理不尽な全知全能とドMネキ

WTF

文字の大きさ
上 下
145 / 427
娘の所業

勇者ですか?

しおりを挟む
ララティリアが王国内に入った頃、マサムネたちに1人の男が訪ねて来た。

男「剣主様、お会いできて光栄です」

パトリシア「誰です?」

男「ベンジャミン•バトラーです」

パトリシア「あぁ、勇者とか言われてる人でしたね」

勇者という言葉にエミリアがやってきた。

エミリア「お疲れ様でございます」

ベンジャミン「お疲れ様でございます」

ラフィア「この人何?」

ベンジャミン「盾の勇者です」

ラフィア「盾の勇者風情が何の用です?」

盾は譲れないらしい、早速喧嘩を売るラフィア

ベンジャミン「立場を弁えてください、雑魚のくせに」

パトリシア「強いのはラフィアさんですが」

アフネス「自分から勇者を名乗る程度なら未熟者です」

ベンジャミン「わかりました、そこまで私を侮辱されるなら力の差を見せつけてあげます」

ラフィア「死んでも知らない」

ジョセフィーヌ「決闘で死ぬのは自己責任です」

アフネス「イリーネス女王、盾同士でどう戦うのですか?」

エミリア「では私の矢を防いでみてください」

ラフィア「わかりました」

ベンジャミン「矢程度なら大丈夫かと」

エミリア「私の矢は速いですよ」

ジョセフィーヌ「勝手にどうぞ、私は知りません」

レイチェル「またマサムネさんの真似ですか」

レティリア「どうせ貫通して死ぬだけでしょ?」

ベンジャミン「カウンターくらい使えますよ」

ラフィア「カウンター程度で?」

ベンジャミンはラフィアに煽られてブチギレた

ベンジャミン「言わせておけば好き勝手に侮辱しやがって、クソみてーなシルフィードが、死ねや」

ジョセフィーヌ「それでも勇者ですか」

エミリア「そこまで言うのですか、それならいいでしょう、この矢を防げなかったら勇者から除名処分します」

ベンジャミン「ギルドマスターだからと容赦しないぞ、」

傲慢で無知な盾の勇者はギルドマスターに喧嘩を売った。

レティ「勇者のくせに傲慢すぎ、エミリア、この人を殺ってもいい、死ねばわかる」

エミリア「わかりました全力で殺して差し上げます」

レティリア「この人バカだねー」  

それから決闘が始まった。
噂を聞いた市民たちがパトリシアの屋敷の、広大な庭に押しかけた。

エミリア「先ずは肩慣らしにあの小高い山に、、、」

ジョセフィーヌ「耳を塞いでください」

ミレリアル「スーパープロテクションです、音なら防げます」

ジョセフィーヌ「スーパープロテクション」

観衆は魔法で護られ、エミリアは弓を構えた。
キトンを着た背筋の美しい女性。
ソニックブームと共に秒速60kmの2.5mの特大の矢は3km離れた山の頂上を吹き飛ばした。

エミリア「では、ラフィアさんから」

アフネス「跳ね返った矢は私が受け止めます」

ラフィア「わかりました」

ラフィアは盾を構えた。

ベンジャミン「あの盾は、、、」

ラフィア「リフレクター起動」

エミリア「いきますよ~」

アフネス「私に返してくださいね」

ラフィア「わかりました」

炸裂音と共に矢は跳ね返され、50m離れた二つのリフレクターの間を物凄い速さで往復した。

ラフィア「これじゃ時間がかかる」

パトリシア「これはすごいですね、切ってあげますよ」

パトリシアが練習用のロングソードを振るとまたしてもソニックブーム、切られた矢は地面に突き刺さった。

エミリア「次はベンジャミンの番ですね」

ベンジャミン「流石に、、、」

レティ「逃げるのは禁止」

パトリシア「逃げたら殺します」

ラフィア「カウンターには防げない」

ベンジャミンは黙って盾を構えた。

エミリア「逝きますよ?」

エミリアが矢を放つとソニックブームと共にベンジャミンの構える盾を貫通して上半身を肉片に変え血を撒き散らし、パビリオンを、破壊して空高く飛んでいった。

エミリア「あら、残念」

ラフィア「あーあ死んじゃった」

パトリシア「喧嘩を売った相手が間違いです」

エミリア「あの矢は高いです」

パトリシア「お気に入りの離れでしたが」

エミリア「ごめんなさい」

パトリシア「構いません、直ぐに建て直します」

それから

レティ「エティを呼んでみる」

胸に手を置き目を閉じると、
魔法陣とともにエティがやってきた。

エティ「リューセルの王都に行ってる最中だった」

レティ「あれを復元して欲しい」

エティがフィンガースナップをやるとベンジャミン•バトラーは肉片から死体に変わった。

レティ「ありがとう、でも違うパビリオンの方でよかった」

エティ「ごめん間違えた」

レティ「でも来てくれてありがとう」

エティは魔法陣を発生させて消えていった。

レティ「あとはお願い」

ジョセフィーヌ「魔力の権威たるエルファルト女王が命ずる、森羅万象の理を超え、かのものを謙虚な紳士として蘇生せよ」

ミレリアル「蘇生する瞬間は気持ち悪いです」

ジョセフィーヌ「紳士的に、謙虚になって欲しいです」

エミリア「勇者として、もうすこし、紳士になれば良いです」

マサムネ「なんかすごいことになってしまった」

エルザ「僕もカーリーの勇者になりたい」

ミレリアル「勇者なんてつまらないですよ」

エミリア「ジョセフィーヌ、ミレリアル、ララティリア、アフネスはすでに勇者を超えています」

マサムネ「勇者の上はあるんですか?」

エミリア「ありません」

ミレリアル「勇者ではなくて、私はギデオンの人って呼ばれます」

マサムネ「なんか難しい」

レイチェル「勇者はポンコツすぎる、みんなから勇者と言われて調子にのってる」

エミリア「勇者よりレイチェルみたいに様々な武器で支配者クラスの腕がある人の方がよっぽど紳士的で勇者らしいです」

レティ「ベンジャミンは勇者失格」

エミリア「わかりました、約束通りです」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

アルゴノートのおんがえし

朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】  『アルゴノート』  そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。  元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。  彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。  二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。  かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。  時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。  アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。 『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。  典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。  シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。  セスとシルキィに秘められた過去。  歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。  容赦なく襲いかかる戦火。  ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。  それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。  苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。  ○表紙イラスト:119 様  ※本作は他サイトにも投稿しております。

【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?

眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。  これが全ての始まりだった。 声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。  なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。 加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。  平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。 果たして、芳乃の運命は如何に?

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

ある国の王の後悔

黒木メイ
恋愛
ある国の王は後悔していた。 私は彼女を最後まで信じきれなかった。私は彼女を守れなかった。 小説家になろうに過去(2018)投稿した短編。 カクヨムにも掲載中。

悪役令嬢の去った後、残された物は

たぬまる
恋愛
公爵令嬢シルビアが誕生パーティーで断罪され追放される。 シルビアは喜び去って行き 残された者達に不幸が降り注ぐ 気分転換に短編を書いてみました。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

処理中です...