婚約破棄。一度、体験してみたかったのですわ！

番外編

私、最強疑惑ですわ！

私わたくしミリアーネはシャルステラの首都の酒場でアルバイトを始めましたわ！
一度アルバイトってしてみたかっのです！

さりげなくお尻を触ってくるお客様にはお酒に私わたくし特製のしびれ薬を入れて差し上げましたわ！

ウフフ。とっても楽しいです。

どうして公爵令嬢の私わたくしが酒場でアルバイトをしているのか、ですって？しかも、隣国のシャルステラで。

山よりも高く海よりも深い理由はないですが、まあ知的好奇心を満たすためと、この酒場によく騎士団長のバカ息子が入り浸っていると言う噂を聞いたからですわね。


どうやら、バカな騎士団長の息子。名前はブレスリンというらしいのですが。は、この酒場の看板娘のシエラさんにゾッコンのようです。
権力をかさにきて、交際を迫っているようですわ。
健全なこうさいならまだしも、実質は体の関係を迫っているようです。
平民はおとなしく妾の地位で我慢しろ、俺様が抱いてあげるだけでも感謝しろ、とこんな感じですわね。

正式な婚約者がいるのに、嘆かわしいわ。といより、胸糞悪いですわね。女を自分の欲望を満たすためととしこ思ってないあたりが、非常に胸糞悪いです。

酒場に入り浸って、高級酒をガバガバ飲んで下さっているのでしたらまだしも、長時間居座って、安物の酒を数杯頼むだけだとか。どうやら、平民の食べる料理は口に合わないらしいですわ。

しかも、シエラさんへのお触りはしまくりだとか。

こういう時だけ権力をかさにきて、シエラは俺様の席の専属給仕にするとか世迷いごとをのたまっているようだけど、頭内スカスカなのかしら？蛆虫にでも脳みそ食い荒らされちゃってるのかしらね？



とまあ、ボヤキが長くなりましたわ。
そんなわけで、私わたくしは酒場でアルバイトをしているのです。
シエラさんに化けて。
私わたくし気づきましたの。
変装術ってきっと最強ですわ。しかも変装術を使うのがこの私わたくしミリアーネなんですもの。


今日もバカ息子ブレスリンが来店いたしましたわ。
そろそろ、仕掛けてみようかしら。


ウフフふふ。
楽しくなって参りましたわね？

今度はどう可愛がってあげようかしら？

あーー、心が躍るわーーー～～