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兄と弟と弟だった人
玲は主の顔に近づけた
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「っ……!」
玲の喉がごくりと唾を飲み込んだ。
掌に溜めた主の精液が零れ落ちているのにも気付かずに、一心に主の唇を見つめ続けた。
「だっ、だめっ……っ……でっ、でも……!」
「…………」
射精を終えて落ち着いたのか、今の主は穏やかに寝息を立てている。
リラックスした主の表情。
その上唇と下唇の間には何かをねじ込めそうな、わずかな隙間が空いていて――
――無防備なその様子は
――まるで何かを待ち兼ねているように
――玲には見えた
「っ……っ……! と、とりあえず、かずひろさまの子種を……!」
玲は掌に口をつけた。
行動を起こすことで思考が回る余裕を失くそうと考えたのだ。
単体にせよ、混ぜるにせよ、主の精液を飲むことは確定している。
混ぜるのならば、後から口の中ででも行える。
だから、とにかくこれ以上零してしまう前に口の中に入れてしまおう。
玲はそう考えたのだが――
「――っ♡ ――っ♡ ……っ♡」
口の中に充満する主の精液の匂い。
2回目の射精でもその濃厚さは失われておらず――
――玲の理性はどんどんと性欲に支配されていくのだった。
「はっ……♡ はっ……♡ 近づけるだけなら…………触れさせなければ……っ♡」
触れないのならば、距離が1メートルでも10センチでも同じことだ。
どちらにせよ、触れてはいないことには変わらない。
その言い訳はハリボテのような脆さであったが、欲情した玲の脳では気付けなかった。
布団から抜け出した玲は、四つん這いのまま主の上半身へと向かう。
硬くなった性器を揺らしながら。
「かっ、かずひろさま……♡」
主の顔を近くで良く見る。
至近距離で確認しても、やはり主はよく眠っているようだ。
「かずひろさま……かずひろさまっ……♡」
何度も主の名前を呼びながら、玲は主の顔の前に膝をついた。
その顔の前に、己の性器を対峙させるような恰好だ。
「あっ……あっ……♡」
主の鼻がヒクヒクと反応した。
その鼻先に近づいたモノの匂いを、眠っている主が嗅いでいた。
「っ……いっ、いかがですか……?」
今の玲の性器は精液とカウパーに塗れた酷い状態で、嗅がなくてもその臭さがわかるような有様であったけれども。
しかし、ほのかに月明りに照らされている主の顔は、決して嫌そうな顔をしていなかった。
眠っている主はそれを拒むことなく、素直に差し出されているモノの匂いを嗅いでいた。
「……っ♡♡」
その事実に、玲の心臓は留まることなく高まってしまって――
――もう、その距離が縮まっていくのを止められなかった。
玲の喉がごくりと唾を飲み込んだ。
掌に溜めた主の精液が零れ落ちているのにも気付かずに、一心に主の唇を見つめ続けた。
「だっ、だめっ……っ……でっ、でも……!」
「…………」
射精を終えて落ち着いたのか、今の主は穏やかに寝息を立てている。
リラックスした主の表情。
その上唇と下唇の間には何かをねじ込めそうな、わずかな隙間が空いていて――
――無防備なその様子は
――まるで何かを待ち兼ねているように
――玲には見えた
「っ……っ……! と、とりあえず、かずひろさまの子種を……!」
玲は掌に口をつけた。
行動を起こすことで思考が回る余裕を失くそうと考えたのだ。
単体にせよ、混ぜるにせよ、主の精液を飲むことは確定している。
混ぜるのならば、後から口の中ででも行える。
だから、とにかくこれ以上零してしまう前に口の中に入れてしまおう。
玲はそう考えたのだが――
「――っ♡ ――っ♡ ……っ♡」
口の中に充満する主の精液の匂い。
2回目の射精でもその濃厚さは失われておらず――
――玲の理性はどんどんと性欲に支配されていくのだった。
「はっ……♡ はっ……♡ 近づけるだけなら…………触れさせなければ……っ♡」
触れないのならば、距離が1メートルでも10センチでも同じことだ。
どちらにせよ、触れてはいないことには変わらない。
その言い訳はハリボテのような脆さであったが、欲情した玲の脳では気付けなかった。
布団から抜け出した玲は、四つん這いのまま主の上半身へと向かう。
硬くなった性器を揺らしながら。
「かっ、かずひろさま……♡」
主の顔を近くで良く見る。
至近距離で確認しても、やはり主はよく眠っているようだ。
「かずひろさま……かずひろさまっ……♡」
何度も主の名前を呼びながら、玲は主の顔の前に膝をついた。
その顔の前に、己の性器を対峙させるような恰好だ。
「あっ……あっ……♡」
主の鼻がヒクヒクと反応した。
その鼻先に近づいたモノの匂いを、眠っている主が嗅いでいた。
「っ……いっ、いかがですか……?」
今の玲の性器は精液とカウパーに塗れた酷い状態で、嗅がなくてもその臭さがわかるような有様であったけれども。
しかし、ほのかに月明りに照らされている主の顔は、決して嫌そうな顔をしていなかった。
眠っている主はそれを拒むことなく、素直に差し出されているモノの匂いを嗅いでいた。
「……っ♡♡」
その事実に、玲の心臓は留まることなく高まってしまって――
――もう、その距離が縮まっていくのを止められなかった。
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