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変装の反応は?

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「ミ、ミコ様っ。
その…やっぱりやめません?」


あの後、結局私はクレアお姉ちゃんを無理矢理引っ張ってきた。


「いやちょっと…あまりにも最高傑作すぎて消したくないと言うか。
メイクなんてあんまりしたこと無かったけど我ながらなかなか…。
普段クレアお姉ちゃんメイクなんてしないから新鮮でいいし。」


「人にやったやつを最高傑作にしないでくださいっ!」


ぷくーっと頬を膨らませながら怒るクレアお姉ちゃんは誰が見ても可愛い。
あ、本当に最高傑作だこれ。
…ウィリエルお姉ちゃんに見せたらやばそう。


ちなみに完全なる余談だが、街に出る前にライお兄ちゃん、ケイトお兄ちゃん、ハインお兄ちゃんの3人に会った。


「えっと…クレアさんっすか?」


ハインお兄ちゃんの問いに、クレアお姉ちゃんは私を盾にしながらしどろもどろに答える。


「…他人の空似じゃないデスカ?」


両者共に顔が真っ赤な状況である。
多分片方は見惚れてて片方は羞恥心だけど。


「ふむ…クレアが一人でやると悲惨なことになるのでミコがプロデュースしたんですか。
我が妹ながらに可愛いですね。
ナイスですミコさん。」


「ケイトお兄様は貶したいのか褒めたいのかどっちなんですかっ!!」


ちゃんとシスコンしているケイトお兄ちゃん。
…なんだかんだここはシスコンブラコンの関係な気がする。


「というかミコ、こんなこともできるのか。
普通にすごいな…。」


ライお兄ちゃんからは普通に技術やセンスを褒められた。


「えへへ、意外とポイントさえ押さえとけば技術がなくても何とかなるものだからね。
自分でやったことはあんまり無いけど。」


とまあこんな三者三様の反応を頂いた。
沢山褒められて私的には楽しい時間だった。
クレアお姉ちゃんにとっては地獄かもしれないけど。



「あっ、直人お兄ちゃんっ!バルトお兄ちゃんっ!!」


「ミコっ…と、クレアさんっ!?」


「直人様…私のような護衛は気にせずお楽しみください。」


だいぶ死んだ目をしているクレアお姉ちゃん。


「ちょっとタイム。
ミコ、何をしたの?」


流石直人お兄ちゃん。
絶対に私が何かやったと確信している。

「いやぁ…変装したいって言ってたからやったら…楽しくなってやりすぎちゃった。」


反省はしているが後悔はしていない。
だって可愛いんだもん。

「…クレア、貴方その格好で王城に行かない方がいいわよ。
ついでにミコも。」


この一連の流れを見ていたバルトお兄ちゃんが言った。


「行きませんよっ!!ウィリエル様に絡まれたく無いですから!」


「何で私も??」


「綺麗な女の子を幼い女の子の見た目にできる技術がウィリエル様にバレたら最悪かんき…永遠に王城から抜け出せなくなるわよ。」


言い直しても表現変わってなくない?それ。
…とりあえず王城には近づかないでおこう。

そう誓いながら始まる散策だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q・何で変装してるの?

A・街に出て騎士の格好をしてると目立つからです。
それに騎士が近くにいると必然的に護衛される高貴な人間(ただの重要な客人の場合もある)と分かってしまうのでリスクが非常に大きいです。

まあ要は普段の騎士クレアとバレなければ何でもいいわけです。
ちなみにスカートの裏にはちゃんとナイフを仕込んでいるので戦える護衛をしています。
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