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夢の中で1
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今日と明日は過去話です。
正直ストーリーにものすごく影響する話ではないですが春斗兄さんとミコちゃんの関係を表したかったので書いた話です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふわふわとした感覚がする。
きっとこれは夢だ…少し昔の。
「春斗兄さん、あのね。
私高校を卒業したらこの会社に就職しようと思っているんだけど…。」
高校3年の春、私はそんなことを言い出した。
ここまで1人で育ててくれた春斗兄さんに、これ以上苦労をかけさせたくなかったから。
「…みこ、こっちにおいで。」
春斗兄さんは私のその言葉を聞くと急に真顔になり隣をぽんぽんと叩いた。
「…?急にどうしたの?」
「俺、ちゃんと覚えてるよぉ?
ミコが小さい頃になりたいって言っていた職業。
…家庭科の先生になって、子供たちに色んなことを教えたいって。」
「…。」
確かにそれはなりたかった。
でもそのためには、
「資格がいるから、俺に遠慮してるでしょ。」
…図星だった。
だって、
「…だってだってだってぇ!
私は春斗兄さんに人生丸ごと使って助けて貰ったよ?
春斗兄さん、若くて1番楽しい時期に私を引き取ってくれて、私のためにいっぱい無茶してくれたんだよ?
私は、…もう春斗兄さんに苦労をかけたくないのっ、春斗兄さんには自分の人生を生きて幸せになって欲しいの!」
資格を取るためには大学に行って、資格の試験を受けて、ようやく取れるものだ。
それにその試験も受かることは難しいものだった。
そこには沢山の時間とお金がかかるだろう。
「ねぇみこ、これ、なんだと思う?」
私の頭を撫でながら、春斗兄さんはいった。
春斗兄さんの手には通帳が握られていた。
「…?」
「開けてみてぇ。」
なんの通帳なのかは分からないが、とりあえず開けてみる。
そこには、今まで見た事ないほどゼロが並んでいた。
「…っ?これ、どうしたの?」
なんでこんな何百万といった金額が入った通帳がここにあるんだろう。
「これはねぇ、みこの両親の遺産の1部。」
「…へ?」
正直ストーリーにものすごく影響する話ではないですが春斗兄さんとミコちゃんの関係を表したかったので書いた話です。
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ふわふわとした感覚がする。
きっとこれは夢だ…少し昔の。
「春斗兄さん、あのね。
私高校を卒業したらこの会社に就職しようと思っているんだけど…。」
高校3年の春、私はそんなことを言い出した。
ここまで1人で育ててくれた春斗兄さんに、これ以上苦労をかけさせたくなかったから。
「…みこ、こっちにおいで。」
春斗兄さんは私のその言葉を聞くと急に真顔になり隣をぽんぽんと叩いた。
「…?急にどうしたの?」
「俺、ちゃんと覚えてるよぉ?
ミコが小さい頃になりたいって言っていた職業。
…家庭科の先生になって、子供たちに色んなことを教えたいって。」
「…。」
確かにそれはなりたかった。
でもそのためには、
「資格がいるから、俺に遠慮してるでしょ。」
…図星だった。
だって、
「…だってだってだってぇ!
私は春斗兄さんに人生丸ごと使って助けて貰ったよ?
春斗兄さん、若くて1番楽しい時期に私を引き取ってくれて、私のためにいっぱい無茶してくれたんだよ?
私は、…もう春斗兄さんに苦労をかけたくないのっ、春斗兄さんには自分の人生を生きて幸せになって欲しいの!」
資格を取るためには大学に行って、資格の試験を受けて、ようやく取れるものだ。
それにその試験も受かることは難しいものだった。
そこには沢山の時間とお金がかかるだろう。
「ねぇみこ、これ、なんだと思う?」
私の頭を撫でながら、春斗兄さんはいった。
春斗兄さんの手には通帳が握られていた。
「…?」
「開けてみてぇ。」
なんの通帳なのかは分からないが、とりあえず開けてみる。
そこには、今まで見た事ないほどゼロが並んでいた。
「…っ?これ、どうしたの?」
なんでこんな何百万といった金額が入った通帳がここにあるんだろう。
「これはねぇ、みこの両親の遺産の1部。」
「…へ?」
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