猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

王城にて3

「魔法の使い方？」


「ええ。」

こくりと頷かれた。


「でも、私は全部の魔法を試したし使えるよ？」


威力は激弱だけどね…。

「あなたまだ試してない属性があるじゃない。」


「試してない、属性？」


それは、多分私が試そうとしても試せなかったものだろう。


「勇者の使う聖属性と、魔族や魔王がつかう闇属性。」

…やっぱりか。

「…でも私、勇者でも魔王でもなくて獣人だよ？」


流石に初対面の人に実は獣人じゃなくて異世界人ですなんてバラせない。
しらを切ることにした。

だが、そんな私を見て目の前の少女は当然だと言うような感じで言った。

「私はあなたが思っている以上にあなたをよく知っているわよ。
あなたが本当は異世界の人間なのも、その髪ゴムで獣人になっていることも、そしてあなたの状況も。」


「…！！？」


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書いててもこの話短いなぁと思ったので今日は18時にもう一本あげます。