ボクはヒモを飼ってます

お仕事お疲れさまえっち

まるで押し出されるように

「あっ♡　ふっ、ぅっ♡」

　奥まで挿入されていた性器が抜けていくと、まるでいっしょにボクの大事なモノまで引き抜かれているようで、口から吐息が漏れ出てしまう。

「はっ♡　ああぁぁっ♡」

　挿れる時にした苦労に比例して、セックスの快感は増していく。

　辛い思いをした分だけ、ボクの穴はひーくんの大きさに順応して広がっていて。
　広がった分だけ、性器をきゅうきゅうと締め付ける。

　そして挿れた分だけ、引き抜かれる時独特の快感の時間が増していく。

「おっ♡　ふっ、うぅぅぅっ♡」
「気持ちいいね～。ぬいくんこれ好きだもんね～。もっとたくさんしてあげるから、いっぱいぬいくんが気持ちよくなってる声を聞かせてね～」
「やっ、やだぁっ、あﾞ♡　き、聞かないでぇっ♡」

　こんな獣みたいな声、出したくて出してるわけじゃない。

　自分で聞いているだけでも恥ずかしい。
　これをひーくんに間近で聞かれてると思うともっと恥ずかしい。

　でも我慢したくてもできるものじゃない。

　呼吸と共に勝手に溢れ出してしまうのだ。
　ひーくんがくれる快楽に抗えなくて、些細な性器の動きにも反応してしまうのだ。

「どうして？　とっても可愛いよ？　ぬいくんのお口から出る声は全部可愛くて、どんな声も僕は好き。だから我慢しないで、もっと聞かせて？」
「あﾞっ♡　あﾞあﾞぁぁぁっ♡」

　性器がボクの身体から引き抜かれるその直前。
　粘膜が名残惜しむようにその性器に引っ付いて、それに応えるかのように、またずぶずぶと性器が挿入される。

　一度広がったことにより、今度の挿入は最初の一回よりもスムーズだ。
　そして繰り返す毎にどんどんとスムーズになっていき、苦痛よりも快感が勝っていく。

「うﾞっ♡　ふうﾞぅぅっ♡　うﾞぅぅぅっ♡」
「イきそう？　いいよ、僕でイって。いっぱい気持ちよくなって？」

　次第にスピードを増していくピストン運動で、ボクの体は射精準備を通り越してもう漏れ出す寸前まで達していた。

「でっ、でもぉっ……っ♡　ひぅっ、ひーくんに、かっ、かかっちゃっ……あﾞぁっ♡」
「いいよ、僕にかけて。いっぱいいっぱい気持ちよくなって、たくさんびゅーびゅーして、全部僕のお腹に出して」
「ひぃﾞっ♡」

　ローションに塗れたひーくんの手がボクの性器に触れた。

　それは擦るのではなく、撫でるというような触り方ではあったものの、ボクはもうそんなか弱い刺激にも耐えられないくらいに限界だった。

「いぃﾞっ♡　いふっ♡　いふぅぅっ♡」
「イって、ぬいくん。僕で気持ちよくなってイく可愛いところ、見せて」
「んぅっ♡　っ♡　イくっっ――っ♡♡」

　頭の中が真っ白になって。
　暗いはずの視界にぱちぱちと光って。

　何も考えられなくなるくらいの快楽に呑まれながら、ボクはひーくんにイかされました。