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転生したよ!

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「アメリアー。朝よ。」
「んぁ?」

木目の天井、白くてもふもふの…布団。これは、どこだ!家だ!転生したああああああああぁぁぁ!
ガバッと起き上がると、扉の前に女の人がいた。うわ、めっちゃ綺麗じゃん…。てかコミュ障の私にこんな綺麗な人と話せと?いや綺麗かどうかは関係ないけどさ…。

「おかーさん、おはよぉ。」

ベットを降りると、自然に口がこう言ってた。お母さん?この人が?!うっそ、じゃあ私も美少女になってんの?そうだったらまじワロタww
起きてからの行動を体が覚えているように、タンスから服を出して着替える。クシを持って洗面所に向かう。台の上に乗って鏡を見た。ら、

「…まじか。これは、ないだろ…。」

どんな顔だったか?それはね、前世にそっくり…。確かにね?ちょっとちょっとだけ鼻が高くなってくっきり二重になってて、あの…多少は可愛くなってるかもしれないけど、私なんだよ…!ふざけんな。ふざけんなよ神様ああああああああああああああ!
イライラしながら顔を洗い、髪を整えてドスドス歩いてご飯を食べに行った。

「どうしたの、アメリア。」
「アメリア、何かあったの?僕でよければきくよ。」
「おはよう、アメリア!今日は父さんと剣の練習だぞー。」
「お父さん、お母さん、お兄ちゃん。アメリアってなんでこんなに可愛くないんだろう?」

お父さんとお兄ちゃんね。イケメンすぎだね。お母さんも美女だね!なんで?この二人の遺伝子どこ行っちゃったわけ?遺伝子仕事しろよ!!!
とか考えつつ席に着くとお兄ちゃんの膝の上に乗せられた。んー、なんでかな?

「そんなことないよ、アメリア。アメリアはすっごく可愛いよ。誰に言われたの?もしかしてワイアット?いや、もしかしなくてもあいつか。今日はこてんぱんにしてやろうかな。」
「ううん、違うよ。ワイアットじゃないの。」

いや、ワイアットって誰だよ。私の口が勝手にしゃべってくれてるけどさ、私ワイアット知らないんだよ。てかお兄ちゃんシスコンかよ。いや、ワイアットが嫌いなだけか。

「そうなの?ワイアットじゃないのか…。じゃあ誰が?」
「今日鏡見たら、そう思ったの。」

お兄ちゃんwそんなに誰かをボコボコにしたいの?w

「大丈夫よ、アメリア。だって私たち2人の子供だもの。これでも、外ではモテモテだったのよ?」

これでも…。超絶美女が何言ってんだ。元の世界なら芸能人になってるわ。てゆーかだから自信なくすんだよ。両親もお兄ちゃんも美形すぎ。話したくないなー。まじで灰になるよ?
遠い目をしていると、お兄ちゃんが膝から降ろしてくれた。私は目の前にある美味しそうなご飯を口に詰め込んだ。
ご飯を食べ終わると、お父さんが立ち上がってよし!と言った。なんだろ、

「アメリア、着替えてこい。午前中は剣の練習で、午後は狩りに行くぞ!」

はい?
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