10 / 42
旅立ち
禁呪
しおりを挟む
立ちこめる土煙が、風に払われ薄れゆく中見えてきたのは、巨大な狼のシルエット。まるで彫像のように動かないそれの鼻先に、ゆっくりと寄り添う細い人影があった。
視界が少しずつクリアになる中、立ち尽くすリヒトの目にようやく映ったのは――左の義手を破壊され、右腕もまた根元から失われながらも、揺るぎない足取りで獣と見つめ合う師の姿。獣の牙は、師のものであろう血で汚れている。おそらく、師の両腕を奪ったのはあの獣だ。
リヒトの右手は、すでに魔導剣を握っている。ぶるぶると震える体と心は、今にも獣に飛びかかっていきそうに激高しているのに、動かない。否、動けない。
それは、獣を見つめるジルバの表情が、ひどく嬉しそうに綻んでいたからだ。両腕を無惨に食いちぎられ、想像を絶するほどの激痛に襲われているだろうに、彼はどこまでも穏やかな声で獣に言った。
「愛しているよ、スバルトゥル。……俺の半身。俺の唯一。こうして、またおまえと話せただけで……俺は今、この世界の誰より幸せだ」
「ジル、バ……」
血塗れの牙をぎこちなく動かし、獣が掠れた声で師の名を呼ぶ。
ふふ、と笑ったジルバが、獣の鼻先に血の気の失せた額をすり寄せた。
「……あの女なら、俺に残された右腕を、絶対……おまえに、食わせると思ったんだ。五年前、あの女に奪われたおまえが、おれの左腕を、食ったとき……ものすごく、嬉しそうに……勝ち誇った顔を、していたから」
「だから……っ、だからおまえは、あれほど重い解呪の術式を、自分の右腕に埋め込んでいたというのか!? あんなものを体内に有していては、日常生活を送ることさえ、ままならなかっただろう!?」
そうでもないさ、とジルバが笑う。
「優秀な……弟子を、拾ったんだ。ずっとあの子が、俺を助けてくれた。……笑えるだろう? スバルトゥル。この俺が……十歳のガキを拾って、子育て……立派に、ちゃんと、育てたんだ」
「おまえが、子育て……?」
獣の声に、困惑が滲む。その鼻先に埋められたジルバの顔が、見えない。
「ああ。俺が……育てなくちゃ、ならなかった。あの子は……シュトラールさまの、大事な子ども、だから……」
(……え?)
今までジルバに、父の名を伝えたことはない。シュトラール・クルーガー。五年前に暗殺された、この帝国屈指の英雄と言われた召喚士。
「シュトラール……?」
獣の声が、震える。
「それは、五年前のあの夜に……おまえを食い殺しかけた俺を、止めてくれた召喚士か?」
「……うん。俺を逃がしたり、しなければ……シュトラールさまは、死なずに済んだ。あのときおまえを、拘束していた術を解いて、自分の身を守っていれば……っ」
何を、言っているのだろう。
ひどく辛そうなジルバの言葉が、理解できない。
荒い呼吸を繋ぎながら、両腕を失った魔術師が囁くような声で希う。
「スバルトゥル。……俺の、最愛。俺の愛する、大地の精霊。おまえの、契約者だった男の、最後の……願いだ。あの子を……リヒトを、守ってやってくれ」
「ジルバ……ジルバ、もう喋るな」
ああ、とジルバが嘆息する。
「おまえを、抱きしめる……腕が、ないのは……少しだけ、寂しいな」
「ジルバ……!」
その瞬間、巨大な狼の姿が揺らいだ。一瞬ののち、そこに現れたのは黒銀の髪を持つ青年の姿。
全身を己の血で真っ赤に染めたジルバを抱きしめ、獣だった青年が叫ぶ。
「すまないジルバ、すべて俺のせいだ。俺が……っ、あんな禁呪に支配されたりしたから、おまえがこんな……!」
「……違う、スバルトゥル。そんなふうに……自分を、責めたりするな。おまえは……何も、悪くない。悪く、ないんだ」
荒い喘鳴交じりの声で、ジルバが囁く。
「悪い、のは、俺なんだ。……おまえを、確実に禁呪から解放する、ために……俺は、リヒトを、利用した。俺の剣を持った、あの子が……何も知らずに、ひとりで、キメラタイプと戦えば……あの女は、剣を持たない俺を……おまえを使って、殺しに、来ると……油断して、来ると、思った」
「……そうだな。あの女は、おまえが丸腰のうちに始末すると、息巻いていた」
獣だった青年の手が、ジルバの頭を引き寄せる。もう、自分で自分の体を支えられなくなっているのかもしれない。
「スバルトゥル。……リヒトに、伝えてくれ。シュトラールさまの、召喚獣は……彼が愛した、雪の王は、今も、おまえと同じように……この帝国に、囚われている」
「な……に?」
獣の青年の目が、驚愕に見開かれる。
同時に、リヒトの喉がヒュッと鳴った。
「雪の王、だけじゃ、ない……。五年前、この帝国の召喚士と、契約していた……おまえを含めて、五体の、最高位の召喚獣が……契約者から、奪われた。……生き残った、召喚士は……シュトラールさまに、守られた……俺だけ、だった」
魔導剣を握った手の、震えが止まらない。否、リヒトの全身が震えていた。
「……スバルトゥル。俺の右腕を食った、おまえは……解呪の術式を、理解した、だろう。リヒトに……教えて、やってくれ。あの子なら、きっと……使いこなせる。でも、あの子は……まだ、幼い。可哀相な、子なんだ。……頼む、スバルトゥル。俺の、全部をおまえにやるから……どうか、あの子を、守って……」
「わかった。わかったから……おまえの弟子は、俺が守る。おまえの魂と血肉、俺の命にかけて、何があろうと絶対に守ってやる。約束する。だから……だから、ジルバ」
掠れた声で言った獣の青年が、ジルバの体をかき抱く。
「もう……安心して、眠れ」
答えは、なかった。
リヒトの敬愛する師は、もう二度と目を覚ますことはない。もう、何も教えてはくれない。リヒトを導くことも、からかって笑うことも、頭を撫でてくれることも……もう、ないのだ。
(あ……)
がくん、と膝から力が抜ける。
「リヒト!」
地面にくずおれたリヒトの体を、細く柔らかな腕が支えた。
知らない腕だ。いつもリヒトを支えてくれた師の逞しいそれとは、まるで違う。自分が欲しいのは、この腕じゃない。振り払いたい衝動に駆られるのに、自分の体がまるで言うことを聞いてくれなかった。
獣の青年が、物言わぬ骸となったジルバの瞼を落とし、そっと地面に横たえる。
「……ジルバ。安心しろ。約束は、必ず守る」
彼がそう呟くなり、ジルバの体が眩い光に包まれた。一体何を、と身を乗り出したリヒトが見つめる先で、光が収束する。瞬きひとつのあと、そこにはもうジルバの姿はどこにもなかった。代わりに、美しく輝く深紅の宝玉が、獣の青年の手のひらに載っている。まるで鮮血のような――ジルバの瞳のような、美しい赤。
大切そうにそれを握りこんだ彼は、その宝玉を己の胸に吸い込んだ。
少しの間、黙って胸元に手を当てていた獣の青年は、やがてゆっくりと振り返る。その瞳は、鮮やかな黄金。まっすぐにリヒトを見据え、彼は言う。
「我が契約者の剣を持つ子ども。おまえが、リヒト。ジルバの育て子か?」
「……そう、だ」
ほとんど無意識に返した答えに、獣の青年は静かにうなずく。
「俺は、西の大地の精霊、スバルトゥル。我が契約者の命により、おまえを守護する」
「師匠、が……おまえの、契約者……?」
ならば、先ほどまでスバルトゥルに騎乗していた、帝国の第一皇女はなんだったというのか。
獣の青年は、その野性味の強い精悍な顔を、心底不快げに歪めて言った。
「召喚士の呼び声に応じる精霊は、己の意思で契約者を選ぶもの。おまえたち人間の側に、精霊を選ぶ権利はない」
それがどうした、とリヒトは瞬く。
精霊は元来、それぞれの土地で自由に過ごしているものなのだ。召喚士がどれほど願ったところで、彼らがその気にならなければ応じることはない。
「だが、この帝国を統べる者たちは、自らが契約する精霊を選別したがった。――より強大な力を持つもの。より都合のいい性質を持つもの。それにより、自らが他者よりも遙かに優れた存在なのだと、周囲に誇示したがった」
「……なんだよ、それ」
精霊は、己が助力するに相応しいと認めた者とのみ契約を交わす。その理は、精霊たちが人間よりも遙かに強大な力を持つ存在である以上、覆されることはないはずだ。
スバルトゥルが、低く感情の透けない声で続ける。
「本当に、愚かな話だ。だが、人間たちの強欲は、ときにおぞましい呪いとして結実する。それを奇跡と呼ぶのは業腹だが、そうとしか言いようのないことがこの帝国で現実となった。……すでに召喚士と契約し、その召喚獣となった精霊の自由意思を封じ、己の所有物として支配する禁呪。それにより、五名の召喚士から『皇族が持つに相応しい』とした召喚獣を奪い、ジルバ以外の四名を口封じのため殺害した」
リヒトは、大きく目を見開いた。
ならば――五年前、この帝国の英雄とまで呼ばれていた父親を、殺したのは。敵国の、暗殺者などではなく。
「そうだ、リヒト。おまえの父親から、彼を愛する雪の王を奪い、その命をも奪ったのは、この帝国の皇族だ」
スバルトゥルの言葉の意味を、理解した直後。
リヒトの耳元で、制御ピアスが砕けた。
視界が少しずつクリアになる中、立ち尽くすリヒトの目にようやく映ったのは――左の義手を破壊され、右腕もまた根元から失われながらも、揺るぎない足取りで獣と見つめ合う師の姿。獣の牙は、師のものであろう血で汚れている。おそらく、師の両腕を奪ったのはあの獣だ。
リヒトの右手は、すでに魔導剣を握っている。ぶるぶると震える体と心は、今にも獣に飛びかかっていきそうに激高しているのに、動かない。否、動けない。
それは、獣を見つめるジルバの表情が、ひどく嬉しそうに綻んでいたからだ。両腕を無惨に食いちぎられ、想像を絶するほどの激痛に襲われているだろうに、彼はどこまでも穏やかな声で獣に言った。
「愛しているよ、スバルトゥル。……俺の半身。俺の唯一。こうして、またおまえと話せただけで……俺は今、この世界の誰より幸せだ」
「ジル、バ……」
血塗れの牙をぎこちなく動かし、獣が掠れた声で師の名を呼ぶ。
ふふ、と笑ったジルバが、獣の鼻先に血の気の失せた額をすり寄せた。
「……あの女なら、俺に残された右腕を、絶対……おまえに、食わせると思ったんだ。五年前、あの女に奪われたおまえが、おれの左腕を、食ったとき……ものすごく、嬉しそうに……勝ち誇った顔を、していたから」
「だから……っ、だからおまえは、あれほど重い解呪の術式を、自分の右腕に埋め込んでいたというのか!? あんなものを体内に有していては、日常生活を送ることさえ、ままならなかっただろう!?」
そうでもないさ、とジルバが笑う。
「優秀な……弟子を、拾ったんだ。ずっとあの子が、俺を助けてくれた。……笑えるだろう? スバルトゥル。この俺が……十歳のガキを拾って、子育て……立派に、ちゃんと、育てたんだ」
「おまえが、子育て……?」
獣の声に、困惑が滲む。その鼻先に埋められたジルバの顔が、見えない。
「ああ。俺が……育てなくちゃ、ならなかった。あの子は……シュトラールさまの、大事な子ども、だから……」
(……え?)
今までジルバに、父の名を伝えたことはない。シュトラール・クルーガー。五年前に暗殺された、この帝国屈指の英雄と言われた召喚士。
「シュトラール……?」
獣の声が、震える。
「それは、五年前のあの夜に……おまえを食い殺しかけた俺を、止めてくれた召喚士か?」
「……うん。俺を逃がしたり、しなければ……シュトラールさまは、死なずに済んだ。あのときおまえを、拘束していた術を解いて、自分の身を守っていれば……っ」
何を、言っているのだろう。
ひどく辛そうなジルバの言葉が、理解できない。
荒い呼吸を繋ぎながら、両腕を失った魔術師が囁くような声で希う。
「スバルトゥル。……俺の、最愛。俺の愛する、大地の精霊。おまえの、契約者だった男の、最後の……願いだ。あの子を……リヒトを、守ってやってくれ」
「ジルバ……ジルバ、もう喋るな」
ああ、とジルバが嘆息する。
「おまえを、抱きしめる……腕が、ないのは……少しだけ、寂しいな」
「ジルバ……!」
その瞬間、巨大な狼の姿が揺らいだ。一瞬ののち、そこに現れたのは黒銀の髪を持つ青年の姿。
全身を己の血で真っ赤に染めたジルバを抱きしめ、獣だった青年が叫ぶ。
「すまないジルバ、すべて俺のせいだ。俺が……っ、あんな禁呪に支配されたりしたから、おまえがこんな……!」
「……違う、スバルトゥル。そんなふうに……自分を、責めたりするな。おまえは……何も、悪くない。悪く、ないんだ」
荒い喘鳴交じりの声で、ジルバが囁く。
「悪い、のは、俺なんだ。……おまえを、確実に禁呪から解放する、ために……俺は、リヒトを、利用した。俺の剣を持った、あの子が……何も知らずに、ひとりで、キメラタイプと戦えば……あの女は、剣を持たない俺を……おまえを使って、殺しに、来ると……油断して、来ると、思った」
「……そうだな。あの女は、おまえが丸腰のうちに始末すると、息巻いていた」
獣だった青年の手が、ジルバの頭を引き寄せる。もう、自分で自分の体を支えられなくなっているのかもしれない。
「スバルトゥル。……リヒトに、伝えてくれ。シュトラールさまの、召喚獣は……彼が愛した、雪の王は、今も、おまえと同じように……この帝国に、囚われている」
「な……に?」
獣の青年の目が、驚愕に見開かれる。
同時に、リヒトの喉がヒュッと鳴った。
「雪の王、だけじゃ、ない……。五年前、この帝国の召喚士と、契約していた……おまえを含めて、五体の、最高位の召喚獣が……契約者から、奪われた。……生き残った、召喚士は……シュトラールさまに、守られた……俺だけ、だった」
魔導剣を握った手の、震えが止まらない。否、リヒトの全身が震えていた。
「……スバルトゥル。俺の右腕を食った、おまえは……解呪の術式を、理解した、だろう。リヒトに……教えて、やってくれ。あの子なら、きっと……使いこなせる。でも、あの子は……まだ、幼い。可哀相な、子なんだ。……頼む、スバルトゥル。俺の、全部をおまえにやるから……どうか、あの子を、守って……」
「わかった。わかったから……おまえの弟子は、俺が守る。おまえの魂と血肉、俺の命にかけて、何があろうと絶対に守ってやる。約束する。だから……だから、ジルバ」
掠れた声で言った獣の青年が、ジルバの体をかき抱く。
「もう……安心して、眠れ」
答えは、なかった。
リヒトの敬愛する師は、もう二度と目を覚ますことはない。もう、何も教えてはくれない。リヒトを導くことも、からかって笑うことも、頭を撫でてくれることも……もう、ないのだ。
(あ……)
がくん、と膝から力が抜ける。
「リヒト!」
地面にくずおれたリヒトの体を、細く柔らかな腕が支えた。
知らない腕だ。いつもリヒトを支えてくれた師の逞しいそれとは、まるで違う。自分が欲しいのは、この腕じゃない。振り払いたい衝動に駆られるのに、自分の体がまるで言うことを聞いてくれなかった。
獣の青年が、物言わぬ骸となったジルバの瞼を落とし、そっと地面に横たえる。
「……ジルバ。安心しろ。約束は、必ず守る」
彼がそう呟くなり、ジルバの体が眩い光に包まれた。一体何を、と身を乗り出したリヒトが見つめる先で、光が収束する。瞬きひとつのあと、そこにはもうジルバの姿はどこにもなかった。代わりに、美しく輝く深紅の宝玉が、獣の青年の手のひらに載っている。まるで鮮血のような――ジルバの瞳のような、美しい赤。
大切そうにそれを握りこんだ彼は、その宝玉を己の胸に吸い込んだ。
少しの間、黙って胸元に手を当てていた獣の青年は、やがてゆっくりと振り返る。その瞳は、鮮やかな黄金。まっすぐにリヒトを見据え、彼は言う。
「我が契約者の剣を持つ子ども。おまえが、リヒト。ジルバの育て子か?」
「……そう、だ」
ほとんど無意識に返した答えに、獣の青年は静かにうなずく。
「俺は、西の大地の精霊、スバルトゥル。我が契約者の命により、おまえを守護する」
「師匠、が……おまえの、契約者……?」
ならば、先ほどまでスバルトゥルに騎乗していた、帝国の第一皇女はなんだったというのか。
獣の青年は、その野性味の強い精悍な顔を、心底不快げに歪めて言った。
「召喚士の呼び声に応じる精霊は、己の意思で契約者を選ぶもの。おまえたち人間の側に、精霊を選ぶ権利はない」
それがどうした、とリヒトは瞬く。
精霊は元来、それぞれの土地で自由に過ごしているものなのだ。召喚士がどれほど願ったところで、彼らがその気にならなければ応じることはない。
「だが、この帝国を統べる者たちは、自らが契約する精霊を選別したがった。――より強大な力を持つもの。より都合のいい性質を持つもの。それにより、自らが他者よりも遙かに優れた存在なのだと、周囲に誇示したがった」
「……なんだよ、それ」
精霊は、己が助力するに相応しいと認めた者とのみ契約を交わす。その理は、精霊たちが人間よりも遙かに強大な力を持つ存在である以上、覆されることはないはずだ。
スバルトゥルが、低く感情の透けない声で続ける。
「本当に、愚かな話だ。だが、人間たちの強欲は、ときにおぞましい呪いとして結実する。それを奇跡と呼ぶのは業腹だが、そうとしか言いようのないことがこの帝国で現実となった。……すでに召喚士と契約し、その召喚獣となった精霊の自由意思を封じ、己の所有物として支配する禁呪。それにより、五名の召喚士から『皇族が持つに相応しい』とした召喚獣を奪い、ジルバ以外の四名を口封じのため殺害した」
リヒトは、大きく目を見開いた。
ならば――五年前、この帝国の英雄とまで呼ばれていた父親を、殺したのは。敵国の、暗殺者などではなく。
「そうだ、リヒト。おまえの父親から、彼を愛する雪の王を奪い、その命をも奪ったのは、この帝国の皇族だ」
スバルトゥルの言葉の意味を、理解した直後。
リヒトの耳元で、制御ピアスが砕けた。
0
お気に入りに追加
313
あなたにおすすめの小説
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
ざまぁ対象の悪役令嬢は穏やかな日常を所望します
たぬきち25番
ファンタジー
*『第16回ファンタジー小説大賞【大賞】・【読者賞】W受賞』
*書籍化2024年9月下旬発売
※書籍化の関係で1章が近日中にレンタルに切り替わりますことをご報告いたします。
彼氏にフラれた直後に異世界転生。気が付くと、ラノベの中の悪役令嬢クローディアになっていた。すでに周りからの評判は最悪なのに、王太子の婚約者。しかも政略結婚なので婚約解消不可?!
王太子は主人公と熱愛中。私は結婚前からお飾りの王太子妃決定。さらに、私は王太子妃として鬼の公爵子息がお目付け役に……。
しかも、私……ざまぁ対象!!
ざまぁ回避のために、なんやかんや大忙しです!!
※【感想欄について】感想ありがとうございます。皆様にお知らせとお願いです。
感想欄は多くの方が読まれますので、過激または攻撃的な発言、乱暴な言葉遣い、ポジティブ・ネガティブに関わらず他の方のお名前を出した感想、またこの作品は成人指定ではありませんので卑猥だと思われる発言など、読んだ方がお心を痛めたり、不快だと感じるような内容は承認を控えさせて頂きたいと思います。トラブルに発展してしまうと、感想欄を閉じることも検討しなければならなくなりますので、どうかご理解いただければと思います。
過労死社畜は悪役令嬢に転生して経済革命を起こす
色部耀
ファンタジー
社畜OL天野乙葉は連日の徹夜がたたり、大好きな乙女ゲームの発売日に急死してしまう。目を覚ますと大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまっていた。しかもヒロインではなくその意地悪な姉レジーナとして。
真面目で優しい乙葉は本来のシナリオとは違って清く正しい振る舞いをする。しかしその結果婚約者だった公爵アレクサンダーから婚約破棄をされてしまう。
悪役令嬢となるはずだった乙葉の清く正しい異世界物語。
婚約破棄された伯爵令嬢は仕事に生きることにした。
あくび。
ファンタジー
夜会で婚約者の不貞行為を目撃し、さっくりと婚約を破棄した後、父親に生涯独身を宣言して仕事に生きることにした伯爵令嬢アナスタシアのお話。
男よりも仕事をこよなく愛する彼女は独身を貫けるのか。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる