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第二夜
義兄も舐められる
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ぴったりと口を閉じた包皮の合わせ目に左手の指を置いて、唾液を染み込ませるようにスライドさせる。右手は継続して包皮の中の性器を圧迫するようにイジっていると、ついに包皮が口を開き始めた。
「んっ、はぁっ……♡」
寝袋を脱ぎ捨てて起床するように、カオルの亀頭が徐々に姿を現し始める。包皮をむいた姿を見るのは、これで二度目になる。
「先っちょ、ちょっと擦るぞ」
「んっ、うん……」
唾液を帯びた状態で擦って痛みを感じないかを確かめるために、指の腹でちょんちょんと鈴口を叩く。
「んっ♡ んぅっ♡」
指先が跳ねる度にカオルが気持ちよさげな声を漏らす。痛みはなさそうだ。もう少し強めの刺激も試すために、俺は指の腹で先端を撫で回す。
「あっ♡ そ、それぇっ……♡」
「痛いか?」
「んっ、ううん……。気持ちいいけど、なんか、焦れったい……」
「えっと……つまり、嫌なのか?」
「い、嫌じゃない……で、でも、ずっとそれはやだぁっ……!」
結局どちらなのかは俺にはわからなかった。
カオルの様子を見ていると、包皮を最後までむかなくても射精までは問題なくできそうだ。
「皮、最後までむくか? それとも、このままするか?」
「……む、むいて?」
「わかった……じゃあもう少し我慢な」
風呂場で一度完全にむいてから一時間も経っていない。今なら、それほど労なくむけるかもしれない。
指の腹を包皮と亀頭の接着部分に這わせて、皮を少しずつ撫でおろす。あくまで力は入れないように、唾液で包皮が勝手にむけるのを待つように。
「んぅっ……♡ あっ♡ あっ♡」
包皮と性器の境目を指がなぞる度に、カオルの体がピクピクと跳ねる。昨日の風呂場でカオルがイク直前に抱きしめてほしいと言っていたのを思い出した。おそらく、そうしてもらわないと快感で震える体のバランスが取れないのだろう。
「あっ♡ け、ケン君……それぇっ……」
カオルを抱きしめてやると、甘えるようにすり寄ってきた。どうやら期待に応えられたようだ。
「あっ、いっつっ……!」
皮が半分程度までむけてきたところで、カオルの声にまた苦痛が混ざり始めた。指に付着した唾液が足りなくなってきたからだ。
また潤滑剤を補充する必要がある。しかし、この指を再びカオルの口に入れるのは憚れる。風呂上りとは言え、性器を触った指だ。カオルもそんな指を舐めたくはないだろう。
「……あむっ」
「……? け、ケン君っ⁉」
振り向いたカオルが驚きの声をあげた。自分は躊躇せず指を咥えたくせに、俺が舐めると驚くらしい。
「な、なんでケン君が舐めてるの?」
「まあ、一度ちんこに触っちゃったからな……。嫌だろ、舐めるの」
「そ、それはケン君だって……!」
「嫌そうに見えるか?」
「……ううん」
直接舐めるならまだしも、風呂上りのカオルの性器を間接的に舐めるくらいならどうということもない。カオルに必要ならするだけだ。
「それより、あんまり見られてると恥ずかしいんだが」
「……オレが舐めてる時は見てたじゃん」
「それは……まあ、そうだな。もしかして嫌だったのか?」
「ううん、別に……」
カオルは前に向き直ると、俺の胸に背を預けた。長い髪の隙間から覗いている耳が、赤く染まっていた。
「んっ、はぁっ……♡」
寝袋を脱ぎ捨てて起床するように、カオルの亀頭が徐々に姿を現し始める。包皮をむいた姿を見るのは、これで二度目になる。
「先っちょ、ちょっと擦るぞ」
「んっ、うん……」
唾液を帯びた状態で擦って痛みを感じないかを確かめるために、指の腹でちょんちょんと鈴口を叩く。
「んっ♡ んぅっ♡」
指先が跳ねる度にカオルが気持ちよさげな声を漏らす。痛みはなさそうだ。もう少し強めの刺激も試すために、俺は指の腹で先端を撫で回す。
「あっ♡ そ、それぇっ……♡」
「痛いか?」
「んっ、ううん……。気持ちいいけど、なんか、焦れったい……」
「えっと……つまり、嫌なのか?」
「い、嫌じゃない……で、でも、ずっとそれはやだぁっ……!」
結局どちらなのかは俺にはわからなかった。
カオルの様子を見ていると、包皮を最後までむかなくても射精までは問題なくできそうだ。
「皮、最後までむくか? それとも、このままするか?」
「……む、むいて?」
「わかった……じゃあもう少し我慢な」
風呂場で一度完全にむいてから一時間も経っていない。今なら、それほど労なくむけるかもしれない。
指の腹を包皮と亀頭の接着部分に這わせて、皮を少しずつ撫でおろす。あくまで力は入れないように、唾液で包皮が勝手にむけるのを待つように。
「んぅっ……♡ あっ♡ あっ♡」
包皮と性器の境目を指がなぞる度に、カオルの体がピクピクと跳ねる。昨日の風呂場でカオルがイク直前に抱きしめてほしいと言っていたのを思い出した。おそらく、そうしてもらわないと快感で震える体のバランスが取れないのだろう。
「あっ♡ け、ケン君……それぇっ……」
カオルを抱きしめてやると、甘えるようにすり寄ってきた。どうやら期待に応えられたようだ。
「あっ、いっつっ……!」
皮が半分程度までむけてきたところで、カオルの声にまた苦痛が混ざり始めた。指に付着した唾液が足りなくなってきたからだ。
また潤滑剤を補充する必要がある。しかし、この指を再びカオルの口に入れるのは憚れる。風呂上りとは言え、性器を触った指だ。カオルもそんな指を舐めたくはないだろう。
「……あむっ」
「……? け、ケン君っ⁉」
振り向いたカオルが驚きの声をあげた。自分は躊躇せず指を咥えたくせに、俺が舐めると驚くらしい。
「な、なんでケン君が舐めてるの?」
「まあ、一度ちんこに触っちゃったからな……。嫌だろ、舐めるの」
「そ、それはケン君だって……!」
「嫌そうに見えるか?」
「……ううん」
直接舐めるならまだしも、風呂上りのカオルの性器を間接的に舐めるくらいならどうということもない。カオルに必要ならするだけだ。
「それより、あんまり見られてると恥ずかしいんだが」
「……オレが舐めてる時は見てたじゃん」
「それは……まあ、そうだな。もしかして嫌だったのか?」
「ううん、別に……」
カオルは前に向き直ると、俺の胸に背を預けた。長い髪の隙間から覗いている耳が、赤く染まっていた。
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