理不尽な全知全能とドMネキ

ババアの降臨

荒れる会議ですか？chapter1

一方で残った2人はルフィナを見守っていた。
2、3時間がすぎて突然、目を覚ました。

ルフィナ「もうやめて！」

暴れ始めた。

パトリシア「安心してください」

暴れ狂うルフィナにパトリシアは抱きついた。

パトリシア「辛かったですね」

ルフィナは涙を流して泣き止んだ。

パトリシア「貴方を苦しめたリヒトーシュタインはアルティテュス様によって処分されましたから」

ルフィナ「助かった、、、」

レティリア「レティ姉さんの親友、私が必ず守る」

ルフィナ「剣主様とレティ？」

レティリア「私はレティ姉さんに似てるだけ」

状況が飲み込めて無いようだった。

パトリシア「レティ姉さんは夕方には戻りますからしばらくここに居て下さい、昼食は準備してあります」

ルフィナ「レティが、、、」

レティリア「この水を飲むと元気になります」

パトリシア「最高のお水です」

カルボナーラと共に出された。

レティリア「レティ姉さんから聞きました。ルフィナさんはカルボナーラが好きなんですよね？」

ルフィナ「はい」

掻き込むように2人前を喰らい尽くし、聖域のお汁を飲み干した。

ルフィナ「ありがとうございました」

パトリシア「ごゆっくりどうぞ、ミレリアル女王には好きにしていいと聞いていますから」

ルフィナ「ここは、、、」

レティリア「メルクーリアの城です」

ルフィナ「何がなんだかわかりません」

パトリシア「記憶が飛んでいるので少しずつわかるようになるそうです」

ルフィナ「そうですか、、、そうだ、兄さんは？」

パトリシア「兄さん？」

ルフィナ「名前はエリス•アルフィネスです」

パトリシア「たしか、リアーヌ王女のパーティーメンバーでしたよ」

ルフィナ「生きているのですね、安心しました」

パトリシア「きっといつか会えます」

そしてルフィナは寝てしまった。
その頃、アルティテュス一行は休憩が終わり、会議を再開していた。

エリザベス「と、とにかく喫緊の課題は冒険者たちの強化と国の戦力の増強です」

ジョセフィーヌ「ヴァルデマル国王は、、、」

エミリア「大概の紛争を外交で解決できる国家のようですが、今回は、外交では解決できません」

ヴァルディマル「世の外交力を以ってしても解決できないとでも？」

エミリア「災厄相手には話が通じません」

ヴァルディマル「戯けが！」

エリザベス「貴方も話が通じませんね」

アルティテュス「私も戦いを推奨するような真似はしません、ですが戦いに発展した場合、人々を守れるのは武力、魔物相手に命乞いしたところで食べられてお終いです」

ヴァルディマル「世の知った事では無い」

エミリア「災厄の恐ろしさを知らないからそんな傲慢な態度をできるのですね」

エリザベス「人々に被害が出るようならギルドを、避難場所として開放します」

ヴァルディマル「勝手にしろ」

リーファ「あまりにも自分勝手です」

エミリア「国の主がこれなら、間違いなく人々は死にます」

傲慢な男だった。

アルティテュス「バルトロメウス国王は？」

バルトロメウス「そう仰いますと？」

アルティテュス「対処できますか？」

バルトロメウス「戦力が足りないと思われます、民の避難まではできません」

エミリア「やはり戦力が足りませんか、、、」

エティ「分身作ればいい」

アルティテュス「それはいい案です、今から私が分身を作って世界中に居ます」

エミリア「そんなに魔法を使えば戦う前に疲れてしまいませんか？」

アルティテュス「50年以内と言うことは5分後ということもあり得ます」

エティ「それは大胆過ぎ」

アルティテュス「大規模戦闘が始まる前に敵を叩くと言う事です」

イーサン「ホールとやらの位置さえわかれば話は早いですが」

アルティテュス「先の聖戦では至るところにホールがありまして、抑え込むことはできませんでした」

イーサン「戦闘は不可避という事ですか、、、」

バルトロメウス「避難を優先させます」

このバルトロメウスは話を理解している国王だった。