実に言えるのは、これが気持ちのいい行為だということだ。
「っ……くっ」
カオルの性器から垂れた透明な粘液が、その竿を伝って俺の性器へと流れてくる。それにつられて、俺の性器からも粘液が漏れ出てくる。互いの粘液が混ざって、ドロドロに溶けあって、性器にまとわりついて。そのせいで擦ることによって得られる快楽が強くなっていく。
「あっ……♡ んっ、け、ケン君……♡」
男女のセックスは気持ちいい。弱い粘膜を擦り合わせるから。
同性でもディープキスは気持ちいい。敏感な粘膜を責め合うから。
同性の性器を擦り合わせるのも、そういうことなのだろう。
「カオル……うっく……」
腰を動かすと性器同士が寄り添うように擦れて、いつかはブルンと弾けてしまう。まるで剣道の鍔迫り合いのように。互いの竿を寄せ合って、擦れ合わせて。そして弾かれる。
硬く勃起しているせいで、いくら擦れ合わせていても反発しあってしまう。亀頭同士を擦れ合わせるのが一番気持ちいいのに、瞬間で終わってしまう。カオルももどかしいのだろう。腰がどんどんと浮いてきてしまっている。
「け、ケン君、に、握ってぇ……ふたりのいっしょにぃ♡」
確かに言われてみればその通りだ。安定しないのなら、覆うものを用意してやればいい。二人の性器を、まとめて握ってやればいいのだ。
カオルは、こういうことにはよく頭が回るタイプなのかもしれない。自分の幸福についてのアンテナが敏感なのだろう。
「んぅっ♡♡」
手の平で二人の性器を包むと、カオルがビクビクっと跳ね上がった。さっきまで一瞬しか味わえなかった快感が、今度は気が狂いそうになるほど長い。
カオルがよがって腰を跳ねさせれば敏感な亀頭に刺激が生まれて、そしてまたカオルが跳ねる。押し寄せる多幸感で馬鹿になった俺の頭は、掌を緩めるどころか握る力を強めていく。
互いの一挙一動で快感が生まれるのは、本当に男女のセックスと変わらなかった。
「け、ケン君っ、き、きすっ、してぇ……っ」
本来の趣旨も忘れてしまいうような快感の波。そうだった。カオルはキスをしながらしてほしくて、この行為を望んでいたのだった。
「んぅっ……♡ あむっ、ふぅっ♡」
性感が高まってきたせいか、カオルはさっきよりも積極的だった。まるで貪るように俺の舌に絡みついてきて、唾液を根こそぎ奪っていく。
「んくっ……!」
「はむ、ちゅっ……えへへ、上手になった?」
どうやら俺の喘ぎ声を聞き逃さなかったらしい。カオルは蕩けながらもしたり顔だ。
なんだか生意気だと思ったので、親指でカオルのカリをくりくりと擦ってやった。
「あぁっ♡ そ、それ、ずるいぃっ……♡」
「なんのことだ?」
「や、やだ、イジワルしないでぇっ……さ、先にイっちゃうからぁ……!」
「……安心しろ。俺もそうだから」
「ほっ、ほんと……?」
「あっくっ……ああ、ほんとだよ」
カオルはもう射精しそうだと言っていたが、俺だってそうだ。自分が早漏なのかと疑いたくなってしまうほどに、イこうと思えばいつでもイケる状態だ。
少なくとも女性とのセックスのときはこうも早くなかったはずだが、男性同士のセックスとは早いものなのだろうか。それとも、俺とカオルの相性が特別なのだろうか。判断はできないし、できなくてもいいとも思える。
「じゃ、じゃあ……いっしょにいこ?」
「……善処する」
「……いっしょじゃないと、許さないもん」
そう言って、カオルが俺の唇に飛びついてきた。カオルと口づけを交わすことにもすっかり抵抗感も無くなってしまった。これは性行為中の興奮のせいか、それとも俺の心情が変化したのか。どちらにせよ、俺の舌がカオルの舌を受け入れて蠢いていることだけは事実だ。
「んっ……カオル、イクぞ」
「んっ、ふっ……う、うん」
性器を握る手に力を込めて上下にしごきあげる。同時に腰の前後運動も加速させて、互いの敏感な裏筋を擦り合わせるとすぐに精液が昇ってきた。
「あっあぁっ♡ いっイク♡ け、ケン君、ケンくんっ♡ いっイッちゃうぅ……♡」
「っ……はっ、あぁっ……カオル……くっ!」
「んぅっ、ん~~っ♡♡」
唇を重ねて、カオルの声を直接体内に感じながら。俺とカオルは射精した。
カオルの体に二人分の精液がかけられていって、薄い肌色が濃い白色によって汚されていく。どろりとした白濁液が艶のある肌を滑り落ちて、ソファに黒い染みを作り出した。
「はぅ……♡ あっ、はぁっ……♡」
「はっ……はーっ……」
タイミングは、少しだけカオルが早かった気がした。
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