理不尽な全知全能とドMネキ

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ババアの降臨

惨めですね?

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別荘に着き翌朝、何故か鬼ごっこが始まった。

アルティテュス「まぁ、鬼でも構いませんよ、全員楽勝です」

サクラ「なーんかその服、神話の人みたい」

アルティテュス「ヒマティオンですよ」

サクラ「あーそう、そういうのには興味ないので!」

アルティテュス「冷たいですね」

サクラ「おばさん何者?」

エティ「おばさん、この人はババア、キ◯ガイだかは関わらない方がいい」

サクラ「そっか、キ◯ガイなんだ」

レティ「人を惨殺するのが趣味、詐欺は性癖」

ティオニセス「あながち間違いではありませんな」

アルティテュス「まぁた、私を悪く言うのですか?」

サクラ「人は見かけによらないですね」

アルティテュス「では、初めてますよ」

ティオニセス「魔法は禁止です」

そのまま詠唱を始めた。

ティオニセス「えぇと、、、この遊びは魔法を使うと楽しくないですね、楽しむために魔法を禁止します、アルス•マグナ•グリッチ」

サクラ「変なの」

ラフィア「すごいです、やっぱり魔法が使えません」

エティ「つまんない」

アルティテュス「まあ、いいでしょう」

エティ「母さんは魔法を使えないと足が遅い」

ティオニセス「鬼は100kgの重りを持ってヒンズースクワットを100回してください、参加者はその間に逃げます、範囲は周囲145エーカーです」

マサムネ「それ範囲は大丈夫ですか?」

パトリシア「広すぎます」

ティオニセス「参加者が出れないように特殊な結界を張っていますよ」

アルティテュス「後付けルールは、、、」

ティオニセス「まぁ、自分から鬼をやると言ったのはあなたです、それに後付けルールではありません」

レティ「説明はした、母さんはその時は聞いてなかった」

エルザ「スクワットって何?」

ティオニセス「最初の鬼はスクワットです、それ以後はしなくていいよ」

マサムネ「それなら、胸が重くて腰と肩が死にそう」

ラフィア「大丈夫ですか?」

マサムネ「なんとか」

ティオニセス「では、始め!」

アルティテュスは別荘の外でスクワットを始めたがあまりにも遅かったため、参加者は傍観者になっていた。

エティ「遅い」

アルティテュス「魔法が使えないとこんな事もできない」

文句の垂れ流しを始めた。

アフネス「鬼畜の運動、この後鬼ごっこですよね?足が死にますよ」

アルティテュス「年寄りは労ってください」

ティオニセス「しゃべるだけの余裕があるなら大丈夫ね逃げます」

そして散らばった。

ラフィア「いい場所を知っています、魔法が使えないなら絶対に見つかりません」

マサムネ「行こ?」

サクラ「私も~」

エルザ「僕もそこに行きたい」

そして3階上の屋根裏部屋に隠れた。

マサムネ「何も無い」

ラフィア「何もありませんよ」

サクラ「埃っぽい」

エルザ「くしゃみが出そう」

鼻を啜り始めた。
するとラフィアがくしゃみをした。

エルザ「見つかっちゃうよ」

ラフィア「ごめんなさい」

しかし見つからなかった。

その頃外ではレティたちが戻ってきてアルティテュスを煽っていた。

エティ「遅い」

ひたすら踏ん張っていたアルティテュス

レティ「急がないと終わらない」

ティオニセス「ほら、ほら」

エティ「母さん非力」

レティ「運動不足」

エティ「自堕落な生活の成れの果て」

レティ「筋トレすれば良い」

そしてレティはアルティテュスの目の前で同じように始めた。

ティオニセス「娘に負けちゃって」

エティ「あと3回」

アルティテュス「はぁ~」

身体がプルプルと震え始めた。

ティオニセス「ほらあと2回」

震え方が激しくなった。

レティ「あと1回」

顔を真っ赤にしていた。

ティオニセス「はい、終わり」

ようやく終わったアルティテュスはそのまま、崩れるようにうつ伏せで倒れた。

アルティテュス「はぁ~、はぁ~、はぁ、うぅ~」

レティ「這いつくばってもいい、あと1歩」

腕の力だけで這いつくばってレティの足を触った。

レティ「私が鬼」

すると真横のエティの肩を触った。

エティ「私が鬼、次はティオニセスを狙う」

だがティオニセスは動かなかった。

ティオニセス「嫌~!」

エティに胸を触られた。

ティオニセス「残念です」

一周回ってアルティテュスがまた鬼になった。

エティ「じゃあ行く」

レティ「頑張って」

ティオニセスはうつ伏せのアルティテュスの肩を2回叩いた。

アルティテュス「待って、、、」

うつ伏せで顔を上げて手を伸ばして声を掛けたが、声が擦れていた。

3人は離れて行った。

その頃エミリアと数名は、、、

リア「私も上に上げてください」

エミリア「試練です、自分で飛んでください」

イーサン「できると思います」

エリザベス「できますよ」

翼をピクピクと動かして飛べなかった。

リア「できません」

エミリア「羽ばたくような感覚です、肩を動かすような動きではありませんよ」

リアは何度も挑戦したが飛べなかった。

するとエミリアが木の上から降りてきてリアの翼を掴んだ。

エミリア「動きはこうです」

リア「はぁ、はあっ!あっ」

エミリア「そんな声を出さないでください」

そしてエミリアはリアと同じ声を上げてしまった。

リア「どうしたんですか?」

エミリア「何か足に」

そこには泥に塗れたアルティテュスが這いつくばっていた。

アルティテュス「鬼はあなたです」

リア「私は飛べません、見逃してください」

命乞いも虚しくエミリアはリアを鬼にしてしまった。

エリザベス「そこにちょうどいい人が寝ていますね?」

リア「直ぐに鬼に返すのはルール違反です」

エミリア「それは鬼にされてすぐに同じ人に返すのがルール違反で、間に誰か入ればルール内です」

アルティテュス「惨めな私めをどうか、どうかお見逃しください」

命乞いするように懇願するがリアはアルティテュスの肩を触った。

エミリア「無慈悲ですね」



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