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第三夜
義兄は覚悟を決める
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「はっ……はっ……」
カオルの呼吸が聞こえる。頭の上の方から、カオルから漏れる吐息の温かさを感じる。
カオルはこの状況に興奮しているのだろうか。他者が自身の性器に口をつけている状況に悦び、性器を震わせているのだろうか。
唇からは生暖かくて柔らかい感触が伝ってくる。鼻の先にはツンとした匂いの塊が存在している。まだ唇が包皮の上から性器に触れただけだ。これだけではカオルは何も感じてはいないだろう。まずは包皮をむかなければならない。舌を使って、カオルの粘膜を露出させなければならない。
「……っ」
「……ケン君?」
もうすでに唇が触れているのだ。舌が触れるくらいなんだというのか。
「や、やっぱり……やだった?」
「っ……ちょっと緊張してるだけだ。こんなことするの初めてだからな」
「初めて……そうだよね。ケン君の初めてを、オレにしてくれてるんだ……」
その言葉がどういう感情で吐露されたのか。俯いている俺には確認できなかった。
ここで俺が躊躇するということはカオルを傷つけることだ。だから、俺は動かなければならない。
「……いくぞ」
それは誰に向けた言葉だったのだろうか。カオルか、自分か。
唇の先にある性器を手で軽く握る。俺の手の中でピクピクと痙攣しているそれを正面から見据えて、舌先を唇の外へ追い出した。
「……っ」
ゆっくりと顔を傾けると、舌の先に何かが触れた。いや、何かじゃない。目を瞑っていたって、自身が何を舐めているかなんてわかりきっていることだ。
「あっ……ぅっ」
カオルがむず痒そうな声を出した。聞いているこっちがむず痒くなるような声だった。
舌先を先端の皺に這わせて、くりくりとほじる。なるべく舌に唾液を含ませて、包皮の隙間を潤滑液で満たしていくと、カオルが悩まし気に呻いて身をよじらせた。
「痛いか……?」
カオルは何も言わずに顔を横に振った。
「……気持ちいいか?」
カオルは無言でこくんと頷いた。どのような行為であろうと、カオルが喜んでくれるのは嬉しい。
舌を包皮と粘膜の接合部に這わせて、じりじりとむいていくと、桃色の亀頭が顔を見せた。ここ最近は毎日顔を合わせている。
「…………っ♡」
カオルが熱っぽい吐息を漏らした。カオルの体中から期待が溢れていて、視線が痛いほどに突き刺さっているのが見なくてもわかる。
カオルにとってはここからが本番だ。今から、俺はカオルの期待に沿える刺激を与えてやらないとならない。
心の中で小さく息を吐く。なんとなく、同時にカオルも息を吐いた気がして、視線をあげるとカオルと目線が交差した。
『……』
俺は小さく口を開いて、粘膜同士を接触させた。
カオルの呼吸が聞こえる。頭の上の方から、カオルから漏れる吐息の温かさを感じる。
カオルはこの状況に興奮しているのだろうか。他者が自身の性器に口をつけている状況に悦び、性器を震わせているのだろうか。
唇からは生暖かくて柔らかい感触が伝ってくる。鼻の先にはツンとした匂いの塊が存在している。まだ唇が包皮の上から性器に触れただけだ。これだけではカオルは何も感じてはいないだろう。まずは包皮をむかなければならない。舌を使って、カオルの粘膜を露出させなければならない。
「……っ」
「……ケン君?」
もうすでに唇が触れているのだ。舌が触れるくらいなんだというのか。
「や、やっぱり……やだった?」
「っ……ちょっと緊張してるだけだ。こんなことするの初めてだからな」
「初めて……そうだよね。ケン君の初めてを、オレにしてくれてるんだ……」
その言葉がどういう感情で吐露されたのか。俯いている俺には確認できなかった。
ここで俺が躊躇するということはカオルを傷つけることだ。だから、俺は動かなければならない。
「……いくぞ」
それは誰に向けた言葉だったのだろうか。カオルか、自分か。
唇の先にある性器を手で軽く握る。俺の手の中でピクピクと痙攣しているそれを正面から見据えて、舌先を唇の外へ追い出した。
「……っ」
ゆっくりと顔を傾けると、舌の先に何かが触れた。いや、何かじゃない。目を瞑っていたって、自身が何を舐めているかなんてわかりきっていることだ。
「あっ……ぅっ」
カオルがむず痒そうな声を出した。聞いているこっちがむず痒くなるような声だった。
舌先を先端の皺に這わせて、くりくりとほじる。なるべく舌に唾液を含ませて、包皮の隙間を潤滑液で満たしていくと、カオルが悩まし気に呻いて身をよじらせた。
「痛いか……?」
カオルは何も言わずに顔を横に振った。
「……気持ちいいか?」
カオルは無言でこくんと頷いた。どのような行為であろうと、カオルが喜んでくれるのは嬉しい。
舌を包皮と粘膜の接合部に這わせて、じりじりとむいていくと、桃色の亀頭が顔を見せた。ここ最近は毎日顔を合わせている。
「…………っ♡」
カオルが熱っぽい吐息を漏らした。カオルの体中から期待が溢れていて、視線が痛いほどに突き刺さっているのが見なくてもわかる。
カオルにとってはここからが本番だ。今から、俺はカオルの期待に沿える刺激を与えてやらないとならない。
心の中で小さく息を吐く。なんとなく、同時にカオルも息を吐いた気がして、視線をあげるとカオルと目線が交差した。
『……』
俺は小さく口を開いて、粘膜同士を接触させた。
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