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ハルの正体2

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「…え?」

ハルが猫じゃない。
耳も尻尾も生えていて姿形は完全に猫そのものだ。
…なんで?
確かに言葉がわかる猫はおかしいけども。


「これは買い物前に話しておいた方がよさそうですね。
一旦私の部屋でお話しましょう。」

クレアお姉ちゃんがそう言ってくれた。

「あ、ありがとう?」

混乱に混乱を重ねている今は非常に説明が欲しい。
とりあえずクレアお姉ちゃんのお部屋にお邪魔して話を聞くことにした。


「まずミコ様とハル様の間で交わした契約は何契約ですか?」


およ、こう聞いてくるってことは契約にも種類ってあるんだ。

「主従契約、かな。」

ハルが最初に持ってきた本にはそう書いてあった。


「はい、もうおかしいです。」


「え?」

契約がおかしい??


「まずそもそも契約というものは両者が契約を理解し、それを同意することで成り立ちます。
ここのして契約するのいうのが、ある程度知能を持った動物でないと不可能なんですよ。
だからこそ、人間同士の契約や高い知能を持つ竜などとの契約が一般的です。
…まあ、竜となんて滅多に契約している人はいませんが。」


竜なんているんだ…流石ファンタジー。
人間同士の契約の部分は怖くて聞けないよ!


「だからこそ、猫や犬といった生物とは基本、契約ができません。
猫や犬が契約とはどういうものか理解できないからです。」


「あれ、?じゃあハルは…」


私の膝の上に座っているハルを見る。
コテンと首を傾げた姿はどこからどう見ても猫そのものだ。

「まあ、ミコ様は猫の獣人ですからね、猫…というか動物全般に好かれやすいという体質があることは事実だとは思いますよ。
そしてハル様が契約の意味を理解できるものすごく賢い猫だったらギリギリ、ギリギリ可能性は…。」

そういっているクレアお姉ちゃんの表情は不可能だと語っていた。


「だとしたらハルの正体はなんなんだろう?」

そういった私にクレアお姉ちゃんは向き直ってこういった。

「ミコ様、私の中で一つ仮説があります。
…理論的には可能ですが可能性はだいぶ低い考えです…。
少し試してみる気はありませんか?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ストックが切れました(まずい)
更新頑張ります
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