AI(愛）というにはあまりにも

水上　まこと

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出会い

初対面

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聞き耳を立てるが中からは何の音もしない。
どうやら、暴走するような危険はなさそうだが・・・
慎重にダンボール箱を開封すると・・・
中には胎児の用な形で人が入っていた。
「うぉぉぉ・・・」
ダンボール箱に入っていた想像を絶する物に思考が停止していると。
開けたたダンボール箱の内側に手紙が張り付いてある事に気が付き中身を読む。
『おお、愛しのパパからの手紙だぞ。
元気にしているか？我が息子。
もうこの手紙を読んでるってことは荷物を開けて驚いている所だろう。
どうせ1人暮らしをしていて人間の生活が出来ていないだろうから、そんなお前の為
優しい優しいパパから生活向上の為のAIをプレゼントする事にした。と、言うのは建前でお前に彼女の教育をお願いすることにしたから( ｀・∀・´)ﾉﾖﾛｼｸ。
家族が増えるんだから仲良くしろよ～』
「何が( ｀・∀・´)ﾉﾖﾛｼｸだ」
相変わらず適当な親父に悪態をついていると。
「貴方が浜野佳ですか」と後ろから女の子の声が聞こえてきた。
慌てて声のした方を見ると箱に入っていた人間が上半身だけを箱から出してこちらを見ていた。
先程は胎児のような格好で箱に入っていたせいで良く見えなかった顔がしっかりと見え、整った容姿がより強調されている。
「はじめまして、私は浜野イヴと申します。本日からお世話になりますのでよろしくお願いいたします」
そう言ってお辞儀をしてきた。
「もしや、違いましたでしょうか？私の中のデータと照合たあなたの容姿からあなたが博士の息子。浜野佳である事は間違いないと思うのですが」
瞬きもせずにじっと僕の方を見てくるその姿と薄暗い玄関の雰囲気と相まって少々恐怖を覚えてしまっているのだが質問に答える。
「うん。浜野佳は僕であってるけど・・・君はナニ？」
「私が起動しているということは、すでに博士からの手紙は読んだものと思うのですが。読まれていないのですか？」
「いや、読むには読んだけれども・・・突然AIだとか、生活向上だとか、教育だとか・・・とりあえず君は何者？」
「私は、浜野佳の生活向上の為に送られてきたという名目で人間として生活しどのような変化が起こるのかを知るために博士に作られたアンドロイドです。ですのでこれから一緒に生活をします。家族ですよろしくお願いいたします」

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