9 / 25
練習
しおりを挟む
「声出せー、もう一周追加するぞ」
グラウンドに顧問の声が響く。
「いーち、にー」
「いちにっさんし」
顧問の声を聞き僕達も声を今までより大きく出した。
「ランニングするのに掛け声の大きさとか関係ないんじゃね」
僕の後ろにいる山下がつぶやく。
「関係なくても声出してないと延々とランニングすることになるやろうから。とりあえず出しとけ」
それに答えるかのように山下の隣の田沼が言う。
広いグラウンドを暑い中ランニングする。
これは部活を開始する前の決まりとなっているのだが、正直言うと僕は部活なんてする気は無い。声を張り上げている顧問はやる気満々であるが、他校と試合がしたいわけじゃない僕からすると正直いやな顧問だ。僕はバレー部に所属しているのだか、これも学校の方針で生徒は絶対に部活動に入ることというクソのような規則があるせいである。
去年までは皆で楽しく体育館の端で遊びバレーをしていたのだが、今年から入って来た顧問がやたらと熱心な人に変わったことにより環境が一変した。
今までは楽しくやっていたのに実践的な練習や練習試合まで組はじめ既に何人かは幽霊部員となっている。僕も幽霊部員の一人なのだが、正当な理由が無ければ週に二回以上は部活に来いと言う校則の元、強制的に連れられて今にいたるわけだ。
「今日、火曜日なのになんで来てるんだ」
この顧問は火、水、金は会議がある為部活には来ないことが多いのだが、今日の用に突然来ることがある。この日を狙って来る部員は多く今日も顧問が普段から来ている日に比べると多くの幽霊部員達が部活に来ている。
顧問に言って多くの部員が退部して他の緩い部活に行こうといたのだが、退部の書類には現部活の顧問印が必要であり、何度か頼みに行ったが取り合って貰えず。
「お前達まだバレーの楽しさをわかってないだろ」
とわけのわからない理由で印鑑を押すことを拒否されている。
学校にも退部出来るように交渉を行って見たが・・・結果からいうと話すら聞いて貰えず。
顧問に話をしてくださいと言われる始末だった。
「とりあえず、アイツいなくなるまで時間つぶしてその後はいつも通り緩くやろ」
生徒と顧問の関係にどんどんと溝が開いて行くことを学校は知った方がいい
グラウンドに顧問の声が響く。
「いーち、にー」
「いちにっさんし」
顧問の声を聞き僕達も声を今までより大きく出した。
「ランニングするのに掛け声の大きさとか関係ないんじゃね」
僕の後ろにいる山下がつぶやく。
「関係なくても声出してないと延々とランニングすることになるやろうから。とりあえず出しとけ」
それに答えるかのように山下の隣の田沼が言う。
広いグラウンドを暑い中ランニングする。
これは部活を開始する前の決まりとなっているのだが、正直言うと僕は部活なんてする気は無い。声を張り上げている顧問はやる気満々であるが、他校と試合がしたいわけじゃない僕からすると正直いやな顧問だ。僕はバレー部に所属しているのだか、これも学校の方針で生徒は絶対に部活動に入ることというクソのような規則があるせいである。
去年までは皆で楽しく体育館の端で遊びバレーをしていたのだが、今年から入って来た顧問がやたらと熱心な人に変わったことにより環境が一変した。
今までは楽しくやっていたのに実践的な練習や練習試合まで組はじめ既に何人かは幽霊部員となっている。僕も幽霊部員の一人なのだが、正当な理由が無ければ週に二回以上は部活に来いと言う校則の元、強制的に連れられて今にいたるわけだ。
「今日、火曜日なのになんで来てるんだ」
この顧問は火、水、金は会議がある為部活には来ないことが多いのだが、今日の用に突然来ることがある。この日を狙って来る部員は多く今日も顧問が普段から来ている日に比べると多くの幽霊部員達が部活に来ている。
顧問に言って多くの部員が退部して他の緩い部活に行こうといたのだが、退部の書類には現部活の顧問印が必要であり、何度か頼みに行ったが取り合って貰えず。
「お前達まだバレーの楽しさをわかってないだろ」
とわけのわからない理由で印鑑を押すことを拒否されている。
学校にも退部出来るように交渉を行って見たが・・・結果からいうと話すら聞いて貰えず。
顧問に話をしてくださいと言われる始末だった。
「とりあえず、アイツいなくなるまで時間つぶしてその後はいつも通り緩くやろ」
生徒と顧問の関係にどんどんと溝が開いて行くことを学校は知った方がいい
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる