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兄と弟と弟だった人
玲は痛みを覚えた
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「っ……はぁっ……」
長く長く目を瞑った後に、玲はゆっくりと瞼を開ける。
その様からは祈りを終えた後の修道女のような、どこか神聖な雰囲気も感じられた。
「……もっと……たくさん……」
しかし玲の行動にはお淑やかさは欠片もなく、神の怒りに触れそうなほどに淫蕩だ。
「んっ……はむっ……♡」
精を吐き出して小さくなった主の性器を、玲は口に咥え込む。
先ほどまでの焦らす動きとは打って変わって、今度の玲は激しく刺激を加えていく。
「ちゅっ……んっ……あむっ、れろ……っ♡」
亀頭を口内の粘膜に擦りつけて、
カリ首を舌で執拗に、抉るようにほじって、
指で竿を握り、余すところなく刺激して。
「っ……っ……!」
主の吐息が乱れ、目を覚ましそうになっても玲の動きは止まらない。
耳に入っていないのではなく、これがそもそもの夜伽であるから。
夜伽とは主を性的に満足させることである。
主を強すぎる快感で悶えさせることが従者としての本懐である。
いつもであれば、主が途中で玲の動きを遮ってしまう。
その意図を玲は知らないが、玲は頭に添えられた手に素直に従っていた。
しかし今はそうではない。
主の体は玲にされるがままであり、
玲の舌に翻弄され続ける主の様子は、玲の性欲を一層駆り立てた。
「んっ……んぅっ……♡」
これは玲も、主すらも知らぬことではあるが、
主の体は既に玲以外との性交では満足できない体になっていた。
長い間主の性器に奉仕してきた玲は、主の性的弱点を知りすぎている。
そんな玲に夜伽を任せ続けてきた主は、普通の性行為を知らぬままに強すぎる快楽に慣れてしまっていた。
そして――
「っ……!」
「ぁっ♡ っ……♡♡」
枷を外された玲は、射精を終えたばかりの主を瞬く間に2度目の絶頂へと導いた。
「んっ……♡ んくっ……♡ また、こんなに……♡ んぅっ……」
玲は再度自身の性器をイジり始める。
また、主の精液と自身の精液を混ぜ合わせる為に。
また、混ぜた子種を体内に取り込むために。
しかし――
「いっ……つっ……!」
3回目ともなると、性器を扱くと痛みが走るようになっていた。
主への性欲でもその痛みは誤魔化せず、潤滑液を用いても摩擦が0になるわけではない。
「っ……いたっ…いっ……。っ……これなら、かずひろさまのだけに……でも、なるべくなら……」
掌に溜めた主の精液をそのまま飲み込むか逡巡する玲。
その時、玲の脳裏にとある考えが浮かんだ。
「あっ、ありえない……そ、そんなこと、してはならない……! 不敬……不敬、不敬不敬……っ!!」
口では否定しても、玲の頭はその思いつきを消してはくれなかった。
――指で擦るのが痛いのなら、柔らかくて湿ったモノで擦ればいいなんて――
「でもっ……っ…………かっ、っ…………かずひろさま……?」
玲の呼びかけに主は答えない。
寝ているのだから、玲の声にも気付かないのは当たり前だ。
寝ているのだから、玲が何をしても気付かないのは当たり前なのだ。
長く長く目を瞑った後に、玲はゆっくりと瞼を開ける。
その様からは祈りを終えた後の修道女のような、どこか神聖な雰囲気も感じられた。
「……もっと……たくさん……」
しかし玲の行動にはお淑やかさは欠片もなく、神の怒りに触れそうなほどに淫蕩だ。
「んっ……はむっ……♡」
精を吐き出して小さくなった主の性器を、玲は口に咥え込む。
先ほどまでの焦らす動きとは打って変わって、今度の玲は激しく刺激を加えていく。
「ちゅっ……んっ……あむっ、れろ……っ♡」
亀頭を口内の粘膜に擦りつけて、
カリ首を舌で執拗に、抉るようにほじって、
指で竿を握り、余すところなく刺激して。
「っ……っ……!」
主の吐息が乱れ、目を覚ましそうになっても玲の動きは止まらない。
耳に入っていないのではなく、これがそもそもの夜伽であるから。
夜伽とは主を性的に満足させることである。
主を強すぎる快感で悶えさせることが従者としての本懐である。
いつもであれば、主が途中で玲の動きを遮ってしまう。
その意図を玲は知らないが、玲は頭に添えられた手に素直に従っていた。
しかし今はそうではない。
主の体は玲にされるがままであり、
玲の舌に翻弄され続ける主の様子は、玲の性欲を一層駆り立てた。
「んっ……んぅっ……♡」
これは玲も、主すらも知らぬことではあるが、
主の体は既に玲以外との性交では満足できない体になっていた。
長い間主の性器に奉仕してきた玲は、主の性的弱点を知りすぎている。
そんな玲に夜伽を任せ続けてきた主は、普通の性行為を知らぬままに強すぎる快楽に慣れてしまっていた。
そして――
「っ……!」
「ぁっ♡ っ……♡♡」
枷を外された玲は、射精を終えたばかりの主を瞬く間に2度目の絶頂へと導いた。
「んっ……♡ んくっ……♡ また、こんなに……♡ んぅっ……」
玲は再度自身の性器をイジり始める。
また、主の精液と自身の精液を混ぜ合わせる為に。
また、混ぜた子種を体内に取り込むために。
しかし――
「いっ……つっ……!」
3回目ともなると、性器を扱くと痛みが走るようになっていた。
主への性欲でもその痛みは誤魔化せず、潤滑液を用いても摩擦が0になるわけではない。
「っ……いたっ…いっ……。っ……これなら、かずひろさまのだけに……でも、なるべくなら……」
掌に溜めた主の精液をそのまま飲み込むか逡巡する玲。
その時、玲の脳裏にとある考えが浮かんだ。
「あっ、ありえない……そ、そんなこと、してはならない……! 不敬……不敬、不敬不敬……っ!!」
口では否定しても、玲の頭はその思いつきを消してはくれなかった。
――指で擦るのが痛いのなら、柔らかくて湿ったモノで擦ればいいなんて――
「でもっ……っ…………かっ、っ…………かずひろさま……?」
玲の呼びかけに主は答えない。
寝ているのだから、玲の声にも気付かないのは当たり前だ。
寝ているのだから、玲が何をしても気付かないのは当たり前なのだ。
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