猫耳幼女の異世界騎士団暮らし

洗濯しよう

残ったのは洗濯物。
私は大きいタライのようなものを持ってきてくれるようハインお兄ちゃんに頼んだ。

「持ってきたっすよー、…これをどうするっすか？」


「あー、あと洗剤…というか石鹸みたいなものってあります？」


「あー、あるっすよ～。」


固形石鹸も持ってきてくれた所で始めよう。
私がやるのは洗濯だ。

本当はおっきい水球を空中で作ってその中でぐるぐる～ってやりたかった。
私は弱い魔法しか使えないからおっきい水球が作れなかった。
しょうがないからタライに頑張って水を貯めて服と石鹸を放り込みそこで洗濯する方向に変えようと思う。

水と服やタオルと石鹸。
それを風魔法でくるくると回す。
こう、洗濯機的なイメージで。

脱水は手動だ。

「んーっ！」

問題発生。
幼女だから力が足りなくて上手く絞れない。

「どうしよう。」

そう思っていると横からハインお兄ちゃんが絞ろうとしていた服を取る。


「絞りたいなら僕に任せて欲しいっす。
これでも騎士っすから。」

わあイケメン。
最初の頃残念なイケメンとか思ってごめんなさい。

無事絞ってくれたものは広げて風魔法…というか温風を出すイメージで乾かす。


「いやぁ、すごいっすねぇ…。
魔法使うの上手いっすねぇ…。」


「？そういえばハインお兄ちゃんってどんな魔法使うんですか？」


まだ使ってるの見たことないし。


「僕の得意属性は風なんすけどねぇ。
こんな細かい操作できないっすよ。
僕が風魔法で乾かそうとすると乾かそうと服が破れるっす。」


どんな突風で服が破れるんだろう…。
というか初めて他の人の魔法の威力を聞くと私の魔力ってやっぱり弱いんだなぁ…。
ちょっとへこんじゃう。

まあそんなこんなで洗濯は終了。
後は乾かしたものを畳んで終わりだ。

ーーーーーーーーーーーー
現実の洗濯もこんなふうに出来たらいいのに。