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めぐる季節を超えて
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恵美の職場は、市役所に隣接する私立図書館で事務を行っていた。
図書館周辺は、自然公園が広がっていて、ランニングをして身体を動かしている人たちも多く見られる。
小柴駅から隣町まで着くと、近所とは違っていて都会な場所なだけあって
海の香りさえも感じない、若者の街と言ったところだった。
どこにでもありふれたような景色の中を恵美は歩いて図書館まで向かった。
図書館の自動ドアが開いて挨拶をした。
「おはようございます!」室内に響き渡るぐらいの思いっきりの声を上げた。
「おはよう!恵美ちゃん。いつも元気ねえ」館長の長谷さんが言った。
白髪と長い髪を後ろで纏めている。目立つほどの白髪で老眼をかけてる館長は、館内のブラインドを光をかざす為に開けた状態にしていた。
「恵美ちゃんも手伝って」
「はい」
広い館内のブラインドを開ける工程だけでもかなりの作業になっていた。
【美術・古書コーナー】の近くのブラインドを開けると本にも光が差し込んでくる。
少し埃が舞う本と光に引き込まれていく姿をいつも見ていて、この場所に恋焦がれていた。
「んー。気持ちいい」手を天井につく勢いで伸ばしてこの窓から見える外の景色を見た。
「優斗さん、おめでとう!」遠くの地に向かって夢人の彼に向けて言った。
「彼氏いるの?」通りかかってきた館長に言われると
「え!違います!」手を振りながら誤魔化すようにすると
「友達というか・・・」
誤魔化せれてないのに、館長は気づいている。
「あの。。。館長ってミステリーとかって信じますか?」
「え?唐突ねえ」
「私。。信じてもらえるか分からないけど、夢人がいるんです」
図書館周辺は、自然公園が広がっていて、ランニングをして身体を動かしている人たちも多く見られる。
小柴駅から隣町まで着くと、近所とは違っていて都会な場所なだけあって
海の香りさえも感じない、若者の街と言ったところだった。
どこにでもありふれたような景色の中を恵美は歩いて図書館まで向かった。
図書館の自動ドアが開いて挨拶をした。
「おはようございます!」室内に響き渡るぐらいの思いっきりの声を上げた。
「おはよう!恵美ちゃん。いつも元気ねえ」館長の長谷さんが言った。
白髪と長い髪を後ろで纏めている。目立つほどの白髪で老眼をかけてる館長は、館内のブラインドを光をかざす為に開けた状態にしていた。
「恵美ちゃんも手伝って」
「はい」
広い館内のブラインドを開ける工程だけでもかなりの作業になっていた。
【美術・古書コーナー】の近くのブラインドを開けると本にも光が差し込んでくる。
少し埃が舞う本と光に引き込まれていく姿をいつも見ていて、この場所に恋焦がれていた。
「んー。気持ちいい」手を天井につく勢いで伸ばしてこの窓から見える外の景色を見た。
「優斗さん、おめでとう!」遠くの地に向かって夢人の彼に向けて言った。
「彼氏いるの?」通りかかってきた館長に言われると
「え!違います!」手を振りながら誤魔化すようにすると
「友達というか・・・」
誤魔化せれてないのに、館長は気づいている。
「あの。。。館長ってミステリーとかって信じますか?」
「え?唐突ねえ」
「私。。信じてもらえるか分からないけど、夢人がいるんです」
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