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第8話 レンヤ、一騎駆け!
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セントエベール王国の次に魔王軍の標的となった国、それはグランシア王国だった。
グランシアが陥落すれば、ここテインズ大陸で残るのは小国の3か国だけとなり、事実上大陸制覇となる。
王城と城下町は騒乱となった。逃げ出す者、悲観して自暴自棄になる者、戦うと言い出す者と様々だ。
カールの父母はカールの提案に賛成していた。次世代への引継ぎ。
健康で丈夫な女を選ばなくてはならぬと考えていた矢先に飛び込んできた凶報『魔王軍迫る』だった。ラオコーンはカールとレンヤが考えていた次世代への希望など許してはくれなかったのだ。グランシアの北より迫る魔王軍。難民が多くグランシアへ逃避行するなか、レンヤは真逆に北へ向かう。
カールが再びレンヤと合流と考えてギルドに赴いた時は、もうレンヤは魔王軍に向かっていた。エルザは『レンヤなら逃げたよ』とカールに伝えたが、カールは信じなかった。たった一人で魔王軍に挑む気なのだと察した。
急ぎ、レンヤと共に戦おうと思い、ギルドから出ていくカールを冒険者たち総出で止めた。
「離せ!俺はレンヤと共に戦うんだ!」
「カール」
「叔母上!どうしてレンヤ一人で行かせたのですか!」
拘束している冒険者たちを振り払ったカール。
「ずっとコンビ組んで戦っていたんだ。お前にももう分かっているだろう?レンヤが実は桁外れに強いことを」
「…………」
「王子であるお前を立て、英雄になることを避けていたレンヤ。平時なら私たちギルドも知らん顔していたさ。だけどもう…そんな状況じゃない」
「あいつは…もう戻ってこない…」
「ああ、そうさ。パピヨンヴェルと云う娼館、エレノアって女に種に残したそうだ。その娼婦と生まれる子を大事にしてやんな。私たちには、それくらいしかしてやれないよ」
「レンヤアアアア!」
カールは地に拳骨を叩きつけて泣き叫んだ。分かっていた。あの模擬戦の時からレンヤがどれだけチカラを押さえて戦っていたか、自分に合わせていたか。悔しかった。
だが同時にレンヤという男に惚れていた。男は女よりも強い者に惹かれるもの。
レンヤに背中を預けて戦えることは幸せだった。
だが、その親友は自分を置いて死地に向かった。泣いた。カールは涙が枯れるまで泣いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「申し上げます」
進軍する魔王軍、総大将である魔王ラオコーンに伝令。馬上のラオコーン。
「一人の少年が我が軍の前に立っています」
「そうか」
「申し上げます」
アマゾネス族長シレイアが直接報告に来た。
「姿は異なれど、闘気魔力、あの時の少年と一致します」
「やはりな…。シレイア」
「はっ」
「おぬしは戦闘行為を避けよ。妊娠中の女を戦わせたとあっては余の名折れ」
「…………」
「父親はあの少年に相違ないな?」
「…はい、追撃を逆手に取られましてございます。捕えられて我が身を汚されました」
「ははは、満更でもなさそうだが」
「お戯れを!」
「よい、余も強い男は好きだ。違う形であの少年と会いたかった。友となれたかもしれぬ。全軍止まれ、陣を構築する!」
ラオコーンは迅速に陣形を築いた。陣形はこちらでいう『鋒矢の陣』だ。兵を「∧」の形に並べ、その後ろに攻撃力の高いモンスターや獣人兵ら精鋭を「一」の字を縦にした形にそろえ、機をみて兵が左右に開き、精鋭が突進するもの。
これを見ても、ラオコーンがレンヤを少しも侮っていないことが分かる。
空中からの遠視も可能のレンヤ、その陣形を見て「『鋒矢の陣』か」と静かにつぶやいた。ニッと笑った。ラオコーンがいる場所を空中遠視で見つけたからだ。
「魔王よ、俺が馬鹿正直にその突進陣形に付き合うと思うのか?」
こっちは一人、小細工は無用、ただ命の続く限り戦うのみ!
「オオオオオオオオオオオオッッ!!」
レンヤは吠えた。これだけでゴブリン兵は動けなくなった。
「先手必勝!雷!」
ラオコーンの頭上に落としたが魔法障壁で貫けない。しかし、その障壁が間に合わなかった敵兵は黒焦げとなって死んだ。その閃光のまぶしさ、魔王軍は一瞬レンヤを見失う。レンヤは豹のような速さで鋒矢の陣の横腹めがけて突進していた。
「待っていたぞおお!」
シレイアが迎え撃った。確かに妊娠中だがこんな漢と戦える機会逃すには惜しい。
何より自分の男にすると決めている漢なのだ。
シレイアの巨大な斧鉞を素手で受け止めるレンヤ。
「マジかよ、こいつ!」
鋼鉄の斧がレンヤの握力でひび割れて崩れた。
即座に腹部に一撃、しかし打撃直前で拳を止めて驚きの表情でシレイアを見た。
「そういうことしたんだから出来るだろうよ。アタシの娘の父親に相応しいか試させてもらう!」
レンヤの横面にシレイアの鉄拳、レンヤは吹っ飛ぶが着地。他のモンスターたちの剣と槍が土砂降りの雨のように振りかかる。
「はああっ!」
レンヤもう一つのエネルギー、闘気による衝撃波、モンスター兵は吹っ飛んだ。すぐにシレイアに向かう。
「妊娠中と手を抜きやがったら逸物噛みちぎる!」
先の行軍中の時は不意を突かれて不覚を取ったが、さすがアマゾネスの族長であるシレイアは強かった。しかし
「ぐあああ!」
顎に強烈な打撃を受けて吹っ飛んだ。立てない。シレイアの横を駆ける時レンヤは
「名はオリヴィエ」
前世、立川廉也が書いた異世界転生小説のヒロインの名前だった。
「…分かった。大切に育てるから安心して死にな…」
そう言ってシレイアは意識を手放した。
そしてついにレンヤは魔王ラオコーンの元にたどり着いた。
しかし、すでに満身創痍だった。
「はぁ、はぁ…」
「よくぞ参った。余自らお相手しよう。手出し無用ぞ」
ラオコーンは馬から降りた。レンヤは呼吸を整えて構えた。
(もう魔力も闘気も尽きた…。だが退けない)
ミスリルソードを収納魔法にしまい、レンヤはラオコーンに突進、横薙ぎの一閃を躱して、すばやく後ろに回り込み、ラオコーンの胴体を両腕で捉え、思い切り体を反らした。ジャーマンスープレックスだ。硬い大地に頭を強く打ったラオコーン、しかし全くダメージはない。
「面白い技を使うな小僧」
「はぁ、はぁ…」(くそ、頭蓋骨が割れるほどの衝撃だろうに…体の地力が違うか)
その後、ラオコーンの容赦ない斬撃、そして尋常じゃない破壊力の蹴り、そして魔法の前に、ついにレンヤは力尽きた。大地に沈んだ。
「すまない…カール……エレノ……ア」
「はぁ、はぁ…。見事、よくぞここまで余を苦しめたわ…。兵と戦ったあとで無かったら立場は逆であったろうな。マルス」
「はっ」
それはラオコーンの側近の魔族だ。
「手当をしてやれ。この男を連れ帰る」
「危険では?この者、間違ってもこちらに寝返るとは思えませんが」
「よい。使い道がある男なのでな」
「承知しました」
「テインズ大陸の侵略はここで終わりだ。我が国、西の大陸ノエルに引き上げる」
「「ははっ!」」
なんと魔王軍はここで退却を開始、レンヤは結果的にグランシアを救うことに成功していた。
魔王ラオコーンとの邂逅、この後レンヤにどんな運命が待っているのだろうか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔王軍退却の報がグランシア城下に伝わると民衆は歓喜の叫びをあげた。
そして城下町を歩き、食堂の求人ポスターを眺めていた女。腹部を撫でて
「ジムサ、それともアイカ、パパ、勝ったよ」
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王城と城下町は騒乱となった。逃げ出す者、悲観して自暴自棄になる者、戦うと言い出す者と様々だ。
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「ずっとコンビ組んで戦っていたんだ。お前にももう分かっているだろう?レンヤが実は桁外れに強いことを」
「…………」
「王子であるお前を立て、英雄になることを避けていたレンヤ。平時なら私たちギルドも知らん顔していたさ。だけどもう…そんな状況じゃない」
「あいつは…もう戻ってこない…」
「ああ、そうさ。パピヨンヴェルと云う娼館、エレノアって女に種に残したそうだ。その娼婦と生まれる子を大事にしてやんな。私たちには、それくらいしかしてやれないよ」
「レンヤアアアア!」
カールは地に拳骨を叩きつけて泣き叫んだ。分かっていた。あの模擬戦の時からレンヤがどれだけチカラを押さえて戦っていたか、自分に合わせていたか。悔しかった。
だが同時にレンヤという男に惚れていた。男は女よりも強い者に惹かれるもの。
レンヤに背中を預けて戦えることは幸せだった。
だが、その親友は自分を置いて死地に向かった。泣いた。カールは涙が枯れるまで泣いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「申し上げます」
進軍する魔王軍、総大将である魔王ラオコーンに伝令。馬上のラオコーン。
「一人の少年が我が軍の前に立っています」
「そうか」
「申し上げます」
アマゾネス族長シレイアが直接報告に来た。
「姿は異なれど、闘気魔力、あの時の少年と一致します」
「やはりな…。シレイア」
「はっ」
「おぬしは戦闘行為を避けよ。妊娠中の女を戦わせたとあっては余の名折れ」
「…………」
「父親はあの少年に相違ないな?」
「…はい、追撃を逆手に取られましてございます。捕えられて我が身を汚されました」
「ははは、満更でもなさそうだが」
「お戯れを!」
「よい、余も強い男は好きだ。違う形であの少年と会いたかった。友となれたかもしれぬ。全軍止まれ、陣を構築する!」
ラオコーンは迅速に陣形を築いた。陣形はこちらでいう『鋒矢の陣』だ。兵を「∧」の形に並べ、その後ろに攻撃力の高いモンスターや獣人兵ら精鋭を「一」の字を縦にした形にそろえ、機をみて兵が左右に開き、精鋭が突進するもの。
これを見ても、ラオコーンがレンヤを少しも侮っていないことが分かる。
空中からの遠視も可能のレンヤ、その陣形を見て「『鋒矢の陣』か」と静かにつぶやいた。ニッと笑った。ラオコーンがいる場所を空中遠視で見つけたからだ。
「魔王よ、俺が馬鹿正直にその突進陣形に付き合うと思うのか?」
こっちは一人、小細工は無用、ただ命の続く限り戦うのみ!
「オオオオオオオオオオオオッッ!!」
レンヤは吠えた。これだけでゴブリン兵は動けなくなった。
「先手必勝!雷!」
ラオコーンの頭上に落としたが魔法障壁で貫けない。しかし、その障壁が間に合わなかった敵兵は黒焦げとなって死んだ。その閃光のまぶしさ、魔王軍は一瞬レンヤを見失う。レンヤは豹のような速さで鋒矢の陣の横腹めがけて突進していた。
「待っていたぞおお!」
シレイアが迎え撃った。確かに妊娠中だがこんな漢と戦える機会逃すには惜しい。
何より自分の男にすると決めている漢なのだ。
シレイアの巨大な斧鉞を素手で受け止めるレンヤ。
「マジかよ、こいつ!」
鋼鉄の斧がレンヤの握力でひび割れて崩れた。
即座に腹部に一撃、しかし打撃直前で拳を止めて驚きの表情でシレイアを見た。
「そういうことしたんだから出来るだろうよ。アタシの娘の父親に相応しいか試させてもらう!」
レンヤの横面にシレイアの鉄拳、レンヤは吹っ飛ぶが着地。他のモンスターたちの剣と槍が土砂降りの雨のように振りかかる。
「はああっ!」
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「妊娠中と手を抜きやがったら逸物噛みちぎる!」
先の行軍中の時は不意を突かれて不覚を取ったが、さすがアマゾネスの族長であるシレイアは強かった。しかし
「ぐあああ!」
顎に強烈な打撃を受けて吹っ飛んだ。立てない。シレイアの横を駆ける時レンヤは
「名はオリヴィエ」
前世、立川廉也が書いた異世界転生小説のヒロインの名前だった。
「…分かった。大切に育てるから安心して死にな…」
そう言ってシレイアは意識を手放した。
そしてついにレンヤは魔王ラオコーンの元にたどり着いた。
しかし、すでに満身創痍だった。
「はぁ、はぁ…」
「よくぞ参った。余自らお相手しよう。手出し無用ぞ」
ラオコーンは馬から降りた。レンヤは呼吸を整えて構えた。
(もう魔力も闘気も尽きた…。だが退けない)
ミスリルソードを収納魔法にしまい、レンヤはラオコーンに突進、横薙ぎの一閃を躱して、すばやく後ろに回り込み、ラオコーンの胴体を両腕で捉え、思い切り体を反らした。ジャーマンスープレックスだ。硬い大地に頭を強く打ったラオコーン、しかし全くダメージはない。
「面白い技を使うな小僧」
「はぁ、はぁ…」(くそ、頭蓋骨が割れるほどの衝撃だろうに…体の地力が違うか)
その後、ラオコーンの容赦ない斬撃、そして尋常じゃない破壊力の蹴り、そして魔法の前に、ついにレンヤは力尽きた。大地に沈んだ。
「すまない…カール……エレノ……ア」
「はぁ、はぁ…。見事、よくぞここまで余を苦しめたわ…。兵と戦ったあとで無かったら立場は逆であったろうな。マルス」
「はっ」
それはラオコーンの側近の魔族だ。
「手当をしてやれ。この男を連れ帰る」
「危険では?この者、間違ってもこちらに寝返るとは思えませんが」
「よい。使い道がある男なのでな」
「承知しました」
「テインズ大陸の侵略はここで終わりだ。我が国、西の大陸ノエルに引き上げる」
「「ははっ!」」
なんと魔王軍はここで退却を開始、レンヤは結果的にグランシアを救うことに成功していた。
魔王ラオコーンとの邂逅、この後レンヤにどんな運命が待っているのだろうか。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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