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I ニナルティナ王国とリュフミュラン国
魔ローダー欲しい! 5 急いで城へ向かえ、 イェラ拘束 .
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「よし、ではお前ら二人もここはもういい、今から魔輪で直接城までぶっ飛ばして行ってくれよ」
兎幸が飛んで行くや否や衣図がおもむろに砂緒と雪乃フルエレに言った。
「どういう事ですか、村のみんなや集まってくれた冒険者隊の皆さんを置いて行けと言うのですか」
砂緒が珍しく他人の配慮をして正論を言った。フルエレは黙り込んでいる。
「いいや違う。前にも言ったが城が本当に落ちちまったら困るのは村だ。かと言って俺たちが駆けつけた所でどうにも出来ねえ所まで来てる、今打開の可能性があるのは砂緒、お前が行く事だけだ。つまりそれが結局皆の為になるって事だ」
その衣図の言葉が終わるかどうか重なる程の直後、フルエレがガシャガシャと重い装備を捨て始めた。
「どうしたのですかフルエレ」
「私大将さんの言葉に従って行く。見た目的には来てくれた冒険者ギルドの皆や義勇軍の皆を置いて、逃げる様に見られて後ろ指刺されても別に構わない。砂緒を城まで送る……それで誰かが一人でも助かるなら私走ります。お願い、砂緒一緒に乗って城を助けて!」
フルエレは先程までの混乱から脱して決意の瞳で見つめて来た。
「……そうですね、状況を考えるとこの辺りに敵が居てもたいした数では無いでしょう。冷たく思われるかもしれませんが皆さんだけで生き残ってもらいましょうか。その代わり城にはちゃんと突入しますよ」
「決まったんなら、だったらもたもたすんな、今すぐ行け」
「はい!」
砂緒は返事すらせずにもうサイドカーに乗り込んでいる。フルエレは魔銃だけホルダーに収納すると装備を外し終え、作業着とスカートだけの姿になって魔輪に跨り、一回振り向いてこの場にいる連中に会釈すると早速東に出発した。砂緒はサイドカーで無言で手刀を切っていた。
「行っちまったか……よし、俺たちは全員に事情を説明したのち、有志で城に向かう班と村に帰る班に別れよう。皆を呼べ。」
衣図ライグはラフを馬に乗せ追加の説得役として北にいる正規軍に向かわせ、皆に相談を持ち掛けた。
城では夕暮れの中、第二の城壁の攻略が進んでいた。もうもうと立ち込める煙。詠唱に時間がかかるが威力の大きい攻城用の大型攻撃魔法、門を集中砲火する魔戦車隊上がる火の手。誰の目にも落城は時間の問題の様に見える。
「だーはっはっはっやった勝った! 今度は完璧に勝ったぞ! あの脳筋の衣図を追い払う事に成功し、もぬけの殻の城を一挙に占拠! とうとう俺の時代が来たな、ひゃはは」
ニナルティナの負け続きの指揮官有未レナードは何とか王や重臣達を説得し、北回りの航路で密かにリュフミュラン王都の東側の森まで魔戦車部隊をピストン輸送し、城の内部に通じるトンネルを複数掘り城の正規軍と厄介なライグ村義勇軍と衣図が、北の半島に向かう様に内通者を利用してまでお膳立てした、空前の大迂回作戦が成功する寸前まで来た所で得意の絶頂になっていた。
「眼鏡、お前も喜べ! たはははは」
美形なのに負け続きで言動も残念と言われる有未は、副官の眼鏡の女性の頭をポンポン叩きまくる。
「止めてください、頭をぽんぽん触るのはセクハラですよ。それに勝つ寸前で大勝利宣言するのは悪役のやる事なので不吉なのでやめてください!」
眼鏡と呼ばれる背の低い副官は思い切り有未の手を払いのけた。
「有未レナード様、兵の一部が一般市民や女性を襲ったり金品を奪ったりしております。如何致しましょうか?」
「お、おいマジかよ。俺の壮大な大迂回作戦に変な汚点残すんじゃねーよ、殺せ! 市民に手出しする奴は構う事無く首を跳ねろ! やべえ俺も行くわ。眼鏡続けて指揮を執れ!」
有未が剣を取り、眼鏡と呼んでいる副官に指を指して指示をする。複数の兵が彼の後に続く。
「は、はい。お気をつけて」
有未は方々の持ち場を見て回る。確かにあちこちで風紀が乱れ、各兵が攻城の持ち場を離れて金品を強奪したり、女性を襲ったりしていた。見つける度に捕まえ、首を跳ね士気が下がらぬ様努めた。そして一部では作戦の指揮どころではない程風紀が乱れている事に愕然としていた。しかし全体としては攻城作戦は成功しつつあったのは事実であり、指揮所に残して来た眼鏡が確実に攻城を進行させていた。第二の城壁がもうすぐ陥落し、最後の城壁を残す所となりつつあった。
「くっそー俺も早く指揮に戻りたいのに、下が信用出来ん奴らばかりとは情けない……」
「お、おい、向こうに凄い体の女戦士が一人でここら辺りまで突入して来て捕まったらしい。みんなの前で裸にしていたぶるらしいから、早く行こうぜ!」
「キリがねえなおい。なんだよ我が軍は野獣軍団かよ。こんなんじゃ我が国も先が思いやられるぜ」
兵達が向かった先に付いて行くと、男達の円陣が出来ていた。その中心には半裸にされた長身の美女。確かに遠目からでもわかる程のグラマーな体形だった。周囲の男達がガヤガヤと囃し立てる中、木の杭に縛り付けられた女の鎧や着ている物が外されていっていたのだった。有未が現場に到着したのは、遂に美女の大きな胸を覆う下着代わりの薄布が引っ張られる瞬間だった。簡単に薄布は外され、多くの男共の目の前に信じられない程形が整った、重力に逆らって上を向く双丘がさらけ出された。あまりの美景に静まり帰る男達。生唾を飲む音が聞こえそうだ。余程気丈なのか縛り付けられた美女は目を開け身動ぎ一つしないで黙って遠くを見ている。一瞬有未は同じように見とれていた事に気付き我に返りブンブンと首を振る。
「う、いかんいかん、射よ」
事も無げに部下に命令すると、部下たちが一斉に美女の周囲に立つ男達の頭や喉元に矢を射かける。さくっと矢が突き刺さり、美女の眼前でどさどさっと倒れこむ男達。事態に気付き蜘蛛の子を散らす様に他の男達はちりじりに逃げて行った。
「逃げた者達を追え。部隊を突き止めて捕縛せよ。行け!」
有未は部下に指示して美女に接近すると、わざとらしく顔を大げさに背けて見ない様にして縄を切り始めた。
「あー悪いな敵とはいえ、これはいかんいかんな。暴れんなよ。殺しはしない。戦が終わるまでしかる所で軟禁するが、悪い様にはせんから、大人しくしてくれよな」
「あ」
声がして有未が思わず顔を見ると、縛られていたのはなんと以前戦闘に負け追いかけられた女戦士だった。
「あ」
小石や木の根を踏む度に、飛んで行くのかという程ジャンプしては着地を繰り返し、猛スピードで森の小道を真っすぐ東に進み、とうとうリュフミュラン王都の城が見える場所まで来ていた、砂緒と雪乃フルエレが乗るサイドカー魔輪。
「煙が沢山出ていますね、急ぎましょう」
二人は平地に出るとさらに猛スピードで周辺の市街を走り抜け、城壁の眼前まで迫った。城壁には複数の破られた箇所と侵入を許した兵士達の死体が転がる。三重の城壁の中にそびえる城の横に立つ巨大な王の像は、燃え盛る炎に照らされ間抜けな姿を晒していた。中ではまだまだ激しい攻城戦が続けられているが、それが最終段階にあるのは明らかだった。
「私はここから徒歩で城の中に突入します。出来れば最後の城壁の中にまで入って、七華が脱出出来る様に思案します。貴方は真っすぐ南下して村に戻り、リズさんやイェラ、猫呼の無事を確認して逃げるなり隠れるなり相談してて下さい」
「う、うん分かってる」
フルエレはいつになくやけに素直に砂緒に従う。
「ぜっっったいですよ。後からこっそり付いて来たりしていたら、今度こそは本気で怒りますよ」
いつになくフルエレに厳しい砂緒だった。
「わかっているわ……大人しく言う事を聞きます。砂緒こそ気を付けてね。七華をお願いします」
フルエレが砂緒の手を取って約束した。
「はい、安心して下さい。私はフルエレの元に必ず戻って来ますから」
フルエレの手の上にさらに自らの手を重ねてしばらく見つめあった後、おもむろに離し手刀をしゅっと切ると大きな橋を渡り、破れた門から城の中に吸い込まれて行く砂緒。フルエレはしばらくの間その姿を見送り続けた。姿が見えなくなっても名残惜しくてその場を離れられない。
「ん、なんだろう……」
フルエレがポシェットを見ると、かすかに光がぼうっと漏れていた。恐る恐る中を開けて見ると、七華王女から預かっている王家の宝であるヘッドチェーン中央の宝石がひかり輝いていた。
「兎幸ちゃんから聞いた魔ローダーの始動鍵という宝石、なんで今頃光り輝いているんだろう……発掘現場に近づいていた時は何の反応も無くて、やっぱり偽情報だと思っていたのに……」
フルエレは掌の中心で鈍い光を発し続ける宝石を、砂緒に村に帰る様に言い付けられた事も忘れてじっと見つめ続けた。
兎幸が飛んで行くや否や衣図がおもむろに砂緒と雪乃フルエレに言った。
「どういう事ですか、村のみんなや集まってくれた冒険者隊の皆さんを置いて行けと言うのですか」
砂緒が珍しく他人の配慮をして正論を言った。フルエレは黙り込んでいる。
「いいや違う。前にも言ったが城が本当に落ちちまったら困るのは村だ。かと言って俺たちが駆けつけた所でどうにも出来ねえ所まで来てる、今打開の可能性があるのは砂緒、お前が行く事だけだ。つまりそれが結局皆の為になるって事だ」
その衣図の言葉が終わるかどうか重なる程の直後、フルエレがガシャガシャと重い装備を捨て始めた。
「どうしたのですかフルエレ」
「私大将さんの言葉に従って行く。見た目的には来てくれた冒険者ギルドの皆や義勇軍の皆を置いて、逃げる様に見られて後ろ指刺されても別に構わない。砂緒を城まで送る……それで誰かが一人でも助かるなら私走ります。お願い、砂緒一緒に乗って城を助けて!」
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「……そうですね、状況を考えるとこの辺りに敵が居てもたいした数では無いでしょう。冷たく思われるかもしれませんが皆さんだけで生き残ってもらいましょうか。その代わり城にはちゃんと突入しますよ」
「決まったんなら、だったらもたもたすんな、今すぐ行け」
「はい!」
砂緒は返事すらせずにもうサイドカーに乗り込んでいる。フルエレは魔銃だけホルダーに収納すると装備を外し終え、作業着とスカートだけの姿になって魔輪に跨り、一回振り向いてこの場にいる連中に会釈すると早速東に出発した。砂緒はサイドカーで無言で手刀を切っていた。
「行っちまったか……よし、俺たちは全員に事情を説明したのち、有志で城に向かう班と村に帰る班に別れよう。皆を呼べ。」
衣図ライグはラフを馬に乗せ追加の説得役として北にいる正規軍に向かわせ、皆に相談を持ち掛けた。
城では夕暮れの中、第二の城壁の攻略が進んでいた。もうもうと立ち込める煙。詠唱に時間がかかるが威力の大きい攻城用の大型攻撃魔法、門を集中砲火する魔戦車隊上がる火の手。誰の目にも落城は時間の問題の様に見える。
「だーはっはっはっやった勝った! 今度は完璧に勝ったぞ! あの脳筋の衣図を追い払う事に成功し、もぬけの殻の城を一挙に占拠! とうとう俺の時代が来たな、ひゃはは」
ニナルティナの負け続きの指揮官有未レナードは何とか王や重臣達を説得し、北回りの航路で密かにリュフミュラン王都の東側の森まで魔戦車部隊をピストン輸送し、城の内部に通じるトンネルを複数掘り城の正規軍と厄介なライグ村義勇軍と衣図が、北の半島に向かう様に内通者を利用してまでお膳立てした、空前の大迂回作戦が成功する寸前まで来た所で得意の絶頂になっていた。
「眼鏡、お前も喜べ! たはははは」
美形なのに負け続きで言動も残念と言われる有未は、副官の眼鏡の女性の頭をポンポン叩きまくる。
「止めてください、頭をぽんぽん触るのはセクハラですよ。それに勝つ寸前で大勝利宣言するのは悪役のやる事なので不吉なのでやめてください!」
眼鏡と呼ばれる背の低い副官は思い切り有未の手を払いのけた。
「有未レナード様、兵の一部が一般市民や女性を襲ったり金品を奪ったりしております。如何致しましょうか?」
「お、おいマジかよ。俺の壮大な大迂回作戦に変な汚点残すんじゃねーよ、殺せ! 市民に手出しする奴は構う事無く首を跳ねろ! やべえ俺も行くわ。眼鏡続けて指揮を執れ!」
有未が剣を取り、眼鏡と呼んでいる副官に指を指して指示をする。複数の兵が彼の後に続く。
「は、はい。お気をつけて」
有未は方々の持ち場を見て回る。確かにあちこちで風紀が乱れ、各兵が攻城の持ち場を離れて金品を強奪したり、女性を襲ったりしていた。見つける度に捕まえ、首を跳ね士気が下がらぬ様努めた。そして一部では作戦の指揮どころではない程風紀が乱れている事に愕然としていた。しかし全体としては攻城作戦は成功しつつあったのは事実であり、指揮所に残して来た眼鏡が確実に攻城を進行させていた。第二の城壁がもうすぐ陥落し、最後の城壁を残す所となりつつあった。
「くっそー俺も早く指揮に戻りたいのに、下が信用出来ん奴らばかりとは情けない……」
「お、おい、向こうに凄い体の女戦士が一人でここら辺りまで突入して来て捕まったらしい。みんなの前で裸にしていたぶるらしいから、早く行こうぜ!」
「キリがねえなおい。なんだよ我が軍は野獣軍団かよ。こんなんじゃ我が国も先が思いやられるぜ」
兵達が向かった先に付いて行くと、男達の円陣が出来ていた。その中心には半裸にされた長身の美女。確かに遠目からでもわかる程のグラマーな体形だった。周囲の男達がガヤガヤと囃し立てる中、木の杭に縛り付けられた女の鎧や着ている物が外されていっていたのだった。有未が現場に到着したのは、遂に美女の大きな胸を覆う下着代わりの薄布が引っ張られる瞬間だった。簡単に薄布は外され、多くの男共の目の前に信じられない程形が整った、重力に逆らって上を向く双丘がさらけ出された。あまりの美景に静まり帰る男達。生唾を飲む音が聞こえそうだ。余程気丈なのか縛り付けられた美女は目を開け身動ぎ一つしないで黙って遠くを見ている。一瞬有未は同じように見とれていた事に気付き我に返りブンブンと首を振る。
「う、いかんいかん、射よ」
事も無げに部下に命令すると、部下たちが一斉に美女の周囲に立つ男達の頭や喉元に矢を射かける。さくっと矢が突き刺さり、美女の眼前でどさどさっと倒れこむ男達。事態に気付き蜘蛛の子を散らす様に他の男達はちりじりに逃げて行った。
「逃げた者達を追え。部隊を突き止めて捕縛せよ。行け!」
有未は部下に指示して美女に接近すると、わざとらしく顔を大げさに背けて見ない様にして縄を切り始めた。
「あー悪いな敵とはいえ、これはいかんいかんな。暴れんなよ。殺しはしない。戦が終わるまでしかる所で軟禁するが、悪い様にはせんから、大人しくしてくれよな」
「あ」
声がして有未が思わず顔を見ると、縛られていたのはなんと以前戦闘に負け追いかけられた女戦士だった。
「あ」
小石や木の根を踏む度に、飛んで行くのかという程ジャンプしては着地を繰り返し、猛スピードで森の小道を真っすぐ東に進み、とうとうリュフミュラン王都の城が見える場所まで来ていた、砂緒と雪乃フルエレが乗るサイドカー魔輪。
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二人は平地に出るとさらに猛スピードで周辺の市街を走り抜け、城壁の眼前まで迫った。城壁には複数の破られた箇所と侵入を許した兵士達の死体が転がる。三重の城壁の中にそびえる城の横に立つ巨大な王の像は、燃え盛る炎に照らされ間抜けな姿を晒していた。中ではまだまだ激しい攻城戦が続けられているが、それが最終段階にあるのは明らかだった。
「私はここから徒歩で城の中に突入します。出来れば最後の城壁の中にまで入って、七華が脱出出来る様に思案します。貴方は真っすぐ南下して村に戻り、リズさんやイェラ、猫呼の無事を確認して逃げるなり隠れるなり相談してて下さい」
「う、うん分かってる」
フルエレはいつになくやけに素直に砂緒に従う。
「ぜっっったいですよ。後からこっそり付いて来たりしていたら、今度こそは本気で怒りますよ」
いつになくフルエレに厳しい砂緒だった。
「わかっているわ……大人しく言う事を聞きます。砂緒こそ気を付けてね。七華をお願いします」
フルエレが砂緒の手を取って約束した。
「はい、安心して下さい。私はフルエレの元に必ず戻って来ますから」
フルエレの手の上にさらに自らの手を重ねてしばらく見つめあった後、おもむろに離し手刀をしゅっと切ると大きな橋を渡り、破れた門から城の中に吸い込まれて行く砂緒。フルエレはしばらくの間その姿を見送り続けた。姿が見えなくなっても名残惜しくてその場を離れられない。
「ん、なんだろう……」
フルエレがポシェットを見ると、かすかに光がぼうっと漏れていた。恐る恐る中を開けて見ると、七華王女から預かっている王家の宝であるヘッドチェーン中央の宝石がひかり輝いていた。
「兎幸ちゃんから聞いた魔ローダーの始動鍵という宝石、なんで今頃光り輝いているんだろう……発掘現場に近づいていた時は何の反応も無くて、やっぱり偽情報だと思っていたのに……」
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