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III プレ女王国連合の成立
猫呼クラウディアさん女王デビューの日 下
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バーーーン!!
いきなり猫呼が先頭を切って会議場のドアを叩き開き、既に議場の中に入り席に付いていた重臣連中を全員びくっとさせた。
「誰だっ」
「何事だっ!」
「猫呼くん静かに入りたまえ……フルエレくんはそんな子じゃないよ」
為嘉アルベルトが耳元で小声で猫呼に注意する。
「最初が肝心なのよ、ビビらせて主導権を握るのよっ!」
「猫の子さん中学校じゃ無いのですわよ……」
「猫の子さんじゃない、猫呼……じゃない、雪乃フルエレでしょ」
「しっ静かにしろよ」
ごそごそ話している最中に有未レナードに注意される。
「遅れて済まない。重臣会議を開くぞ。ちゃんと女王陛下もご臨席される、皆礼をせよ」
そこに急にしずしずと歩きヴェールを被った猫呼がゆっくりと礼をして席に着く。釣られて重臣達も起立して頭を下げたが……
「小さい……」
「ちっちゃい……ちっちゃい子だ」
「かわいい……」
「なんだ、女王陛下縮んだ??」
「ネコミミ、ネコミミが付いているぞ?」
「かわいい……」
ごく一部の趣味にフィットしてしまった人間を除き、当然ながら激変した雪乃フルエレとされる少女の姿に殆どの重臣達が衝撃を受けた。
「わーわー言うとりますが何だ? 何か問題があるか? いつもの女王陛下ではないか。なあアルベルト」
「あ、ああそうだな」
「その言い方自体が変ですわよ」
美人秘書七華リュフミュランは頭を抱えた。
「では早速サクサクと議題に進もう。アルベルト頼む」
「えーでは港湾都市の各所で魔法瓶が発見されている問題について……」
アルベルトが話し始めると、それを遮る様に重臣の一人が立ち上がった。
「なんだ、何をしている?」
「いえ、こちらこそ何があったのですか? 我らが同盟女王雪乃フルエレ陛下には猫耳などありませなんだ。一体何処の誰なのですか?」
「な、何だ無礼ではないか」
レナードが無理やり乗り切ろうとした直後、猫呼がすっと小さい腕を伸ばし言葉を遮った。
「どうしたのじゃ? 猫耳が気になるのかえ? これは着脱式じゃ、はい論破」
そう言うと猫呼はクラウディア人の証である付け猫耳を一瞬外して、再び装着した。
「そういう訳だ。今日は女王陛下はネコミミ気分なのだ」
「バカな! そんな言葉では騙されませんぞ、それに背も小さく声も可愛い、まるで別人……」
その重臣がしつこく食い下がると、突然猫呼がスッと再び腕を上げた。その直後。
シュッ!! スパッ
「ウッッ」
ドサッ
突然その重臣の男はうめき声を上げて床に崩れ落ちた。猫呼の配下の闇の冒険者ギルド組員がしびれ薬を仕込んだ吹き矢を当てたのだった……重臣達は唖然とした。
「あらあら、その重臣さんご体調が悪かった様ね、早く医務室に運んで回復魔法を掛けておやりなさいな」
猫呼は二言目でもう既に語尾のキャラ付けが不安定化した。当然議場内は再びざわざわと騒ぎ出す。
ダーーーーン!!
今度は突然猫呼はドレスの片足を豪華な会議用テーブルの上にヒールごと乗せた。
「お前ら……女王舐めたらあかんぜよっ!!」
小さい身体から出て来る何だか良く分からない猫呼の迫力に、シーーーーーンと静まりかえる議場内。
「ははーーーーっ」
「恐れ入りました」
「文句は御座いません」
もうこれ以上突っ込んでも意味が無いと悟った大人な重臣達が水戸黄門の終盤の様に、一同揃って土下座する勢いで頭を下げて服従を誓った。それを見てレナードとアルベルトがテーブルに片足を乗せ椅子の上に立つ猫呼の腰を掴んでそっと椅子に座らせる。
「ちょ、ちょっと今手が胸に当たったわよ」
「え!? す、済まない……」
「呆れましたわ、何の学芸会ですの」
アルベルトはびっくりして掴んでいた手を離した。
「コホン、改めて雪乃フルエレ女王陛下の偉大さを再認識した時点でサクサクと議題をこなすぞ!」
「ではまず港湾都市の各所で魔法瓶が発見されている問題だが、子供が拾うととても危険だ。早急に対策を講じねばならない、何か良いアイディアがあるだろうか?」
アルベルトが最初の議題を言うと一人の重臣が口を開いた。
「早急に軍を動員して街中を捜索してはどうでしょうか?」
「そうしたいのはやまやまだが、今出来たばかりの軍をそんな事に動員する訳にも行かない。それで無くともユティトレッドのセレネ総司令官から兵力増員の矢の催促が来ているのだ……」
国内の事について、ユティトレッドの影響でままならない事に再び議場内がざわつく。すると再び猫呼がさっと手を低く上げ皆を黙らせる。
「……それは魔法瓶を見つけた人には警備兵に通報すれば報奨金を出す事にすれば良いのよ、人間はね……最後はお金で動く物なのよっっ!!」
バーーーン!!
何故か猫呼は最後に机を強く叩いて言い切った。
「おおーーーー!!」
「なんと説得力のある……」
パチパチパチパチパチ……
低いどよめきの後、何故か議場内に拍手が巻き起こった。
「ここの重臣達のおつむは大丈夫ですの?」
七華は怪訝な顔をした。
「次の議題だが、そのセレネ殿がイ・オサに建設する新たな新城に人員と資金を出して欲しいと矢の催促だ……如何した物か」
アルベルトが言うと、やっぱり再び議場内が大荒れにザワ付く。イ・オサとはハルカ城の少し南に位置する、ニナルティナの南の入り口を守り逆に言えば、港湾都市が北の海を越えた村落共同体地帯やその奥に位置する域外の帝国から攻められた時、セブンリーフの中央内陸部への敵部隊侵入を最後に防ぐ要所となる地だった。セレネはそこに元々あった小さなイ・オサ砦の上に新たに堅固な城を築きたいと言って来て、その普請の負担をせよと事実上の命令をして来たのだった。重臣達はユティトレッドの頭ごなしのその態度に不満だったのだ。
「皆の気持ちはわかる……しかしこれも当然女王陛下の決めた事なのだ」
「ええ、セレネが言ってくるって事は、当然フルエレも砂緒も賛成してるって事でしょ」
レナードとアルベルトに猫呼は小声で言ったが、実際はほぼセレネが一人で決めた事だった。
「はいはい、皆これを見よっ!!」
すると再び突然立ち上がった猫呼が久々に魔法の財布を皆に向けて掲げた。
「これか? これが欲しいんか?? これが欲しいとお言いっっ!!」
等と口走りながら魔法の財布から金のつぶてをジャラジュラとテーブルの上に大量に出した。ほぼ見た目は詐欺商法の悪い経営者みたいな態度だったが、並み居る重臣達の度肝を抜いたのだった。ちなみにこの金のつぶては当然偽物等では無く、猫呼の故郷である東の地のクラウディア元王国の宝物庫と異次元で繋がっており、そこから金が出ている物だった。当然物理的論理的にはいつか無くなる物だが、五十Nメートルプール数杯分も財産があったので、ほぼ無限に使えた。
「資金は私がポケットマネーでなんとかするわよっそれで文句無いでしょーーー!!!」
その言葉で皆がへへーっと再び頭を下げた。
「もう凄いですわねっ、強権なんて物じゃないですわっ」
「あんたもやってみる?」
「遠慮致しますわ」
ひれ伏す重臣達を眺めながら七華がこそこそと話し掛けて来たが、猫呼は内心凄く気持ち良かった。また来たいな……等とも思ってしまっていた。
「次」
「あ、ああそうだな、次は―」
その後も猫呼は次々に力技の強引なやり口で解決して行った。
「なんかもー俺どっと疲れてきたわ」
重臣会議を終えたレナード公が控室で猫呼の顔を見ながら言った。
「えーーー私は面白くてしょうがなかったわよ! これからもどしどしやりたーーい」
「い、いや俺は遠慮して欲しい。何か買ってやるから我慢してくれ」
「え、なんでーーー!! もっとやりたいやりたいやりたい」
猫呼は可愛くぶりっこしながら首を振った。
「……でもフルエレはこんなめんどくさい事、させられてたんですわねっわたくしなんていつも父上の顔色ばかり見て生きて来た……フルエレも猫呼さんも立派な物ですわ……」
七華は緊張から解放され、思わず嫌いで苦手な雪乃フルエレの苦労を慮ってしまった。
「君、分かるかい? フルエレくんはああ見えて芯の強い立派な女性なんだよ、ああ早くフルエレくん帰ってこないかなあ。心配で心配で仕方ないよ……」
しかし雪乃フルエレに魔法抜きですっかり魅了されているアルベルトの言葉を聞いて、やはり人気者の彼女が大嫌いだという気持ちが復活して沸き上がって来た。
「ふんっ嫌な所も沢山ありますよ、きっと。さ、猫の子さん早く帰りましょうこんな所」
七華はぷいっと横を向いた。
いきなり猫呼が先頭を切って会議場のドアを叩き開き、既に議場の中に入り席に付いていた重臣連中を全員びくっとさせた。
「誰だっ」
「何事だっ!」
「猫呼くん静かに入りたまえ……フルエレくんはそんな子じゃないよ」
為嘉アルベルトが耳元で小声で猫呼に注意する。
「最初が肝心なのよ、ビビらせて主導権を握るのよっ!」
「猫の子さん中学校じゃ無いのですわよ……」
「猫の子さんじゃない、猫呼……じゃない、雪乃フルエレでしょ」
「しっ静かにしろよ」
ごそごそ話している最中に有未レナードに注意される。
「遅れて済まない。重臣会議を開くぞ。ちゃんと女王陛下もご臨席される、皆礼をせよ」
そこに急にしずしずと歩きヴェールを被った猫呼がゆっくりと礼をして席に着く。釣られて重臣達も起立して頭を下げたが……
「小さい……」
「ちっちゃい……ちっちゃい子だ」
「かわいい……」
「なんだ、女王陛下縮んだ??」
「ネコミミ、ネコミミが付いているぞ?」
「かわいい……」
ごく一部の趣味にフィットしてしまった人間を除き、当然ながら激変した雪乃フルエレとされる少女の姿に殆どの重臣達が衝撃を受けた。
「わーわー言うとりますが何だ? 何か問題があるか? いつもの女王陛下ではないか。なあアルベルト」
「あ、ああそうだな」
「その言い方自体が変ですわよ」
美人秘書七華リュフミュランは頭を抱えた。
「では早速サクサクと議題に進もう。アルベルト頼む」
「えーでは港湾都市の各所で魔法瓶が発見されている問題について……」
アルベルトが話し始めると、それを遮る様に重臣の一人が立ち上がった。
「なんだ、何をしている?」
「いえ、こちらこそ何があったのですか? 我らが同盟女王雪乃フルエレ陛下には猫耳などありませなんだ。一体何処の誰なのですか?」
「な、何だ無礼ではないか」
レナードが無理やり乗り切ろうとした直後、猫呼がすっと小さい腕を伸ばし言葉を遮った。
「どうしたのじゃ? 猫耳が気になるのかえ? これは着脱式じゃ、はい論破」
そう言うと猫呼はクラウディア人の証である付け猫耳を一瞬外して、再び装着した。
「そういう訳だ。今日は女王陛下はネコミミ気分なのだ」
「バカな! そんな言葉では騙されませんぞ、それに背も小さく声も可愛い、まるで別人……」
その重臣がしつこく食い下がると、突然猫呼がスッと再び腕を上げた。その直後。
シュッ!! スパッ
「ウッッ」
ドサッ
突然その重臣の男はうめき声を上げて床に崩れ落ちた。猫呼の配下の闇の冒険者ギルド組員がしびれ薬を仕込んだ吹き矢を当てたのだった……重臣達は唖然とした。
「あらあら、その重臣さんご体調が悪かった様ね、早く医務室に運んで回復魔法を掛けておやりなさいな」
猫呼は二言目でもう既に語尾のキャラ付けが不安定化した。当然議場内は再びざわざわと騒ぎ出す。
ダーーーーン!!
今度は突然猫呼はドレスの片足を豪華な会議用テーブルの上にヒールごと乗せた。
「お前ら……女王舐めたらあかんぜよっ!!」
小さい身体から出て来る何だか良く分からない猫呼の迫力に、シーーーーーンと静まりかえる議場内。
「ははーーーーっ」
「恐れ入りました」
「文句は御座いません」
もうこれ以上突っ込んでも意味が無いと悟った大人な重臣達が水戸黄門の終盤の様に、一同揃って土下座する勢いで頭を下げて服従を誓った。それを見てレナードとアルベルトがテーブルに片足を乗せ椅子の上に立つ猫呼の腰を掴んでそっと椅子に座らせる。
「ちょ、ちょっと今手が胸に当たったわよ」
「え!? す、済まない……」
「呆れましたわ、何の学芸会ですの」
アルベルトはびっくりして掴んでいた手を離した。
「コホン、改めて雪乃フルエレ女王陛下の偉大さを再認識した時点でサクサクと議題をこなすぞ!」
「ではまず港湾都市の各所で魔法瓶が発見されている問題だが、子供が拾うととても危険だ。早急に対策を講じねばならない、何か良いアイディアがあるだろうか?」
アルベルトが最初の議題を言うと一人の重臣が口を開いた。
「早急に軍を動員して街中を捜索してはどうでしょうか?」
「そうしたいのはやまやまだが、今出来たばかりの軍をそんな事に動員する訳にも行かない。それで無くともユティトレッドのセレネ総司令官から兵力増員の矢の催促が来ているのだ……」
国内の事について、ユティトレッドの影響でままならない事に再び議場内がざわつく。すると再び猫呼がさっと手を低く上げ皆を黙らせる。
「……それは魔法瓶を見つけた人には警備兵に通報すれば報奨金を出す事にすれば良いのよ、人間はね……最後はお金で動く物なのよっっ!!」
バーーーン!!
何故か猫呼は最後に机を強く叩いて言い切った。
「おおーーーー!!」
「なんと説得力のある……」
パチパチパチパチパチ……
低いどよめきの後、何故か議場内に拍手が巻き起こった。
「ここの重臣達のおつむは大丈夫ですの?」
七華は怪訝な顔をした。
「次の議題だが、そのセレネ殿がイ・オサに建設する新たな新城に人員と資金を出して欲しいと矢の催促だ……如何した物か」
アルベルトが言うと、やっぱり再び議場内が大荒れにザワ付く。イ・オサとはハルカ城の少し南に位置する、ニナルティナの南の入り口を守り逆に言えば、港湾都市が北の海を越えた村落共同体地帯やその奥に位置する域外の帝国から攻められた時、セブンリーフの中央内陸部への敵部隊侵入を最後に防ぐ要所となる地だった。セレネはそこに元々あった小さなイ・オサ砦の上に新たに堅固な城を築きたいと言って来て、その普請の負担をせよと事実上の命令をして来たのだった。重臣達はユティトレッドの頭ごなしのその態度に不満だったのだ。
「皆の気持ちはわかる……しかしこれも当然女王陛下の決めた事なのだ」
「ええ、セレネが言ってくるって事は、当然フルエレも砂緒も賛成してるって事でしょ」
レナードとアルベルトに猫呼は小声で言ったが、実際はほぼセレネが一人で決めた事だった。
「はいはい、皆これを見よっ!!」
すると再び突然立ち上がった猫呼が久々に魔法の財布を皆に向けて掲げた。
「これか? これが欲しいんか?? これが欲しいとお言いっっ!!」
等と口走りながら魔法の財布から金のつぶてをジャラジュラとテーブルの上に大量に出した。ほぼ見た目は詐欺商法の悪い経営者みたいな態度だったが、並み居る重臣達の度肝を抜いたのだった。ちなみにこの金のつぶては当然偽物等では無く、猫呼の故郷である東の地のクラウディア元王国の宝物庫と異次元で繋がっており、そこから金が出ている物だった。当然物理的論理的にはいつか無くなる物だが、五十Nメートルプール数杯分も財産があったので、ほぼ無限に使えた。
「資金は私がポケットマネーでなんとかするわよっそれで文句無いでしょーーー!!!」
その言葉で皆がへへーっと再び頭を下げた。
「もう凄いですわねっ、強権なんて物じゃないですわっ」
「あんたもやってみる?」
「遠慮致しますわ」
ひれ伏す重臣達を眺めながら七華がこそこそと話し掛けて来たが、猫呼は内心凄く気持ち良かった。また来たいな……等とも思ってしまっていた。
「次」
「あ、ああそうだな、次は―」
その後も猫呼は次々に力技の強引なやり口で解決して行った。
「なんかもー俺どっと疲れてきたわ」
重臣会議を終えたレナード公が控室で猫呼の顔を見ながら言った。
「えーーー私は面白くてしょうがなかったわよ! これからもどしどしやりたーーい」
「い、いや俺は遠慮して欲しい。何か買ってやるから我慢してくれ」
「え、なんでーーー!! もっとやりたいやりたいやりたい」
猫呼は可愛くぶりっこしながら首を振った。
「……でもフルエレはこんなめんどくさい事、させられてたんですわねっわたくしなんていつも父上の顔色ばかり見て生きて来た……フルエレも猫呼さんも立派な物ですわ……」
七華は緊張から解放され、思わず嫌いで苦手な雪乃フルエレの苦労を慮ってしまった。
「君、分かるかい? フルエレくんはああ見えて芯の強い立派な女性なんだよ、ああ早くフルエレくん帰ってこないかなあ。心配で心配で仕方ないよ……」
しかし雪乃フルエレに魔法抜きですっかり魅了されているアルベルトの言葉を聞いて、やはり人気者の彼女が大嫌いだという気持ちが復活して沸き上がって来た。
「ふんっ嫌な所も沢山ありますよ、きっと。さ、猫の子さん早く帰りましょうこんな所」
七華はぷいっと横を向いた。
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