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初めて出会う人

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さて、ひとまず契約と魔法がひと段落したところで。
これからどうしようか。
また歩いて街や人を探す?
それとも体力の温存のためにここでしばらく止まって人が来るのを待ってみるか?

「うーん…。」

普通に迷う。こういう時ってどうしたらいいのだろう。


「にゃにゃっ」


ハルが急に走り出す。

「えっと、ついてこいってこと?」


行くところもないし、ハルについて行ってみよう。
ハルは普通の猫じゃないみたいだし。


走って走って走って…。
うん200メートルくらいは走った。
幼女にはきつい。

「ハル、待ってよぉ…。」

体力が底を尽きている。なんでハルは息一つ切らしてないの?猫だから?


急にハルが止まり出した。

「?ハルどうした…あ。」

飛び出して行った私の目の前には人が3人。
体は鎧で覆われていて、腰元には剣がある。
…騎士様?

「…。」

この世界で初めて会った人。
それを目に前にして、すごいコミュ力があるわけでもない私は固まっていた。

「猫の獣人…それの子供?珍しいな。」

「どっかの貴族のお姫様すっかねぇ?」

「団長、団長の顔が怖くて彼女固まってますよ。」

「はぁ?」

うーん、突然漫才し始めちゃった。
とりあえず話しかけないとやばいか。





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