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幼少期編
36 魔術学園のあれこれなんです
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お茶会の後、日を跨がずレオナルドからルシータの訓練を受ける許可をもぎ取った。
決して無理はしない事が条件と、まずはシシリーとの訓練を先に受ける事を条件に加えられた。
シシリーには祝儀の際の恨みがあるので、全力でボコれる様になりたい。
しかしルドルフを愛でるのと、家族の溺愛と、三人からの手紙の返事と。色々忙しくて満足に特訓を行う事が出来ずに、ルドルフが誕生してそろそろ一年が経とうとしている。
つまりユリウスが魔術学園に通う日が迫っているのだ。
最近まではユリウスの部屋に入り浸ることは控えていたのだが、暫く会えない寂しさから、再びユリウスの部屋へ遊びに行く事が増えた。
今日もユリウスの部屋を訪ねると、ユリウスはちょうど本棚の本を整理していた。
「やあ、レティ。今日も遊びに来てくれて嬉しいよ」
「ユリウ...ユ、ユーリ兄様、学園に家の本を持って行くの?」
「そうだね。学園には貴重な書物が揃った図書館があるらしいけど、慣れ親しんだ本も読みたくなるかも知れないから、数冊は持って行こうと思ってね」
ユリウスは本棚から一冊の本を取り出した。
「この本、覚えてる?」
ユリウスに近づいて本を覗き込んだ。
少し古びた本の表紙を見て、レティシアは笑顔を浮かべた。
「あ、懐かしい! それ魔術の基礎が書かれた指導書!」
「そう。僕が引き取られて初めての誕生日に、義父様と義母様からのプレゼントで貰った本。僕は公爵の人間になるまでは、魔術の勉強はしたことが無かったから。……この本にはとてもお世話になったんだ」
懐かしそうに表紙を指でなぞるユリウス。
「私も一緒になって読んでたから、よく覚えてるよ。十歳になって魔力操作を覚えるまで魔法の練習しちゃダメって言われてたのに、隠れて練習しようとしてたのがバレて。兄様、物凄く怒られてたよね?」
(私は六歳から練習してたけど、細心の注意を払ってたからバレなかったけどね!)
「……それは覚えてなくていいよ。とにかく、この本には色々思い出があるから持って行こうかと思って。それにこの本には、レティの落書きも沢山書かれてあるしね?」
「ええ? 嘘、そんな事したっけ?」
「ほら此処とか……と言うか殆どのページに書かれてるよ」
ユリウスがページをペラペラ捲ると、何やら殴り書きの様な文字が余白のあちこちに散らばっていた。
「えぇ……これ私が書いたんだっけ……」
「そうだよ。書かれた内容のここはこうした方が良いとか、ここは間違ってるとか言って訂正までしてたし」
(……そう言えば、やっちゃってたかな……どうでもいい事は覚えていない質なもので……)
「最初は思い込みで言ってるのかと思ってたけど。十歳になっていざ魔術を使ってみると、レティが言っていたことが正しいって、良く分かったよ。この本は、レティの落書きで国宝級の価値になってる」
「こっ国宝級? やだな兄様、おだて過ぎだって」
「本当だよ。レティが教えてくれた事は、魔術の概念そのものから覆している。思い浮かべる『想像』をするのではなくて、新たに魔法を『創造』するだなんて。……似ている様で全然違う」
(……あー、うん。最近まで『想像』を『創造』だと勘違いしてたんだよねー……。兄様は全然違うって言ってるけど、未だに違いがよく分からないんだよな……)
「レティは魔術の天才なんだって、良く分かったんだ。僕は少しでもレティに追いつきたい。だから、魔術学園にも行くことにも前向きになったんだ。……でも……」
ユリウスは本を閉じるとレティシアを見た。
「本当はレティの傍に居たい」
「……兄様?」
「レティ、魔術学園に行きたいんだよね?」
「……う、ん。気にはなってる」
「……それだと僕が卒業する年に、レティが入学することになる。会えなくなるのは四年ではなくて八年になるんだ。レティに出会ってから過ごした年月と同じ……八年も……」
(八年……そうか。兄妹になってもうそんなに経つのか……。確かに毎日一緒に居たのに同じ年月会えないのは……かなり辛いな……)
「で、でも兄様。年末年始だけは帰省しても大丈夫なんだよね? 全く会えないって事じゃないよね? あ、私毎日手紙書くよ! ……って身元がバレる事はダメなんだった……」
魔術学園はかなり規制が厳しい。
まだ詳しくは聞いていないが、とにかく身元がバレる事に関しては、特に厳しいらしいのだ。年末年始の帰省も一筋縄にはいかないらしい。
レティシアはユリウスと会えないどころか、連絡すら取れない事にようやく気づいた。
「……寂しく…なるね……」
「僕は……レティを学園に行かせたくない」
「……兄様」
「大分前に義母様が言ってた通り、魔術学園は若い貴族が群がる場所だから、当然必然的な男女の交流もある。……何が言いたいか、分かる?」
(分かりません)
「魔術学園の表向きは、そのままに魔術を学べる学園。でも裏では、魔力の高い者達同士を婚姻関係にさせる為の、婚活の場でもあるんだ。変装石を使って姿を変えさせるのは、貴族の階位を気にせずに婚姻させる為なんだよ」
(え)
「ええええぇぇーー?!」
「……やっぱり、気づいてなかった。皆、暗黙の了解で入学するんだ。まあ、強制ではないけどね。でも、相手探しの為に入学する者達が大半だよ。だからあの三人も、姿を変えたレティを探すだろうね。多分だけど、一つ年の違うライト公爵もレティと同じ年に入学すると思うよ」
「えぇ……」
公爵三人組と他の貴族達との、四年間という長期の婚活学園だと聞かされ、やはり乙女ゲームなのかとレティシアは絶望感に苛まれた。
決して無理はしない事が条件と、まずはシシリーとの訓練を先に受ける事を条件に加えられた。
シシリーには祝儀の際の恨みがあるので、全力でボコれる様になりたい。
しかしルドルフを愛でるのと、家族の溺愛と、三人からの手紙の返事と。色々忙しくて満足に特訓を行う事が出来ずに、ルドルフが誕生してそろそろ一年が経とうとしている。
つまりユリウスが魔術学園に通う日が迫っているのだ。
最近まではユリウスの部屋に入り浸ることは控えていたのだが、暫く会えない寂しさから、再びユリウスの部屋へ遊びに行く事が増えた。
今日もユリウスの部屋を訪ねると、ユリウスはちょうど本棚の本を整理していた。
「やあ、レティ。今日も遊びに来てくれて嬉しいよ」
「ユリウ...ユ、ユーリ兄様、学園に家の本を持って行くの?」
「そうだね。学園には貴重な書物が揃った図書館があるらしいけど、慣れ親しんだ本も読みたくなるかも知れないから、数冊は持って行こうと思ってね」
ユリウスは本棚から一冊の本を取り出した。
「この本、覚えてる?」
ユリウスに近づいて本を覗き込んだ。
少し古びた本の表紙を見て、レティシアは笑顔を浮かべた。
「あ、懐かしい! それ魔術の基礎が書かれた指導書!」
「そう。僕が引き取られて初めての誕生日に、義父様と義母様からのプレゼントで貰った本。僕は公爵の人間になるまでは、魔術の勉強はしたことが無かったから。……この本にはとてもお世話になったんだ」
懐かしそうに表紙を指でなぞるユリウス。
「私も一緒になって読んでたから、よく覚えてるよ。十歳になって魔力操作を覚えるまで魔法の練習しちゃダメって言われてたのに、隠れて練習しようとしてたのがバレて。兄様、物凄く怒られてたよね?」
(私は六歳から練習してたけど、細心の注意を払ってたからバレなかったけどね!)
「……それは覚えてなくていいよ。とにかく、この本には色々思い出があるから持って行こうかと思って。それにこの本には、レティの落書きも沢山書かれてあるしね?」
「ええ? 嘘、そんな事したっけ?」
「ほら此処とか……と言うか殆どのページに書かれてるよ」
ユリウスがページをペラペラ捲ると、何やら殴り書きの様な文字が余白のあちこちに散らばっていた。
「えぇ……これ私が書いたんだっけ……」
「そうだよ。書かれた内容のここはこうした方が良いとか、ここは間違ってるとか言って訂正までしてたし」
(……そう言えば、やっちゃってたかな……どうでもいい事は覚えていない質なもので……)
「最初は思い込みで言ってるのかと思ってたけど。十歳になっていざ魔術を使ってみると、レティが言っていたことが正しいって、良く分かったよ。この本は、レティの落書きで国宝級の価値になってる」
「こっ国宝級? やだな兄様、おだて過ぎだって」
「本当だよ。レティが教えてくれた事は、魔術の概念そのものから覆している。思い浮かべる『想像』をするのではなくて、新たに魔法を『創造』するだなんて。……似ている様で全然違う」
(……あー、うん。最近まで『想像』を『創造』だと勘違いしてたんだよねー……。兄様は全然違うって言ってるけど、未だに違いがよく分からないんだよな……)
「レティは魔術の天才なんだって、良く分かったんだ。僕は少しでもレティに追いつきたい。だから、魔術学園にも行くことにも前向きになったんだ。……でも……」
ユリウスは本を閉じるとレティシアを見た。
「本当はレティの傍に居たい」
「……兄様?」
「レティ、魔術学園に行きたいんだよね?」
「……う、ん。気にはなってる」
「……それだと僕が卒業する年に、レティが入学することになる。会えなくなるのは四年ではなくて八年になるんだ。レティに出会ってから過ごした年月と同じ……八年も……」
(八年……そうか。兄妹になってもうそんなに経つのか……。確かに毎日一緒に居たのに同じ年月会えないのは……かなり辛いな……)
「で、でも兄様。年末年始だけは帰省しても大丈夫なんだよね? 全く会えないって事じゃないよね? あ、私毎日手紙書くよ! ……って身元がバレる事はダメなんだった……」
魔術学園はかなり規制が厳しい。
まだ詳しくは聞いていないが、とにかく身元がバレる事に関しては、特に厳しいらしいのだ。年末年始の帰省も一筋縄にはいかないらしい。
レティシアはユリウスと会えないどころか、連絡すら取れない事にようやく気づいた。
「……寂しく…なるね……」
「僕は……レティを学園に行かせたくない」
「……兄様」
「大分前に義母様が言ってた通り、魔術学園は若い貴族が群がる場所だから、当然必然的な男女の交流もある。……何が言いたいか、分かる?」
(分かりません)
「魔術学園の表向きは、そのままに魔術を学べる学園。でも裏では、魔力の高い者達同士を婚姻関係にさせる為の、婚活の場でもあるんだ。変装石を使って姿を変えさせるのは、貴族の階位を気にせずに婚姻させる為なんだよ」
(え)
「ええええぇぇーー?!」
「……やっぱり、気づいてなかった。皆、暗黙の了解で入学するんだ。まあ、強制ではないけどね。でも、相手探しの為に入学する者達が大半だよ。だからあの三人も、姿を変えたレティを探すだろうね。多分だけど、一つ年の違うライト公爵もレティと同じ年に入学すると思うよ」
「えぇ……」
公爵三人組と他の貴族達との、四年間という長期の婚活学園だと聞かされ、やはり乙女ゲームなのかとレティシアは絶望感に苛まれた。
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