37 / 198
37話 贅沢な時間①
しおりを挟む
いよいよ外をなるべく歩きたくないそんな季節。
夏休みに入り、向こう40日程の自由だ。
そんな中で、何をしてるかというと……。
…キリ達に誘われたMMO、エンパイアハントにどっぷり漬かっていた。
戦闘スタイルは大分固まってきた。
召喚するのは単純火力のリザードから、支援もできるバランス型のウルフに変えていた。
それに合わせてメイン武器も変更。斧を担ぎ、自分自身が火力を稼ぐ形に。
そしてクエストにあった討伐対象、大熊型モンスターのコロコネと対峙する。
初手、両手での叩きつけは横にローリング回避。
続くダブルラリアットを、突進薙ぎのアーマーで受けながら殴りに行く。
一撃入れ、後隙に振り上げをかまし怯みを取る。
並行してウルフに行動指示を出し突進攻撃、連続怯み。
その間に溜め跳び斬りを少し溜め、追撃に一撃かます。
そこから更に数撃入れたところで、相手が起き上がりながら反撃。
攻撃のキャンセルが間に合わない。回避できず被弾、弾き飛ばされる。
続く飛び掛かり攻撃を、回避を連打しローリングで退避。1回目。
2回目、同じような攻撃を再び横へローリング回避。並行してウルフに行動指示を出す。
3回目、ここだ。相手に背を向け突進薙ぎを入力。ウルフの遠吠えでバフが入る。
背面からの攻撃をアーマーで受け、着地で転び隙を晒す。
ダウンした所に薙ぎが、丁度重なるように入る。
そこにウルフの追撃、討伐ファンファーレエフェクトが響く。
クエストの報告まで済ませ、一息つき。
一人だった通話にキリが入ってくる。
「随分とはまってんのな。」
「んまぁ、サブクエとか埋めたいタイプだから、中々終わりどころが…ね。」
「アプデで結構増えてるからなぁ、主に便利機能関係のクエストが。
てことは、メインの方はまだ進めてないのか?」
「あぁ。けど受注可能リストが残り2個だからもうすぐ終わると思う。」
「そうか、じゃあショウヤが来る頃には進められそうか。」
「…何かあるのか?」
「まぁ、進めてみれば分かるよ。」
要はこの先に何かある、って事か。
「てかウルフに変えたんだ、召喚先。」
出し続けるのにコストはかからないしと、町の中で連れまわしていたウルフにキリが気付く。
「あぁ、確かにリザードは置いとくだけで火力稼いで楽だったけど、『操作してる』感がなくてさ。
しっかり操作するウルフの方がしっくり来るし、イメージ作りにも多分適任だろ?」
夏休みに入り、向こう40日程の自由だ。
そんな中で、何をしてるかというと……。
…キリ達に誘われたMMO、エンパイアハントにどっぷり漬かっていた。
戦闘スタイルは大分固まってきた。
召喚するのは単純火力のリザードから、支援もできるバランス型のウルフに変えていた。
それに合わせてメイン武器も変更。斧を担ぎ、自分自身が火力を稼ぐ形に。
そしてクエストにあった討伐対象、大熊型モンスターのコロコネと対峙する。
初手、両手での叩きつけは横にローリング回避。
続くダブルラリアットを、突進薙ぎのアーマーで受けながら殴りに行く。
一撃入れ、後隙に振り上げをかまし怯みを取る。
並行してウルフに行動指示を出し突進攻撃、連続怯み。
その間に溜め跳び斬りを少し溜め、追撃に一撃かます。
そこから更に数撃入れたところで、相手が起き上がりながら反撃。
攻撃のキャンセルが間に合わない。回避できず被弾、弾き飛ばされる。
続く飛び掛かり攻撃を、回避を連打しローリングで退避。1回目。
2回目、同じような攻撃を再び横へローリング回避。並行してウルフに行動指示を出す。
3回目、ここだ。相手に背を向け突進薙ぎを入力。ウルフの遠吠えでバフが入る。
背面からの攻撃をアーマーで受け、着地で転び隙を晒す。
ダウンした所に薙ぎが、丁度重なるように入る。
そこにウルフの追撃、討伐ファンファーレエフェクトが響く。
クエストの報告まで済ませ、一息つき。
一人だった通話にキリが入ってくる。
「随分とはまってんのな。」
「んまぁ、サブクエとか埋めたいタイプだから、中々終わりどころが…ね。」
「アプデで結構増えてるからなぁ、主に便利機能関係のクエストが。
てことは、メインの方はまだ進めてないのか?」
「あぁ。けど受注可能リストが残り2個だからもうすぐ終わると思う。」
「そうか、じゃあショウヤが来る頃には進められそうか。」
「…何かあるのか?」
「まぁ、進めてみれば分かるよ。」
要はこの先に何かある、って事か。
「てかウルフに変えたんだ、召喚先。」
出し続けるのにコストはかからないしと、町の中で連れまわしていたウルフにキリが気付く。
「あぁ、確かにリザードは置いとくだけで火力稼いで楽だったけど、『操作してる』感がなくてさ。
しっかり操作するウルフの方がしっくり来るし、イメージ作りにも多分適任だろ?」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる