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どうどうめぐり
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平日の昼間、涼子から携帯がかかってきた。
「もしもーし」軽く言うと
「まだ仕事中?」携帯の向こうから涼子が様子を伺う。
「今、涼子弁を開けてたところ」
事務所内で弁当を食べているのは、稔と事務の琴音だけだった。
他の社員は外食なのだろう。
「で?なんなの?」手作りの卵焼きをひとかじりして声をかけた。
「さっきね、お父さんが警察に行ったの。」
「警察?なにかしたの?お父さん」
「困惑したように出ていったけど。なにかしたのかしら」困ったような声を涼子が言うと
「出頭するほどなにかしでかしたのか・・・・」口の中でもぐもぐしながら返答した。
「稔さんは思いたる節はあるの?」
「うーーーーん、ない。というかお父さんはなにかをしでかすタイプではないと思うんだけど。どちらかというとお母さんの方がお世話になってるような気は・・・もしかしてお母さんがなにかして、呼び出されたという可能性も」
「茂子さんだったら私にすぐ連絡くるはずだけど」涼子は不安げになってきた。
頭をぽりぽりしながら考えてると「うーーーん。あ、もしかしてあれかもな」稔は思い出したかのように電話越しで
言った。
「あれって?」
「じいちゃんの件、なんか進展があったのかも」
「なるほど、そうかもしれないわね」
「今日は、夕方で帰れそうだから聞いてみるよ」と稔が言った。
そして夕方の時のことだった。
「もしもーし」軽く言うと
「まだ仕事中?」携帯の向こうから涼子が様子を伺う。
「今、涼子弁を開けてたところ」
事務所内で弁当を食べているのは、稔と事務の琴音だけだった。
他の社員は外食なのだろう。
「で?なんなの?」手作りの卵焼きをひとかじりして声をかけた。
「さっきね、お父さんが警察に行ったの。」
「警察?なにかしたの?お父さん」
「困惑したように出ていったけど。なにかしたのかしら」困ったような声を涼子が言うと
「出頭するほどなにかしでかしたのか・・・・」口の中でもぐもぐしながら返答した。
「稔さんは思いたる節はあるの?」
「うーーーーん、ない。というかお父さんはなにかをしでかすタイプではないと思うんだけど。どちらかというとお母さんの方がお世話になってるような気は・・・もしかしてお母さんがなにかして、呼び出されたという可能性も」
「茂子さんだったら私にすぐ連絡くるはずだけど」涼子は不安げになってきた。
頭をぽりぽりしながら考えてると「うーーーん。あ、もしかしてあれかもな」稔は思い出したかのように電話越しで
言った。
「あれって?」
「じいちゃんの件、なんか進展があったのかも」
「なるほど、そうかもしれないわね」
「今日は、夕方で帰れそうだから聞いてみるよ」と稔が言った。
そして夕方の時のことだった。
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