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社畜 仲間の危機
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頭蓋に剣を突き立てられた魔物は再生しない
剣を引き抜く
『おぉ倒した』
『すげぇ』
『流石獅子神さん、完ぺきな奇襲』
『ニワトリ君も凄かった』
『上手く魔物の注意を引き付けたね』
『良い連携』
「よし終わりだ、ナイスだニワトリ君」
「獅子神さんこそ上手い奇襲だったよ」
「そりゃな。これでも結構探索者歴は長いんだ。奇襲の一つや二つ上手くこなせないとな」
「終わりましたね。今回は早く終わってよかったです」
「そういや今回、天音の出番少なかったな。大丈夫かぁ?」
「ちゃんと異能が活躍したけど? むしろ私の異能なかったら危なかったでしょ?」
「それもそうだな。助かった」
天音の頭に手を乗せ撫でる
悪い気はしない天音は静かになる
魔物を倒したと全員が思った、後は消滅を待つだけだと
油断が生まれた
その瞬間を逃さない者が居た
「消滅したら魔石と素材回収して行くか」
「そうだね」
「思ったより時間掛からず行けて良かった」
「長期戦になってたら普通に負けていた可能性もあったしな」
「上手く行って良かった」
『良い戦い』
『まじでニワトリ君が上手く魔物を引き付けてたよね』
『途中から完全に戦闘に参加せずただ一刀の為に待てる忍耐にチャンスを逃さない集中力と瞬発力、流石って感じ』
『天音ちゃん出番は少なかったけどやっぱ異能便利だねぇ』
『だな、攻撃の触手4本無効化できるのデカい』
3人は雑談を交わしている
突如何かが一鬼の腹を貫く
「ぐっ……がはっ」
一鬼は血を吐き膝を着く
(何が……触手……再生したのか……)
自分の腹を貫いている物を見る
それは先程まで戦っていた魔物の触手であった
「獅子神!」
『獅子神さん!』
すぐに蓮二は炎で触手を焼き切る
焼かれた事で本体から離れた触手は黒いモヤになって消滅する
『獅子神さん!?』
『嘘だろ!』
『倒したはずじゃ』
『致命傷だろこれ』
『ここには治癒系の異能者が居ない。死ぬんじゃ』
『嘘』
『誰か治癒系の異能者に連絡して!』
『あのダンジョンの位置が分かるやつ居るだろ!』
『あの付近に誰かいないか』
結構大きな穴、天音は医者では無いが一目で理解出来る
位置的にほぼ確実に一鬼の内臓を貫いてるという事を、そしてそれは十分致命傷となる傷だと
一鬼は激痛で顔を歪めその場に倒れる
天音が抱える
「……油断した」
「応急処置します!」
天音はバックから応急処置の道具と杖を取り出して応急処置をする
応急処置ではどうしようもない傷だと分かるが必死に止血を試みる
杖は掘り出し物、ダンジョン攻略の際に手に入れた治癒効果のある杖、ただし効果はかなり低い
『死なないでー』
『倒せてないのかよ』
『弱点頭じゃないってこと?』
『剣だから外した可能性はある』
『これは戦線離脱だな』
『それは間違いないな。戦うとなれば2人いや、1人は応急処置をしないとならないから1人か?』
『逃げられればいいが……』
『逃げるのは無理だろ』
蓮二は前に立ち魔物の方を向く
黒いモヤを纏った魔物が立っている
(頭は弱点じゃなかったのか?)
しっかり頭を剣で貫いている、前戦った魔物と同じならそれで倒せていた
炎の腕を作り構える
もう再生し終えているのか大量の触手で攻撃をしてくる
『ニワトリ君頑張れー』
『1人か』
『無理はしないで~』
『頑張れー』
『いけぇぇぇ!』
最初に溜め無しで炎を放ち攻撃してきた触手の幾つかを焼く
そして炎の腕をぶん回して薙ぎ払う
(油断した……)
一鬼がやられたのは油断したから油断したのは全員、誰か一人でも注意していれば防げた
ダンジョンは危険、知っていた
知っていて勝った事で油断をしてしまった、その結果がこれだ
蓮二は魔物に突っ込む
「死ね!」
炎の腕で全力でぶん殴る
魔物との戦いは殺し合い、負けた方が死ぬ
それは理解している、殺し合っている魔物に対して殺されたとしても恨みを抱くのはおかしな話なのだろう
人と人の戦いとは違い魔物との戦いに正義も悪も無いのだから
己に対する怒りと魔物に対する怒りを振るう
触手を焼き払う
炎の腕は更に炎を纏い燃え上がる
どちらが勝つかそれ以外に戦いに意味は無い
互いに命を賭けた結果命を落としたとしても仕方がない……その程度で済めば人間に憤怒の感情なぞありはしないだろう
蓮二の異能 憤怒の火、出力の条件はただ一つ怒り
怒れば怒るほど炎は呼応して燃え上がる
社畜として働き続け無能な上司に怒りを覚え仕事を押し付けるウザイ同僚に怒りを覚え憤怒の火は3級の魔物を焼き尽くす程の強さを手に入れた
だがそれだけでは出力が足りていない
それは何故か怒りが足りないと言うよりも魔物にその怒りを向けようとしていないから
どれ程炎が燃え上がろうと向けなければ燃えはしない
憤怒という感情のままに殴りつける
触手は焼かれる
「済まないがこれはただの怒りだ。お前を殺す怒り」
『ニワトリさん……?』
『ニワトリ君の雰囲気が……』
『覚醒?』
『これ思いっきりキレてる』
『怖っ』
『これはやばいでしょ』
『戦いなんだから油断したら死ぬそういう物でしょ油断したのが悪い』
『魔物にキレてもねぇ』
『相当キレてるねぇ』
『ここから本領発揮か』
『頑張れー』
『やっちゃえ~』
『いけぇぇぇ!』
『勝て!』
『ニワトリファイアー』
『ファイア~』
蓮二は修羅と化す
戦いに甘さは要らない、ただ眼前の敵を燃やし尽くす
弱さは要らない、そんな物は捨てる
蓮二はやる事を決めている
一鬼を連れて病院もしくは治癒系の異能者の元に行く
その為にも目の前の魔物は直ぐに倒さなければならない
剣を引き抜く
『おぉ倒した』
『すげぇ』
『流石獅子神さん、完ぺきな奇襲』
『ニワトリ君も凄かった』
『上手く魔物の注意を引き付けたね』
『良い連携』
「よし終わりだ、ナイスだニワトリ君」
「獅子神さんこそ上手い奇襲だったよ」
「そりゃな。これでも結構探索者歴は長いんだ。奇襲の一つや二つ上手くこなせないとな」
「終わりましたね。今回は早く終わってよかったです」
「そういや今回、天音の出番少なかったな。大丈夫かぁ?」
「ちゃんと異能が活躍したけど? むしろ私の異能なかったら危なかったでしょ?」
「それもそうだな。助かった」
天音の頭に手を乗せ撫でる
悪い気はしない天音は静かになる
魔物を倒したと全員が思った、後は消滅を待つだけだと
油断が生まれた
その瞬間を逃さない者が居た
「消滅したら魔石と素材回収して行くか」
「そうだね」
「思ったより時間掛からず行けて良かった」
「長期戦になってたら普通に負けていた可能性もあったしな」
「上手く行って良かった」
『良い戦い』
『まじでニワトリ君が上手く魔物を引き付けてたよね』
『途中から完全に戦闘に参加せずただ一刀の為に待てる忍耐にチャンスを逃さない集中力と瞬発力、流石って感じ』
『天音ちゃん出番は少なかったけどやっぱ異能便利だねぇ』
『だな、攻撃の触手4本無効化できるのデカい』
3人は雑談を交わしている
突如何かが一鬼の腹を貫く
「ぐっ……がはっ」
一鬼は血を吐き膝を着く
(何が……触手……再生したのか……)
自分の腹を貫いている物を見る
それは先程まで戦っていた魔物の触手であった
「獅子神!」
『獅子神さん!』
すぐに蓮二は炎で触手を焼き切る
焼かれた事で本体から離れた触手は黒いモヤになって消滅する
『獅子神さん!?』
『嘘だろ!』
『倒したはずじゃ』
『致命傷だろこれ』
『ここには治癒系の異能者が居ない。死ぬんじゃ』
『嘘』
『誰か治癒系の異能者に連絡して!』
『あのダンジョンの位置が分かるやつ居るだろ!』
『あの付近に誰かいないか』
結構大きな穴、天音は医者では無いが一目で理解出来る
位置的にほぼ確実に一鬼の内臓を貫いてるという事を、そしてそれは十分致命傷となる傷だと
一鬼は激痛で顔を歪めその場に倒れる
天音が抱える
「……油断した」
「応急処置します!」
天音はバックから応急処置の道具と杖を取り出して応急処置をする
応急処置ではどうしようもない傷だと分かるが必死に止血を試みる
杖は掘り出し物、ダンジョン攻略の際に手に入れた治癒効果のある杖、ただし効果はかなり低い
『死なないでー』
『倒せてないのかよ』
『弱点頭じゃないってこと?』
『剣だから外した可能性はある』
『これは戦線離脱だな』
『それは間違いないな。戦うとなれば2人いや、1人は応急処置をしないとならないから1人か?』
『逃げられればいいが……』
『逃げるのは無理だろ』
蓮二は前に立ち魔物の方を向く
黒いモヤを纏った魔物が立っている
(頭は弱点じゃなかったのか?)
しっかり頭を剣で貫いている、前戦った魔物と同じならそれで倒せていた
炎の腕を作り構える
もう再生し終えているのか大量の触手で攻撃をしてくる
『ニワトリ君頑張れー』
『1人か』
『無理はしないで~』
『頑張れー』
『いけぇぇぇ!』
最初に溜め無しで炎を放ち攻撃してきた触手の幾つかを焼く
そして炎の腕をぶん回して薙ぎ払う
(油断した……)
一鬼がやられたのは油断したから油断したのは全員、誰か一人でも注意していれば防げた
ダンジョンは危険、知っていた
知っていて勝った事で油断をしてしまった、その結果がこれだ
蓮二は魔物に突っ込む
「死ね!」
炎の腕で全力でぶん殴る
魔物との戦いは殺し合い、負けた方が死ぬ
それは理解している、殺し合っている魔物に対して殺されたとしても恨みを抱くのはおかしな話なのだろう
人と人の戦いとは違い魔物との戦いに正義も悪も無いのだから
己に対する怒りと魔物に対する怒りを振るう
触手を焼き払う
炎の腕は更に炎を纏い燃え上がる
どちらが勝つかそれ以外に戦いに意味は無い
互いに命を賭けた結果命を落としたとしても仕方がない……その程度で済めば人間に憤怒の感情なぞありはしないだろう
蓮二の異能 憤怒の火、出力の条件はただ一つ怒り
怒れば怒るほど炎は呼応して燃え上がる
社畜として働き続け無能な上司に怒りを覚え仕事を押し付けるウザイ同僚に怒りを覚え憤怒の火は3級の魔物を焼き尽くす程の強さを手に入れた
だがそれだけでは出力が足りていない
それは何故か怒りが足りないと言うよりも魔物にその怒りを向けようとしていないから
どれ程炎が燃え上がろうと向けなければ燃えはしない
憤怒という感情のままに殴りつける
触手は焼かれる
「済まないがこれはただの怒りだ。お前を殺す怒り」
『ニワトリさん……?』
『ニワトリ君の雰囲気が……』
『覚醒?』
『これ思いっきりキレてる』
『怖っ』
『これはやばいでしょ』
『戦いなんだから油断したら死ぬそういう物でしょ油断したのが悪い』
『魔物にキレてもねぇ』
『相当キレてるねぇ』
『ここから本領発揮か』
『頑張れー』
『やっちゃえ~』
『いけぇぇぇ!』
『勝て!』
『ニワトリファイアー』
『ファイア~』
蓮二は修羅と化す
戦いに甘さは要らない、ただ眼前の敵を燃やし尽くす
弱さは要らない、そんな物は捨てる
蓮二はやる事を決めている
一鬼を連れて病院もしくは治癒系の異能者の元に行く
その為にも目の前の魔物は直ぐに倒さなければならない
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