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社畜 嘘
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「最深部は何階層なんだ?」
「ええっと、八階層ですね。次の階層から罠も増えてきます、矢を飛ばす罠、落とし穴、大岩など罠の種類は多くは無いですがそれが増えるようです。矢に関しては三本同時など」
「成程」
「全て壊そう」
「分かった」
「スイッチ型の場合はスルーしますからね」
「えぇ」
「無理に起動する必要は無いな。一度試せたし満足」
「魔物の量は変わらないようなので罠に気をつけて進みましょう」
「魔物の種類は?」
「ミイラ型ばかりのようです。あっ、武器を持ったミイラも居るそうです」
「武器を持ったか。まぁ問題は無いか」
「だねぇ」
『武器持った魔物問題ないのか』
『だってあの3級のダンジョン、武器持ちの魔物出てくるからね……』
『あぁそうか、楽か』
『慣れてる方がおかしくね』
『武器持ちってそうそう居なくないっけ?』
『人型に近い魔物じゃないと持てないからな。人型に近い魔物はそう多くは無い』
『成程、つまりニワトリ君は普通じゃないと』
『それはそう』
『そりゃそう』
「休憩もそろそろ終えて向かうか」
「分かった」
3人は次の階層へ向かう
階段を降りたら矢が飛んでくる事はなく魔物が待ち構えているだけだった
面倒になった蓮二は炎で纏めて焼き払う
「わぁお」
『一撃』
『草』
『もう一々倒すのが面倒になったのかな』
『纏めて焼き払ったねぇ』
『ニワトリファイアー』
「流石に時間がかかりすぎる」
「確かに、ただ少しは残してくれよ~」
「分かってる。少しは残す」
「いや、鶏さん全部仕留めていいですよ」
「それじゃつまらないじゃん」
「つまらないとかそう言う話では無いから」
魔物が出てきたら焼き払うを繰り返して進んでいく
「この付近に落とし穴があります。気をつけてください」
「何処だ?」
「それがこの辺とだけしか書いてない。多分正確な位置が分からない」
「まじかぁ」
『気をつけてー』
『落とし穴は破壊出来ないからな』
『場所分からないのか。きついな』
『端でも通るべきかな?』
『がんばれー』
『慎重にねぇー』
『落とし穴は怖ぇ』
「慎重に行こう。流石に落とし穴はどうしようも出来ない」
「まぁ槍とかは破壊出来るんじゃない?」
「それなら破壊するかな」
「いやいや、落ちないように気をつけましょう。別に破壊しても多分修復されますし」
ダンジョンの壁などは時間が経つと修復される
罠も恐らく修復される、そうでなければ大岩に関しては罠が一度起動したら終わりになる
落とし穴に落ちないように端を歩く
蓮二が先頭を歩く
距離は離さずに歩く
落ちた時に助けられる距離を保つ
ゆっくりと慎重に歩いて落とし穴のある付近を突破する
「落ちなかったな」
「端を歩いたのが正解だったのかも……天音さん他に落とし穴は?」
「次の階層にありますがこの階層にはないと書いてあります」
「なら普通に進むか」
「だな」
魔物を焼き払って進む
暇をしている一鬼の為に何体か残しておく
「獅子神さん」
「おっ、活きがいい奴残してくれたか」
一鬼が剣を持って突っ込んでいく
武器持ちの魔物2体、相手の武器も剣
振り下ろされた剣にわざと剣をぶつけて弾く
そして蹴りを繰り出して魔物の体勢を崩す
剣で首を掻っ切る
もう1体の攻撃はギリギリで躱して腕を切り落として二の太刀で仕留める
「楽勝」
『流石』
『流石獅子神さん』
『やっぱ楽々倒せるの凄いな』
次の階層に降りる
「あの道で矢の罠があります。三本同時に来るらしいです」
狭い通路を指差す
(回避ができない……悪趣味だな)
狭い通路を蓮二が進む、炎を纏って矢が放たれても問題ないようにする
前から矢が飛んでくるが炎を放って矢を焼き払いながらボウガンを焼いて破壊する
「これで終わりか。2人ともいいぞ」
「さすが鶏君」
「ほかの罠は落とし穴がこの先にあってその先に大岩ですね」
「落とし穴は気をつけよう。大岩はスイッチ?」
「はい、ただ今回は床で一見では分からないそうです」
「成程、それなら鶏君溜めておいて」
「わかった」
落とし穴のあるところは慎重に端を渡り大岩はスイッチを避けようとしたが一鬼が踏み大岩を破壊した
魔物を焼き払いながら次の階層への階段に着く
「次の次の階層に部屋があります」
「罠は?」
「入口には無いようです」
ガコン、小さくだがなのかが動いた音がした
蓮二はその音が背後から聞こえた事に気づいて炎を盾のようにして防御する
何かが飛んできて炎に当たり燃え尽きる
『罠!?』
『怖っ』
『今の罠気づいてなかったけど』
『地図に描いてなかったのかもな。全ては書き記されていないのかもな』
『今のよく気付いたよ』
『耳が良いんだろうね。それに反応速度が早い』
「罠か」
「そうみたいだけど」
「ここに罠があるなんて書いてませんけど……何か一定の条件で発動する罠ですかね」
「かもしれないな」
「私が先頭を行く、鶏君は後ろを警戒してくれ」
「分かった」
地図の情報を頼りにしながら記されていない物にも警戒して進む
魔物との戦闘中に矢が飛んでくる
「危なっ」
「戦闘中に飛んでくるのか。厄介だな」
「吹き飛べ」
風の短剣の能力で風を巻き起こして矢を吹き飛ばす
「地図は頼りになりませんね」
「最深部に行ったって情報が嘘かもしれんな」
「あくまで行ったのはあの手前までで後は適当?」
「有り得ます。人を騙す人間は居ますから」
「ただ少なくともこれがなかったら罠の対応はもっと面倒だったから良いがここから先は信用出来ないな」
『まじかァ』
『ここからは未知か』
『怖っ』
『気をつけて~』
『嘘情報か不明よりも最悪なパターンだな』
『騙したのか許せん!』
天音は地図をバックにしまう
ここからは情報がない、警戒して進む
矢の罠が多く様々な角度から飛んでくる
天音が風で全て吹き飛ばす
天音が落とし穴に落ちる
「天音!」
「天音さん!」
(くっそ炎じゃ助けられない)
すぐに落とし穴を覗く
最悪無惨な姿の天音を見る事になる
『落とし穴!』
『天音ちゃん!?』
『ひぃ!』
『天音ちゃんが落ちた!』
『うわっまじかよ!』
『やばいじゃん!』
「生きてます」
天音の声がする
見ると鎖に拘束されて宙にぶら下がっている天音が居た
咄嗟に鎖で自らを拘束して落下を防いでいたのだ
炎で落とし穴の下にびっしりと敷き詰められた槍を燃やして破壊する
天音は上から鎖を発生させて鎖で体を拘束して引っ張り落とし穴から出る
『おぉ!』
『天音ちゃん無事だ! 良かった!』
『鎖で自分を拘束したのか凄いな』
『よく思いつくなそんな事』
『咄嗟に行動出来るのも凄い』
『本当に無事でよかったァ』
「そんな事出来たんだ」
「拘束する時に鎖が現れた方向に拘束した対象を引っ張る特性がありましてそれを利用して自分自身を拘束して鎖の方向に投げ飛ばす強引な技ですが成功して良かったです」
「危なかっかしいな」
「貴方には言われたくない」
「何はともあれ無事で良かったよ……」
「引っ張るという事は魔物を投げ飛ばす事も?」
「一応可能、軽い魔物や武器に限るけど」
「便利な異能だね」
「この異能で良かったと心の底から思いました」
罠を破壊して進んでいく
そして次の階層への階段に着く
「地図通りならこの下が最深部だが」
この階層では地図に記された情報は役に立たなかった
ならこの次の階層が最深部という情報も怪しい
「だけど行くしかない」
「そうですね」
「まぁ次も普通に階層ならさっきみたいに罠ぶっ壊して進めばいいしな」
3人は階段を降りていく
「ええっと、八階層ですね。次の階層から罠も増えてきます、矢を飛ばす罠、落とし穴、大岩など罠の種類は多くは無いですがそれが増えるようです。矢に関しては三本同時など」
「成程」
「全て壊そう」
「分かった」
「スイッチ型の場合はスルーしますからね」
「えぇ」
「無理に起動する必要は無いな。一度試せたし満足」
「魔物の量は変わらないようなので罠に気をつけて進みましょう」
「魔物の種類は?」
「ミイラ型ばかりのようです。あっ、武器を持ったミイラも居るそうです」
「武器を持ったか。まぁ問題は無いか」
「だねぇ」
『武器持った魔物問題ないのか』
『だってあの3級のダンジョン、武器持ちの魔物出てくるからね……』
『あぁそうか、楽か』
『慣れてる方がおかしくね』
『武器持ちってそうそう居なくないっけ?』
『人型に近い魔物じゃないと持てないからな。人型に近い魔物はそう多くは無い』
『成程、つまりニワトリ君は普通じゃないと』
『それはそう』
『そりゃそう』
「休憩もそろそろ終えて向かうか」
「分かった」
3人は次の階層へ向かう
階段を降りたら矢が飛んでくる事はなく魔物が待ち構えているだけだった
面倒になった蓮二は炎で纏めて焼き払う
「わぁお」
『一撃』
『草』
『もう一々倒すのが面倒になったのかな』
『纏めて焼き払ったねぇ』
『ニワトリファイアー』
「流石に時間がかかりすぎる」
「確かに、ただ少しは残してくれよ~」
「分かってる。少しは残す」
「いや、鶏さん全部仕留めていいですよ」
「それじゃつまらないじゃん」
「つまらないとかそう言う話では無いから」
魔物が出てきたら焼き払うを繰り返して進んでいく
「この付近に落とし穴があります。気をつけてください」
「何処だ?」
「それがこの辺とだけしか書いてない。多分正確な位置が分からない」
「まじかぁ」
『気をつけてー』
『落とし穴は破壊出来ないからな』
『場所分からないのか。きついな』
『端でも通るべきかな?』
『がんばれー』
『慎重にねぇー』
『落とし穴は怖ぇ』
「慎重に行こう。流石に落とし穴はどうしようも出来ない」
「まぁ槍とかは破壊出来るんじゃない?」
「それなら破壊するかな」
「いやいや、落ちないように気をつけましょう。別に破壊しても多分修復されますし」
ダンジョンの壁などは時間が経つと修復される
罠も恐らく修復される、そうでなければ大岩に関しては罠が一度起動したら終わりになる
落とし穴に落ちないように端を歩く
蓮二が先頭を歩く
距離は離さずに歩く
落ちた時に助けられる距離を保つ
ゆっくりと慎重に歩いて落とし穴のある付近を突破する
「落ちなかったな」
「端を歩いたのが正解だったのかも……天音さん他に落とし穴は?」
「次の階層にありますがこの階層にはないと書いてあります」
「なら普通に進むか」
「だな」
魔物を焼き払って進む
暇をしている一鬼の為に何体か残しておく
「獅子神さん」
「おっ、活きがいい奴残してくれたか」
一鬼が剣を持って突っ込んでいく
武器持ちの魔物2体、相手の武器も剣
振り下ろされた剣にわざと剣をぶつけて弾く
そして蹴りを繰り出して魔物の体勢を崩す
剣で首を掻っ切る
もう1体の攻撃はギリギリで躱して腕を切り落として二の太刀で仕留める
「楽勝」
『流石』
『流石獅子神さん』
『やっぱ楽々倒せるの凄いな』
次の階層に降りる
「あの道で矢の罠があります。三本同時に来るらしいです」
狭い通路を指差す
(回避ができない……悪趣味だな)
狭い通路を蓮二が進む、炎を纏って矢が放たれても問題ないようにする
前から矢が飛んでくるが炎を放って矢を焼き払いながらボウガンを焼いて破壊する
「これで終わりか。2人ともいいぞ」
「さすが鶏君」
「ほかの罠は落とし穴がこの先にあってその先に大岩ですね」
「落とし穴は気をつけよう。大岩はスイッチ?」
「はい、ただ今回は床で一見では分からないそうです」
「成程、それなら鶏君溜めておいて」
「わかった」
落とし穴のあるところは慎重に端を渡り大岩はスイッチを避けようとしたが一鬼が踏み大岩を破壊した
魔物を焼き払いながら次の階層への階段に着く
「次の次の階層に部屋があります」
「罠は?」
「入口には無いようです」
ガコン、小さくだがなのかが動いた音がした
蓮二はその音が背後から聞こえた事に気づいて炎を盾のようにして防御する
何かが飛んできて炎に当たり燃え尽きる
『罠!?』
『怖っ』
『今の罠気づいてなかったけど』
『地図に描いてなかったのかもな。全ては書き記されていないのかもな』
『今のよく気付いたよ』
『耳が良いんだろうね。それに反応速度が早い』
「罠か」
「そうみたいだけど」
「ここに罠があるなんて書いてませんけど……何か一定の条件で発動する罠ですかね」
「かもしれないな」
「私が先頭を行く、鶏君は後ろを警戒してくれ」
「分かった」
地図の情報を頼りにしながら記されていない物にも警戒して進む
魔物との戦闘中に矢が飛んでくる
「危なっ」
「戦闘中に飛んでくるのか。厄介だな」
「吹き飛べ」
風の短剣の能力で風を巻き起こして矢を吹き飛ばす
「地図は頼りになりませんね」
「最深部に行ったって情報が嘘かもしれんな」
「あくまで行ったのはあの手前までで後は適当?」
「有り得ます。人を騙す人間は居ますから」
「ただ少なくともこれがなかったら罠の対応はもっと面倒だったから良いがここから先は信用出来ないな」
『まじかァ』
『ここからは未知か』
『怖っ』
『気をつけて~』
『嘘情報か不明よりも最悪なパターンだな』
『騙したのか許せん!』
天音は地図をバックにしまう
ここからは情報がない、警戒して進む
矢の罠が多く様々な角度から飛んでくる
天音が風で全て吹き飛ばす
天音が落とし穴に落ちる
「天音!」
「天音さん!」
(くっそ炎じゃ助けられない)
すぐに落とし穴を覗く
最悪無惨な姿の天音を見る事になる
『落とし穴!』
『天音ちゃん!?』
『ひぃ!』
『天音ちゃんが落ちた!』
『うわっまじかよ!』
『やばいじゃん!』
「生きてます」
天音の声がする
見ると鎖に拘束されて宙にぶら下がっている天音が居た
咄嗟に鎖で自らを拘束して落下を防いでいたのだ
炎で落とし穴の下にびっしりと敷き詰められた槍を燃やして破壊する
天音は上から鎖を発生させて鎖で体を拘束して引っ張り落とし穴から出る
『おぉ!』
『天音ちゃん無事だ! 良かった!』
『鎖で自分を拘束したのか凄いな』
『よく思いつくなそんな事』
『咄嗟に行動出来るのも凄い』
『本当に無事でよかったァ』
「そんな事出来たんだ」
「拘束する時に鎖が現れた方向に拘束した対象を引っ張る特性がありましてそれを利用して自分自身を拘束して鎖の方向に投げ飛ばす強引な技ですが成功して良かったです」
「危なかっかしいな」
「貴方には言われたくない」
「何はともあれ無事で良かったよ……」
「引っ張るという事は魔物を投げ飛ばす事も?」
「一応可能、軽い魔物や武器に限るけど」
「便利な異能だね」
「この異能で良かったと心の底から思いました」
罠を破壊して進んでいく
そして次の階層への階段に着く
「地図通りならこの下が最深部だが」
この階層では地図に記された情報は役に立たなかった
ならこの次の階層が最深部という情報も怪しい
「だけど行くしかない」
「そうですね」
「まぁ次も普通に階層ならさっきみたいに罠ぶっ壊して進めばいいしな」
3人は階段を降りていく
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