全知全能の一家は理不尽アル中

ババアの降臨

指導ですか？

日付変更と共に怪奇現象に襲われたエウフェリア、平穏な朝食が終わった。

ミレリアル「本日は魔導団のご指導ですね」

ジョセフィーヌ「私はマサムネさんの槍の練習にお付き合いします」

ラフィア「私はカラミティーパージの洗練でもします」

エミリア「その前に葬儀です」

ミレリアル「準備は整っていると思います」

国葬が行われた。

ミレリアル「これより故コンラッド•オメラーニーの葬儀を執り行います」

騎士団に担がれた棺が葬儀場に安置され、ミレリアルの言葉で厳かに執り行われた。

ミレリアル「ブリジット婦人、点火のお言葉をお願いします」

ブリジット「安らかに」

その合図を確認すると

フェルマー「この者に永遠の安らぎを、インフィニットフレイム」

炉の中に収められた棺に点火された。
土葬ではない、火葬された。
未亡人となってしまった老婆は炉の前で崩れて泣いていた。
そして参列者は帰って行った。

ミレリアル「この度はご愁傷様でした」

ブリジット「何故このような仕打ちを受けなけれならないのでしょう、、、」

ミレリアル「コンラッド様にはとても良くしていただき、私には感謝しかありません」

エルザ「そうだよ、僕もいろいろ教えてもらったもん」

一方で、、、

エミリア「このようなことが今後起こらないようにするためにも皆様で原因を解明いたしましょう」

ジョセフィーヌ「必ず」

アフネス「必ずです」

ララティリア「必ず、約束ですよ」

それからしばらくして城に戻り昼食になった。

ミレリアル「国葬が行われた本日は肉や魚は食べない事になっています、ですから野菜中心の食事になります」

そして準備が始まった。

マサムネ「精進料理か、、、」

パトリシア「肉は欠かせません」

イーサン「大豆でも大丈夫だと思います」

マサムネ「それです、大豆は畑の肉です」

ラフィア「そうなのですか？」

マサムネ「植物の中では肉に近いですよ」

ミレリアル「では、すぐに大豆の料理を準備します」

従者が呼ばれてミレリアルがあれこれ指示をしていた。

レティ「納豆が欲しい」

パトリシア「それです」

ミレリアル「では、私の権限で集めれるだけ集めてまいります」

ジョセフィーヌ「やりすぎ」

エミリア「そんなにたくさん食べません」

レティ「心配しない、私が食べる」

ミレリアル「では、、、」

コース料理が終わり、しばらくしてデザート感覚でバケツいっぱいの納豆が運ばれてきた。

マサムネ「匂い、、、」

イーサン「流石にこれは」

レティ「これいい」

ミレリアル「喜んでいただき、私たちも嬉しいです」

マサムネ「俺は知らん」

イト「少しだけください」

レティ「あげる」

イト「ありがとうございます、懐かしい藁納豆の風味です、あの日以来でしょうか、、、」

バケツの縁に口を付けて一気に、掃除機のように納豆を吸い込んだ。

マサムネ「肺活量エグい、、、まぁ、吐いても知らん」

エティ「吐けばいい」

エミリア「えと、、、とりあえず、これからお約束の教育ですね」

昼食が済むとパトリシアとレティリアは騎士団の訓練に行った。
そしてマサムネたちが練兵場に行くと、既に魔導団は待っていた。

マサムネ「魔法の方はこっちか、、、」

ミレリアル「えぇ、騒音もすごいので別の場所でやって頂かないといけないのです」

フェルマー「おやおや、イーサンでしたよね？」

イーサン「まぁ、そうですね」

ミレリアル「では早速、お願いします」

エティ「的当て練習、当てれたらいい物あげる」

取り出したのは10cmくらいの円盤だった。

エティ「これに当てれたらいい」

フェルマー「バカにしてるのですか？簡単ですよ？」

エティ「この円盤の中心の円、ここだけを魔法で撃ち抜く」

中心に描かれた1cmの円

フェルマー「まぁ、無理ではありませんが、、、」

エティ「的は見てはいけない、収束するのも禁止、スタッフもワンドも禁止」

フェルマー「意味わからん」

エティ「ほら、これ」

フェルマーと喋りながらフィンガースナップをすると魔法陣が現れて青色の光が的の中心に向かって飛んで行く。

マサムネ「怖え～」

エティ「出来ないならしなくてもいい」

フェルマー「じゃあ、やらない」

ミレリアル「やる前から逃げ腰とは呆れますね？」

ジョセフィーヌ「ミルならできるでしょ？」

ミレリアル「当然ながら」

エティ「私が指導したからできて当然」

ミレリアルもフィンガースナップすると緑色の光が的の中心を貫通した。

フェルマー「わかりました」

魔導団の300m離れた的当ては失敗に終わった。

エティ「フェルマーは惜しい、左にずれてる」

フェルマー「頑張ります」

ミレリアル「その意気です、できるように頑張ってください」

レティ「次は私の番」

エティ「レティを攻撃していい」

フェルマー「意味わかりませんよ？」

レティ「私を気持ちよくして欲しい」

ミレリアル「そういうことです」

フェルマー「まぁ、死にたいなら容赦なく」

レティは的が置いてあった場所に立つと、魔導団はその周りを取り囲んだ。

魔導団はワンドを取り出して一斉に詠唱をした

「エクスプロージョン」

粉塵を巻き上げて地面が吹き飛んだ。
視界が開けるとレティは穴の中にいた。

エルザ「それ、この前のと同じだよ、全然効かないもん」

エミリア「あの時のですね、、、」

マサムネ「あれは凄かったです」

エウフェリア「あれが快楽とは訳がわかりません」

そしてレティは這い上がってきた。