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幼少期編
17 魔力制御頑張るんです
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魔力測定をした次の日に、急遽レティシアは、ルシータに魔力制御を教わる事となった。
麗かな陽気の昼下がり、フリルの付いた可愛らしい鍛錬着に身を包んだレティシアが、敷地の庭を歩いている。後ろにシンリーが付き従い歩いていた。
裏庭を抜けた奥に、公爵の兵士達が使うのとは別に、貴族用の鍛錬場があるらしいのだ。
これから待ち受けるであろう地獄を前に、レティシアの足取りは重かった。
「レティシア様、ルシータ様は、無茶な事を強要する方ではありません。気をしっかり保てば大丈夫ですよ」
シンリーは慰めのような言葉を掛けてくれるが、今のレティシアには『気をしっかり持たないと死にます』と言われたように感じる。取り敢えず頷いておく。
巨大な鍛錬場が見えてきた。その入り口の前には、何故か鍛錬着を着たユリウスが立っていた。その後ろにはデュオが控えている。予想外の人物に、驚いて慌てて駆け寄った。
「え? ユリウス兄様、どうして此処に。それにその格好……」
「僕も、魔力制御の訓練を一緒に受けるんだ。魔力制御なんてやった事ないし、あの義母様から、直接ご享受出来るなんて凄い事だからね。僕がレティと一緒に受けたいって、義母様に頼んでたんだよ」
ユリウスはとても前向きだった。
(確かに。名高い魔法剣士から直接教わるなんて、普通有り得ないことだもんね。私もビビってないで、しっかり教わらなきゃ!)
「そっか、じゃあ一緒に頑張ろうね、兄様!」
「うん、頑張ろう。一緒に」
(兄様が付いてるんだ! 頑張るぞ!!)
レティシアは気合を入れ直した。
鍛錬場は、野外鍛錬場と室内鍛錬場に分かれているらしい。今回は室内の方だ。
シンリーとデュオとは此処で一旦別れて、ユリウスと二人で中へと入っていった。
奥に真っ直ぐな、少し薄暗い通路を進むと、頑丈そうな大きな観音開きの扉が現れた。
ユリウスが重そうにその扉を開けると、そこは鍛錬場というより、広い闘技場のように感じた。
何故、闘技場と比喩したのかいうと、ルシータとランディが闘っていたからだ。
(なにしてんのお二人さん!!)
二人はレティシア達に気付く様子もなく、白熱した闘いが……ハイファンタジーな展開が繰り広げられている。
(この世界、イージーモードじゃなかったんですね……)
『私TUEEE~!!』の路線は消えたな、と思いながらも、前世では見ることのない光景に、釘付けとなった。
よく見ると一応木剣のようだが、二人共一刀ごとの鋭さが半端ない。というか速すぎてよく見えない。剣圧の風が強く吹きつけてくる。
ルシータは楽しそうに木剣を振るっているが、ランディは少し辛そうに見えた。ルシータの一振りをかなり後方に飛んで避けると、左手をルシータに向かって突き出した。
「炎よ弾けろ!!」
名の如く炎が爆発しかのような豪火が、ルシータへ向かって凄い勢いで迫る。ルシータは避けるどころか、炎に向かって木剣を横に構えた。すると突然、木剣が白い光に包まれる。
「はあ!!」
白い剣と化した木剣を横一閃に振り切ると、あれ程の豪炎が掻き消えた。いや、掻き消された。
炎が消えたと同時に、ルシータがランディに突っ込む。不意突かれたランディは、すかさず体制を立て直して白い剣を木剣で受けるが、受けた瞬間に、木剣は枯れた枝のように砕け散った。
「ま、参った!!」
ランディが叫ぶと同時に、首元に迫った木剣がピタリと止まった。ランディは力が抜けたように、へたり込んだ。
「……ルシータ様!! 何、木剣に光魔法纏わせてくれちゃってるんすか!! おかしいでしょ?! 魔石を埋め込んだ魔剣じゃあるまいし!!」
「ハハハ!! いや何、身体強化魔法の応用みたいなものさ!! コツさえ掴めば、君にも出来る!!」
「出来る訳ねーっしょ!!」
先程とは打って変わって、和やかに談笑し始めた。レティシアはようやく、溜めていた息を吐いた。
呆然と見ていたユリウスも我に返ったようで、何やら考え込む様に俯いている。
「お母様ー! ランディー!」
レティシアは二人に駆け寄った。ルシータは手を上げて答え、ランディは右手の掌で、顔面を覆った。
「レティ! ユリウス! 来てたんだな! 待っている間暇だと思ってな、ランディを借りて模擬稽古をしていた所さ!!」
「お嬢……様。坊ちゃん。もしかして今の…観てた?」
「うん! ランディの炎を、お母様が剣で斬ったのカッコよかった!!」
「そうだね。ランディの木剣を、木っ端微塵に破壊したのもカッコよかった」
「だ嗚呼あっっ!! マジ恥ずかしー!! 俺、レオナルド様の側近失格だー!!」
ランディは大の字に倒れて、顔を両手の掌で覆いながらゴロゴロ身悶えている。完膚なきまでやられたのを、観られたからだろう。そっとしておくことにした。
「お母様の木剣が白く光ってたの、凄いね! 正に『ライトセイバー』みたいだった!!」
「ん? ライトセイバー?」
「あ、え、ええっと、光の魔力で出来た光刃…光の剣みたいだったなーって……」
「……ふむ、魔力だけで剣を生み出す…。面白い!!」
ルシータは掌を胸の前に広げ、魔力を放出しだした。光の魔力が凝縮していき、やがて一本の光剣が現れた。
「うん!! 出来た!!」
それを見たランディは、慌てて上半身を起こした。
「『うん出来た』じゃないでしょ!? 何、簡単に伝説の剣っぽいの、作っちゃってんですかぁ?!」
「わぁ! 凄いです義母様! 僕もそれ、出来るようになりたいです!!」
(うん、気持ちは分かるよランディさん。今のはつい口を滑らせた私が、悪うございます……。……うん、カッコいいよね、ライトセイバー。お兄様の気持ちも、良く分かるよ……)
「ハハハ! ユリウスも、魔力制御を頑張っていれば出来る様になる!!」
いや、多分。出来るのは貴女だけだと思います。心でツッコミながら、本題に戻ることにする。
「それではお母様! 早速、その魔力制御を教えて下さい!!」
「おおっ! レティもやる気で嬉しいよ!! では始めようか! まずは基本中の基本! 自分の魔力を感じることを、やってみよう!!」
「自分の魔力を感じる……?」
「そう! まず自分に魔力がある事を認識しないと、魔法を使う事すら出来ない!! 手っ取り早く認識する方法は、他の者に魔力を流してもらう事だな!!」
(あ! なんか知ってるかも! 小説によくあるやつ!)
「さあ二人共、手を出してご覧!! 私が流してあげよう! なに心配は要らない! ごく少量流すだけだ!!」
レティシアとユリウスは、握手を求めるように手を出す。ルシータは両手で、それらを掴むと目を閉じた。声のトーンを落として、語りかけた。
「二人共、目を閉じて集中するんだ。……何か感じないかい?」
言われたままに目を閉じる。掴まれた手から、温もりとは別の、温かい何かが手に流れてくるのを感じる。
「……感じる。温かい何かが」
「……僕も感じます」
「よし、今のそれが魔力だ。自分の中にも同じ『何か』がないか探してご覧。臍の下辺り。そこに魔力が貯まりやすいんだ。一番探し易い」
目を閉じた暗闇の中、お腹に意識を集中する。暫く集中していると、温かい『何か』を僅かに感じとる。
「……僅かにだけど感じる。これが……私の魔力……?」
「そうだ。集中してその魔力を、少しずつ身体全身に巡らせるんだ。決して焦ってはいけない。ゆっくりと。ユリウスはどうだ?」
「僕も感じます。でも、これをどう身体に巡らせればいいのか、分かりません……」
「血の流れをイメージするんだ。身体中に巡る血管を流れる血液の様に、全身に行き渡らせるんだ」
ゆっくり、ゆっくりとレティシアはイメージしながら、全身に魔力を流す。暫くそうしていると、全身が温かい魔力に包まれたのを感じ、目を開けた。
「これが……私の、魔力……」
「上手だレティ。よし、ユリウスも出来たな。そのまま常に魔力を流し続けるんだ。うん! 初めてにしては上出来だぞ、二人共!!」
ルシータは手を離した。
「暫く意識して流していれば、後は自然と、魔力は巡り続ける様になる。この流れを強めたり弱めたりする事を、魔力制御をするという事だ!! 最初は慣れていないから、急に魔力を強めると、魔力酔いや、酷ければ魔力が暴走するから気を付ける様に!!」
生まれて初めて感じる自分の魔力に、興奮を隠し切れない。
前世の夢が、現実となる第一歩を踏み出せたのだ。テンション爆上がりだ。
「わー! ありがとうお母様!! これで私も魔法使いになったんだよね!? 今から魔法出せる?!」
「こらこら、初めて魔力を流しているんだぞ? まずは魔力に慣れる事に集中!!」
「はーい」
「レティ、魔力上手く流せる事が出来て良かったね。僕も出来て嬉しいよ。魔力制御に慣れて、早く魔法を使い熟せれる様になりたいな」
「うん! 私も!!」
「これからは、魔術の勉強も初めないといけないな!! ちょっと子供には難しいかも知れないが、二人なら大丈夫さ!!」
(私、意外にも勉強そんなに嫌いじゃないからね! 魔術を極めて魔術王に、私はなる!! ……いや、ならないけどね)
麗かな陽気の昼下がり、フリルの付いた可愛らしい鍛錬着に身を包んだレティシアが、敷地の庭を歩いている。後ろにシンリーが付き従い歩いていた。
裏庭を抜けた奥に、公爵の兵士達が使うのとは別に、貴族用の鍛錬場があるらしいのだ。
これから待ち受けるであろう地獄を前に、レティシアの足取りは重かった。
「レティシア様、ルシータ様は、無茶な事を強要する方ではありません。気をしっかり保てば大丈夫ですよ」
シンリーは慰めのような言葉を掛けてくれるが、今のレティシアには『気をしっかり持たないと死にます』と言われたように感じる。取り敢えず頷いておく。
巨大な鍛錬場が見えてきた。その入り口の前には、何故か鍛錬着を着たユリウスが立っていた。その後ろにはデュオが控えている。予想外の人物に、驚いて慌てて駆け寄った。
「え? ユリウス兄様、どうして此処に。それにその格好……」
「僕も、魔力制御の訓練を一緒に受けるんだ。魔力制御なんてやった事ないし、あの義母様から、直接ご享受出来るなんて凄い事だからね。僕がレティと一緒に受けたいって、義母様に頼んでたんだよ」
ユリウスはとても前向きだった。
(確かに。名高い魔法剣士から直接教わるなんて、普通有り得ないことだもんね。私もビビってないで、しっかり教わらなきゃ!)
「そっか、じゃあ一緒に頑張ろうね、兄様!」
「うん、頑張ろう。一緒に」
(兄様が付いてるんだ! 頑張るぞ!!)
レティシアは気合を入れ直した。
鍛錬場は、野外鍛錬場と室内鍛錬場に分かれているらしい。今回は室内の方だ。
シンリーとデュオとは此処で一旦別れて、ユリウスと二人で中へと入っていった。
奥に真っ直ぐな、少し薄暗い通路を進むと、頑丈そうな大きな観音開きの扉が現れた。
ユリウスが重そうにその扉を開けると、そこは鍛錬場というより、広い闘技場のように感じた。
何故、闘技場と比喩したのかいうと、ルシータとランディが闘っていたからだ。
(なにしてんのお二人さん!!)
二人はレティシア達に気付く様子もなく、白熱した闘いが……ハイファンタジーな展開が繰り広げられている。
(この世界、イージーモードじゃなかったんですね……)
『私TUEEE~!!』の路線は消えたな、と思いながらも、前世では見ることのない光景に、釘付けとなった。
よく見ると一応木剣のようだが、二人共一刀ごとの鋭さが半端ない。というか速すぎてよく見えない。剣圧の風が強く吹きつけてくる。
ルシータは楽しそうに木剣を振るっているが、ランディは少し辛そうに見えた。ルシータの一振りをかなり後方に飛んで避けると、左手をルシータに向かって突き出した。
「炎よ弾けろ!!」
名の如く炎が爆発しかのような豪火が、ルシータへ向かって凄い勢いで迫る。ルシータは避けるどころか、炎に向かって木剣を横に構えた。すると突然、木剣が白い光に包まれる。
「はあ!!」
白い剣と化した木剣を横一閃に振り切ると、あれ程の豪炎が掻き消えた。いや、掻き消された。
炎が消えたと同時に、ルシータがランディに突っ込む。不意突かれたランディは、すかさず体制を立て直して白い剣を木剣で受けるが、受けた瞬間に、木剣は枯れた枝のように砕け散った。
「ま、参った!!」
ランディが叫ぶと同時に、首元に迫った木剣がピタリと止まった。ランディは力が抜けたように、へたり込んだ。
「……ルシータ様!! 何、木剣に光魔法纏わせてくれちゃってるんすか!! おかしいでしょ?! 魔石を埋め込んだ魔剣じゃあるまいし!!」
「ハハハ!! いや何、身体強化魔法の応用みたいなものさ!! コツさえ掴めば、君にも出来る!!」
「出来る訳ねーっしょ!!」
先程とは打って変わって、和やかに談笑し始めた。レティシアはようやく、溜めていた息を吐いた。
呆然と見ていたユリウスも我に返ったようで、何やら考え込む様に俯いている。
「お母様ー! ランディー!」
レティシアは二人に駆け寄った。ルシータは手を上げて答え、ランディは右手の掌で、顔面を覆った。
「レティ! ユリウス! 来てたんだな! 待っている間暇だと思ってな、ランディを借りて模擬稽古をしていた所さ!!」
「お嬢……様。坊ちゃん。もしかして今の…観てた?」
「うん! ランディの炎を、お母様が剣で斬ったのカッコよかった!!」
「そうだね。ランディの木剣を、木っ端微塵に破壊したのもカッコよかった」
「だ嗚呼あっっ!! マジ恥ずかしー!! 俺、レオナルド様の側近失格だー!!」
ランディは大の字に倒れて、顔を両手の掌で覆いながらゴロゴロ身悶えている。完膚なきまでやられたのを、観られたからだろう。そっとしておくことにした。
「お母様の木剣が白く光ってたの、凄いね! 正に『ライトセイバー』みたいだった!!」
「ん? ライトセイバー?」
「あ、え、ええっと、光の魔力で出来た光刃…光の剣みたいだったなーって……」
「……ふむ、魔力だけで剣を生み出す…。面白い!!」
ルシータは掌を胸の前に広げ、魔力を放出しだした。光の魔力が凝縮していき、やがて一本の光剣が現れた。
「うん!! 出来た!!」
それを見たランディは、慌てて上半身を起こした。
「『うん出来た』じゃないでしょ!? 何、簡単に伝説の剣っぽいの、作っちゃってんですかぁ?!」
「わぁ! 凄いです義母様! 僕もそれ、出来るようになりたいです!!」
(うん、気持ちは分かるよランディさん。今のはつい口を滑らせた私が、悪うございます……。……うん、カッコいいよね、ライトセイバー。お兄様の気持ちも、良く分かるよ……)
「ハハハ! ユリウスも、魔力制御を頑張っていれば出来る様になる!!」
いや、多分。出来るのは貴女だけだと思います。心でツッコミながら、本題に戻ることにする。
「それではお母様! 早速、その魔力制御を教えて下さい!!」
「おおっ! レティもやる気で嬉しいよ!! では始めようか! まずは基本中の基本! 自分の魔力を感じることを、やってみよう!!」
「自分の魔力を感じる……?」
「そう! まず自分に魔力がある事を認識しないと、魔法を使う事すら出来ない!! 手っ取り早く認識する方法は、他の者に魔力を流してもらう事だな!!」
(あ! なんか知ってるかも! 小説によくあるやつ!)
「さあ二人共、手を出してご覧!! 私が流してあげよう! なに心配は要らない! ごく少量流すだけだ!!」
レティシアとユリウスは、握手を求めるように手を出す。ルシータは両手で、それらを掴むと目を閉じた。声のトーンを落として、語りかけた。
「二人共、目を閉じて集中するんだ。……何か感じないかい?」
言われたままに目を閉じる。掴まれた手から、温もりとは別の、温かい何かが手に流れてくるのを感じる。
「……感じる。温かい何かが」
「……僕も感じます」
「よし、今のそれが魔力だ。自分の中にも同じ『何か』がないか探してご覧。臍の下辺り。そこに魔力が貯まりやすいんだ。一番探し易い」
目を閉じた暗闇の中、お腹に意識を集中する。暫く集中していると、温かい『何か』を僅かに感じとる。
「……僅かにだけど感じる。これが……私の魔力……?」
「そうだ。集中してその魔力を、少しずつ身体全身に巡らせるんだ。決して焦ってはいけない。ゆっくりと。ユリウスはどうだ?」
「僕も感じます。でも、これをどう身体に巡らせればいいのか、分かりません……」
「血の流れをイメージするんだ。身体中に巡る血管を流れる血液の様に、全身に行き渡らせるんだ」
ゆっくり、ゆっくりとレティシアはイメージしながら、全身に魔力を流す。暫くそうしていると、全身が温かい魔力に包まれたのを感じ、目を開けた。
「これが……私の、魔力……」
「上手だレティ。よし、ユリウスも出来たな。そのまま常に魔力を流し続けるんだ。うん! 初めてにしては上出来だぞ、二人共!!」
ルシータは手を離した。
「暫く意識して流していれば、後は自然と、魔力は巡り続ける様になる。この流れを強めたり弱めたりする事を、魔力制御をするという事だ!! 最初は慣れていないから、急に魔力を強めると、魔力酔いや、酷ければ魔力が暴走するから気を付ける様に!!」
生まれて初めて感じる自分の魔力に、興奮を隠し切れない。
前世の夢が、現実となる第一歩を踏み出せたのだ。テンション爆上がりだ。
「わー! ありがとうお母様!! これで私も魔法使いになったんだよね!? 今から魔法出せる?!」
「こらこら、初めて魔力を流しているんだぞ? まずは魔力に慣れる事に集中!!」
「はーい」
「レティ、魔力上手く流せる事が出来て良かったね。僕も出来て嬉しいよ。魔力制御に慣れて、早く魔法を使い熟せれる様になりたいな」
「うん! 私も!!」
「これからは、魔術の勉強も初めないといけないな!! ちょっと子供には難しいかも知れないが、二人なら大丈夫さ!!」
(私、意外にも勉強そんなに嫌いじゃないからね! 魔術を極めて魔術王に、私はなる!! ……いや、ならないけどね)
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