永遠に続く青

 
 ──僕は貴方のことを覚えていない。だけど心が会いたいとずっと願って、想っていた。

 かつてあった島国は『龍』という巨大国家に支配され、四つに分断された。
 その内の一国、黄龍国にあるB・M生物科学研究所に書類審査だけで「特待生」という地位を獲得した漣 神璃は、ある日密猟者に撃たれて瀕死の状態で運ばれてきた狼族の男に、人の身体を与える場面に遭遇する。
 ブレイズ・マザーと呼ばれる有機生命体兵器の先駆けとなった狼は、人を恨んで暴れるが、何故か神璃にだけは攻撃の手を止めた。


 初めて会ったはずなのに、何故会いたかったと思うのか。愛おしいと思うのか。
 神璃と狼との出会いは、やがて周りの人々の運命をも変えて巻き込んでいく。

 
 有機生命体兵器の神狼と、有機生命体を操る特殊能力を持った青年が織り成す、近未来SF異世界ファンタジー。
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