遠い記憶、遠い未来。

haco.

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6152年

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九州から歩き続けてもう3年は経とうとしている、北陸は青森県まで来ていた。 

セイカの知る限りでは「6152/2/8」になっている、時計が正確であれば。

東北新幹線上の線路を歩いていた。

「新青森駅」まで着くと、街の名残は残骸になることなく、街はきれいな状態だ。

ただ、手入れもされてない状態で長年放置していたせいで、駅の内部までシダと苔が生えていた。

まるで駅とゆうより「庭園」に近い状態。

昼間の日差しがこの「庭園」に降り注いでる駅内をセイカは歩き続けていた。


「不思議だわ・・なぜだろ・・破損も瓦礫もないわ・・まるで福岡にいた頃と同じ」

「でもなぜなのかしら・・、廃墟なのに人がいた頃と変わりないし」

それもそうだった、新青森駅の広く伸びている階段を降りていくと、物産店がそのまま残っている。
「4102年8月10日 北海道フェア」と題された横断幕が貼られていた。
火山もなさそうな場所でも人のいる気配は誰一人といない。

「なぜ?」と思ってしまう。

震災を受けたとしても助かる確率のある人だっていただろう。
まるで、神様がすべてを消し去ったかのように。

何年も存在していない。

各ブースが並んでいるが、人が一瞬にしていなくなったような感じだ。

カビがしがみあって、固くなってる魚がまるでミイラのようだ。

「ひい・・・これはさすがに食べれない・・・」

さらに奥のブースまで向かうと、北海道名物インスタント味噌ラーメンが目立つように並んでいた。

賞味期限はとっくの昔のままだ。

それでもセイカはリュックに5袋ほどを詰めた。

「どうせ、死なない体だからね。」

「よし!」

水に、インスタントラーメンとリュックの中身を確認して駅を出た。




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