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兄と弟
掃除
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「……ほんとに起きないな」
浴室の前に辿り着いても尚、玲は寝息を立てていた。
服を脱ぐために床に座らせて壁にもたれかけさせても。
再び抱き抱えて明るい浴室の中に入っても。
膝に座らせて温かいシャワーを体に浴びせかけても。
穏やかに。
幸せそうに。
柔らかい表情で。
実年齢よりも幼く見える、あどけない様子で眠りこけている。
それくらい今日の夜伽が疲れたということなのか。
それとも普段から一度寝たら滅多なことでは起きない体質なのか。
今日の朝の寝坊振りを考えると、後者である可能性が高そうだ。
「……こんなもんでいいか?」
シャワーを浴びせながら手で撫で払えば、玲の素肌にへばりついていた粘液たちは次々と落ちていく。
玲だけでなく俺もシャワーを浴びたいし、とりあえず空の浴槽にまた座らせて――
「……ん?」
気づくと、俺の太ももの上に白濁液の塊がちょこんと乗っていた。
「なんだこれ……どこから……?」
夜伽の最中は俺は服を着ていた。
それなのに素肌に精液が付着しているなんて不自然だ。
あるとすれば服を脱いだ後、浴室に入ってから玲の体にこびりついていたものだが落ちた可能性しかありえない。
しかし玲の体はシャワーで綺麗にしたばかりで、だからと言ってシャワーで流す前には無かったはずだが……。
「あー……これか…………」
ぽたりと、またも白い雫が足の上に垂れてきた。
液体が滴っているのは玲の体の下半身。
先ほどまで俺の性器を咥えていた箇所から、精液が漏れ出していた。
「……どうすんだ、これ」
それは気づいてみれば当然のことだった。
俺が注ぎ込んだのだから、出さなければ中に溜まっているのは当たり前だ。
口から流し込んだわけではないのだから、都合よく消化されて消えるわけがない。
「放置はまずいよな……」
他者から出された精液を体内で放置していたらどのような健康的被害があるのか。
女性器であれば構造上問題ないかもしれないが、玲は男性だ。
そこは精液が長時間滞留することを想定されていない。
放っておけば勝手に全部流れ出てくるかもしれないが、それはそれで都合が悪い。
玲を運んでいる最中に廊下に垂れ流されたりしたらと考えるだけで気分が悪くなる。
「……掻き出すしかないか」
これもあまり気分の良い行為ではないが、仕方ないだろう。
先ほどまで性器を突っ込んでいたのだから、指の一本くらい我慢するしかない。
媚薬があれば良かったが、浴場にそんな物を持ってきているわけがない。
代わりの潤滑駅として、俺は石鹸を指に纏わせることにした。
「…………玲、起きろ」
「…………」
最後の望みをかけて声をかけてみたが、やはり起きる気配はない。
もう腹を括るしかないのだろう。
「…………はぁ。入れるからな……」
「…………」
頷きもしない玲を抱き抱えながら、
俺はぬるぬるにした人差し指を玲の穴へとあてがい、
そして、挿入した。
浴室の前に辿り着いても尚、玲は寝息を立てていた。
服を脱ぐために床に座らせて壁にもたれかけさせても。
再び抱き抱えて明るい浴室の中に入っても。
膝に座らせて温かいシャワーを体に浴びせかけても。
穏やかに。
幸せそうに。
柔らかい表情で。
実年齢よりも幼く見える、あどけない様子で眠りこけている。
それくらい今日の夜伽が疲れたということなのか。
それとも普段から一度寝たら滅多なことでは起きない体質なのか。
今日の朝の寝坊振りを考えると、後者である可能性が高そうだ。
「……こんなもんでいいか?」
シャワーを浴びせながら手で撫で払えば、玲の素肌にへばりついていた粘液たちは次々と落ちていく。
玲だけでなく俺もシャワーを浴びたいし、とりあえず空の浴槽にまた座らせて――
「……ん?」
気づくと、俺の太ももの上に白濁液の塊がちょこんと乗っていた。
「なんだこれ……どこから……?」
夜伽の最中は俺は服を着ていた。
それなのに素肌に精液が付着しているなんて不自然だ。
あるとすれば服を脱いだ後、浴室に入ってから玲の体にこびりついていたものだが落ちた可能性しかありえない。
しかし玲の体はシャワーで綺麗にしたばかりで、だからと言ってシャワーで流す前には無かったはずだが……。
「あー……これか…………」
ぽたりと、またも白い雫が足の上に垂れてきた。
液体が滴っているのは玲の体の下半身。
先ほどまで俺の性器を咥えていた箇所から、精液が漏れ出していた。
「……どうすんだ、これ」
それは気づいてみれば当然のことだった。
俺が注ぎ込んだのだから、出さなければ中に溜まっているのは当たり前だ。
口から流し込んだわけではないのだから、都合よく消化されて消えるわけがない。
「放置はまずいよな……」
他者から出された精液を体内で放置していたらどのような健康的被害があるのか。
女性器であれば構造上問題ないかもしれないが、玲は男性だ。
そこは精液が長時間滞留することを想定されていない。
放っておけば勝手に全部流れ出てくるかもしれないが、それはそれで都合が悪い。
玲を運んでいる最中に廊下に垂れ流されたりしたらと考えるだけで気分が悪くなる。
「……掻き出すしかないか」
これもあまり気分の良い行為ではないが、仕方ないだろう。
先ほどまで性器を突っ込んでいたのだから、指の一本くらい我慢するしかない。
媚薬があれば良かったが、浴場にそんな物を持ってきているわけがない。
代わりの潤滑駅として、俺は石鹸を指に纏わせることにした。
「…………玲、起きろ」
「…………」
最後の望みをかけて声をかけてみたが、やはり起きる気配はない。
もう腹を括るしかないのだろう。
「…………はぁ。入れるからな……」
「…………」
頷きもしない玲を抱き抱えながら、
俺はぬるぬるにした人差し指を玲の穴へとあてがい、
そして、挿入した。
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