16 / 46
第15話 湖で……
しおりを挟む
さて、アンラに追いついたところで森を抜けると湖が突如姿を現した。
「凄い……」
「水が澄んでいて綺麗ね……」
まさに秘境の絶景といっても良いだろう。
鳥たちが水面を泳いで、水中をよく見ると小魚たちが悠々と泳いでいる。
水浴びをするには贅沢すぎる場所だ。
「えっと、どっちから先に入る?」
アンラは少し頬を赤く染めながら言った。
俺もなんだか恥ずかしくなってきて顔が熱くなってきたな。
「じ、じゃあ……アンラ先に入ってくれ。」
「わ、わかったわ……じゃあ、あっちで着替えてくるから。わたしが呼んだら来てね?
の、覗きはなしだからね!」
「わ、分かってるって……」
アンラはそそくさと左の茂みの方へ言ってしまった。
つ、ついに俺とアンラはこんな所まで来てしまったのか……。
一緒に水浴びをする。
つまりそれはお互いの裸を見せあうのと同じことだ。
いやでも俺はアンラにプロポーズして、アンラは承諾してくれた。
アンラは俺の婚約者なんだ。
だからこんなことしても普通だ――――普通なのか?
考えれば考えるほど恥ずかしくなってくる!
「ルーカス良いよ!」
やばい! アンラに呼ばれてしまった!
まだ心の準備が出来ない。
でもアンラの声は少し震えていたような?
もしかして俺と同じように恥ずかしくなっているのか。
仕方ない、男の意地だ!
俺はアンラのところに行くぞ!
服を脱ぎ、タオルで隠すところを隠して茂みを抜ける。
「アンラ、おまた、せ……」
俺の瞳に映ったのは、まるで女神でも舞い降りてきたかのような美しい女の人。
俺の方を振り向いたその瞬間が最も魅力的だった。
「ル、ルーカス……。わたしの隣来ていいよ……」
「お、おう……じゃあ、お隣失礼します」
俺はアンラの隣に来て足を水の中に入れる。
「―――ん? なんか暖かいぞ?」
「でしょ? ここ温水が湧き出ているみたいなの。だからここの湖は暖かいの」
「へぇ、そうなんだ」
温水が出てくるなんて聞いたこと無かったな。
普段は水風呂に浸かるか掛け流しだけど、温水に浸かると一気に疲れが抜けていくような感じがする。
こんな暖かい水温で魚が泳いでるのに少し疑問を抱いてはいるけど……。
「はぁ……気持ちいい……」
そう言って手を組んで伸びをするアンラ。
体が暖まってきたせいか、顔がほんのり赤くなり始めている。
なんでだろう……。
アンラの色気が凄い気がする。
裸になってるせいもあると思うけど、それだけじゃない。
「ん? どうしたのルーカス。ぼーっとしてるけど……」
アンラは少しだけ首を横に傾けた。
やばい、アンラの全部の仕草に色気がある。
俺の理性が保てなくなりそう。
「いや、なんでも……ない……」
「―――まさかだけどわたしの裸見て興奮してるとか……」
「はっ!? ままままっ………まさかそんなことは……」
「やっぱりそうじゃん……。ルーカスのエッチ……」
アンラは腕で自分の体を隠すようにする。
本当に……破壊力抜群だ。
あと1ダメージで俺の理性は完全に崩壊するだろう。
そのくらいアンラの攻撃力は半端じゃないのだ。
「でも……」
アンラは俯くと、両腕を脚の間に挟む。
何か嫌な予感がした。
外敵とかそういうことではなく、俺自身のことで嫌な予感がした。
「ルーカスがもしそういう気持ちになってるなら……別にいいよ……」
そう言われた瞬間、俺の中にある何かが切れたような感じがした。
完全に俺は野獣と化してしまったのだ。
アンラを抱きしめて湖からあがると、俺はアンラを押し倒した。
「きゃっ! ル、ルーカス!?」
「ダメだよアンラ」
「え?」
「好きな相手の前で、しかも裸になってる時に……。そんなこと言ったら男は我慢出来なくなっちゃうから」
「―――」
「―――」
俺とアンラはお互いに見つめ合いながらゆっくりと顔を近づけ、唇を重ね合った。
「はぁ……はぁ……」
アンラも少しずつ息があがっている。
顔を赤くしながら目を潤ませて俺を見ている。
まるで俺を求めているかのように。
「まさかアンラも……」
「何故か分からないけど……もっと欲しいって思っちゃう。だからルーカス……もっと来て!」
結局俺らは湖の前で盛大に営んでしまった。
どんな感じだった?
まぁそれは……ご想像におまかせを。
「凄い……」
「水が澄んでいて綺麗ね……」
まさに秘境の絶景といっても良いだろう。
鳥たちが水面を泳いで、水中をよく見ると小魚たちが悠々と泳いでいる。
水浴びをするには贅沢すぎる場所だ。
「えっと、どっちから先に入る?」
アンラは少し頬を赤く染めながら言った。
俺もなんだか恥ずかしくなってきて顔が熱くなってきたな。
「じ、じゃあ……アンラ先に入ってくれ。」
「わ、わかったわ……じゃあ、あっちで着替えてくるから。わたしが呼んだら来てね?
の、覗きはなしだからね!」
「わ、分かってるって……」
アンラはそそくさと左の茂みの方へ言ってしまった。
つ、ついに俺とアンラはこんな所まで来てしまったのか……。
一緒に水浴びをする。
つまりそれはお互いの裸を見せあうのと同じことだ。
いやでも俺はアンラにプロポーズして、アンラは承諾してくれた。
アンラは俺の婚約者なんだ。
だからこんなことしても普通だ――――普通なのか?
考えれば考えるほど恥ずかしくなってくる!
「ルーカス良いよ!」
やばい! アンラに呼ばれてしまった!
まだ心の準備が出来ない。
でもアンラの声は少し震えていたような?
もしかして俺と同じように恥ずかしくなっているのか。
仕方ない、男の意地だ!
俺はアンラのところに行くぞ!
服を脱ぎ、タオルで隠すところを隠して茂みを抜ける。
「アンラ、おまた、せ……」
俺の瞳に映ったのは、まるで女神でも舞い降りてきたかのような美しい女の人。
俺の方を振り向いたその瞬間が最も魅力的だった。
「ル、ルーカス……。わたしの隣来ていいよ……」
「お、おう……じゃあ、お隣失礼します」
俺はアンラの隣に来て足を水の中に入れる。
「―――ん? なんか暖かいぞ?」
「でしょ? ここ温水が湧き出ているみたいなの。だからここの湖は暖かいの」
「へぇ、そうなんだ」
温水が出てくるなんて聞いたこと無かったな。
普段は水風呂に浸かるか掛け流しだけど、温水に浸かると一気に疲れが抜けていくような感じがする。
こんな暖かい水温で魚が泳いでるのに少し疑問を抱いてはいるけど……。
「はぁ……気持ちいい……」
そう言って手を組んで伸びをするアンラ。
体が暖まってきたせいか、顔がほんのり赤くなり始めている。
なんでだろう……。
アンラの色気が凄い気がする。
裸になってるせいもあると思うけど、それだけじゃない。
「ん? どうしたのルーカス。ぼーっとしてるけど……」
アンラは少しだけ首を横に傾けた。
やばい、アンラの全部の仕草に色気がある。
俺の理性が保てなくなりそう。
「いや、なんでも……ない……」
「―――まさかだけどわたしの裸見て興奮してるとか……」
「はっ!? ままままっ………まさかそんなことは……」
「やっぱりそうじゃん……。ルーカスのエッチ……」
アンラは腕で自分の体を隠すようにする。
本当に……破壊力抜群だ。
あと1ダメージで俺の理性は完全に崩壊するだろう。
そのくらいアンラの攻撃力は半端じゃないのだ。
「でも……」
アンラは俯くと、両腕を脚の間に挟む。
何か嫌な予感がした。
外敵とかそういうことではなく、俺自身のことで嫌な予感がした。
「ルーカスがもしそういう気持ちになってるなら……別にいいよ……」
そう言われた瞬間、俺の中にある何かが切れたような感じがした。
完全に俺は野獣と化してしまったのだ。
アンラを抱きしめて湖からあがると、俺はアンラを押し倒した。
「きゃっ! ル、ルーカス!?」
「ダメだよアンラ」
「え?」
「好きな相手の前で、しかも裸になってる時に……。そんなこと言ったら男は我慢出来なくなっちゃうから」
「―――」
「―――」
俺とアンラはお互いに見つめ合いながらゆっくりと顔を近づけ、唇を重ね合った。
「はぁ……はぁ……」
アンラも少しずつ息があがっている。
顔を赤くしながら目を潤ませて俺を見ている。
まるで俺を求めているかのように。
「まさかアンラも……」
「何故か分からないけど……もっと欲しいって思っちゃう。だからルーカス……もっと来て!」
結局俺らは湖の前で盛大に営んでしまった。
どんな感じだった?
まぁそれは……ご想像におまかせを。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!
核醒のカナタ -First Awakening-
ヒロ猫
ファンタジー
日本に住む高校二年生永田カナタはひょんな事から同級生のワキオとマルタと共に別の世界に転移してしまう。様々な困難が待ち受ける中、果たしてカナタは無事に元の世界に戻ることができるのだろうか...
⚠この小説には以下の成分が含まれています。苦手な方はブラウザバックして下さい
・漢字
・細かい描写
・チートスキル無し
・ざまぁ要素ほぼ無し
・恋愛要素ほぼ無し
※小説家になろう、カクヨムでも公開中
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる