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親睦偏
本業を知りました
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「はい、それではアキラさん。私の本業はなんでしょう~か♪」
「急に言われてもな……」
クイズにされても、正解に辿り着ける気がしない。
今までオカマバーのキャストが本業だと思っていたくらいなのだ。
「安心してください。外れる度にヒントあげますから♪」
「それは良心的だな」
「え? それじゃあ、ヒントと引き換えにボディタッチしてもいいですか?」
「なんでそうなる。ていうか、いつも勝手に引っ付いてるだろ」
「それはそれとして、罰ゲームでえっちなことするのって興奮するじゃないですか……♡」
「ボディタッチをえっちなことと表現するんじゃない」
この様子だと、本当にツキ自身は本業に後ろめたい気持ちを微塵も持ってないらしい。
しかしそうなると、知られると翠からの好感度が減る可能性があるという要素が謎だ。
ツキ自身は特に気にしていないけれど、翠だけが気にする可能性のある職業。
今あるヒントはこれだけだ。
「んー……」
「あー、いいですね♡ 今、アキラさんの頭の中は私のことでいっぱいなんですね♡ どうですか? アキラさんの頭の中の私も可愛いですか? エロいですか?」
「気が散るな……」
「興奮してきちゃいました?」
「ええい、うるさいな。OL。ツキの本業はOLだ」
「ファイナルアンサー?」
「いや、ファイナルではないけど……。外れてもヒントもらえるんだろ?」
「はい。ですので、アキラさんにはヒントをあげますね♪」
どうやら外れてしまったようだ。
「でも、どうしてOLだと思ったんですか? 私、そんな風に見えます?」
「いや、教えるのを躊躇してたから、意外性があるのかと思った」
「なるほどなるほど。ちゃんと考えてくれてるんですねー……そんなに思ってもらえて、ツキちゃん嬉しいです♡」
「で、ヒントは?」
「やだ……なんか、ギャンブル中毒の無職彼氏にお金せびられてるみたいな冷たさ……正直好きです♡」
「人のことをクズ男といっしょにするな」
「それでは第1ヒント♪ 私の本業はOLみたいな月給制ではないですよ」
「大したヒントじゃないな……」
「最初のヒントですから♪ 私のことで頭がいっぱいになるアキラさんの顔……たくさん見せてくださいね♡」
月給制ではないということは、給料が何らかの要因で変動するということだ
考えられるとすれば、
出来高により変動する系統か、
勤務時間により変動する系統か。
もしくは――
「実は大学生とか?」
「高卒でーす♪」
月給制ではないという言い方から、実は学生という可能性を考えたが深読みだったようだ。
「……それじゃあ、フリーター?」
「ぶっぶー」
「まあ、そうか……。ツキって結構お金持ってるもんな」
昼食は翠が支払いを行ったが、大量に買った服は全てツキの自腹だ。
収入はそれなりにありそうである。
「では、一気にヒントを2つ進呈しますね。私の本業はサービス業、または接客業の類ですよ」
「ふむ……もう1つは?」
「……」
「ツキ……?」
ヒントを考えているのだろうか。
ツキは何かを考えるような仕草を見せた後、
その顔を笑顔に歪ませて――
「えへへっ……ツキちゃんにとっては天職です……♡」
「? ……っ!?」
それは、もう答えを物語っているような、そんな表情だった。
翠に一心に注がれる熱っぽい視線。
桃色の唇を舐め上げる、赤い舌。
クイズであったはずなのに、ツキはもう言いたくて仕方が無いという様子でうずうずしている。
動揺している翠を見て体を発情させ興奮している。
ツキにとっての天職で、サービス業。
そして、知られると嫌われる可能性のある職業。
そんなの、今までのやり取りを考えればほぼほぼ絞れてしまう。
「えへっ、えへへっ……♡ アキラさんは利用したことありますか? えっちなことをしてくれる人をお家に呼べるサービスって……♡」
デリバリーヘルス。
それが本業だと、ツキは言っていた。
「急に言われてもな……」
クイズにされても、正解に辿り着ける気がしない。
今までオカマバーのキャストが本業だと思っていたくらいなのだ。
「安心してください。外れる度にヒントあげますから♪」
「それは良心的だな」
「え? それじゃあ、ヒントと引き換えにボディタッチしてもいいですか?」
「なんでそうなる。ていうか、いつも勝手に引っ付いてるだろ」
「それはそれとして、罰ゲームでえっちなことするのって興奮するじゃないですか……♡」
「ボディタッチをえっちなことと表現するんじゃない」
この様子だと、本当にツキ自身は本業に後ろめたい気持ちを微塵も持ってないらしい。
しかしそうなると、知られると翠からの好感度が減る可能性があるという要素が謎だ。
ツキ自身は特に気にしていないけれど、翠だけが気にする可能性のある職業。
今あるヒントはこれだけだ。
「んー……」
「あー、いいですね♡ 今、アキラさんの頭の中は私のことでいっぱいなんですね♡ どうですか? アキラさんの頭の中の私も可愛いですか? エロいですか?」
「気が散るな……」
「興奮してきちゃいました?」
「ええい、うるさいな。OL。ツキの本業はOLだ」
「ファイナルアンサー?」
「いや、ファイナルではないけど……。外れてもヒントもらえるんだろ?」
「はい。ですので、アキラさんにはヒントをあげますね♪」
どうやら外れてしまったようだ。
「でも、どうしてOLだと思ったんですか? 私、そんな風に見えます?」
「いや、教えるのを躊躇してたから、意外性があるのかと思った」
「なるほどなるほど。ちゃんと考えてくれてるんですねー……そんなに思ってもらえて、ツキちゃん嬉しいです♡」
「で、ヒントは?」
「やだ……なんか、ギャンブル中毒の無職彼氏にお金せびられてるみたいな冷たさ……正直好きです♡」
「人のことをクズ男といっしょにするな」
「それでは第1ヒント♪ 私の本業はOLみたいな月給制ではないですよ」
「大したヒントじゃないな……」
「最初のヒントですから♪ 私のことで頭がいっぱいになるアキラさんの顔……たくさん見せてくださいね♡」
月給制ではないということは、給料が何らかの要因で変動するということだ
考えられるとすれば、
出来高により変動する系統か、
勤務時間により変動する系統か。
もしくは――
「実は大学生とか?」
「高卒でーす♪」
月給制ではないという言い方から、実は学生という可能性を考えたが深読みだったようだ。
「……それじゃあ、フリーター?」
「ぶっぶー」
「まあ、そうか……。ツキって結構お金持ってるもんな」
昼食は翠が支払いを行ったが、大量に買った服は全てツキの自腹だ。
収入はそれなりにありそうである。
「では、一気にヒントを2つ進呈しますね。私の本業はサービス業、または接客業の類ですよ」
「ふむ……もう1つは?」
「……」
「ツキ……?」
ヒントを考えているのだろうか。
ツキは何かを考えるような仕草を見せた後、
その顔を笑顔に歪ませて――
「えへへっ……ツキちゃんにとっては天職です……♡」
「? ……っ!?」
それは、もう答えを物語っているような、そんな表情だった。
翠に一心に注がれる熱っぽい視線。
桃色の唇を舐め上げる、赤い舌。
クイズであったはずなのに、ツキはもう言いたくて仕方が無いという様子でうずうずしている。
動揺している翠を見て体を発情させ興奮している。
ツキにとっての天職で、サービス業。
そして、知られると嫌われる可能性のある職業。
そんなの、今までのやり取りを考えればほぼほぼ絞れてしまう。
「えへっ、えへへっ……♡ アキラさんは利用したことありますか? えっちなことをしてくれる人をお家に呼べるサービスって……♡」
デリバリーヘルス。
それが本業だと、ツキは言っていた。
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