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第四章ー退化していく世界ー
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昔の記憶を遡っていた。
あの時、救えるはずだった命をこの手から離したこと。
地球の変動を変えたのは、自分だと思っている。
そんな時代の中で地球に住む人類達の命はたった一人だけを残して去っていった。
時は、6150年7月。
誰もいない街を一人の人間が歩いていた。
古い地図を頼りに、糸島市から福岡県内まで歩いていた。時を重ねては旅を続けていた。
車も飛行機もなければ、乗り物全ては波と地震により古く錆びていて津波の影響で倒れていた。
市内はほとんど自然と同化し人工物から苔とシダ植物が街のあらゆる箇所に生えている。
ビルの隙間から、大木の根がしっかりと張りついている、自然の力がすべてを支配をしていた。
遠くから鳥の声がさえずり、空高く舞う鷹の姿も見えていた。
足音だけがこの街に響き渡り、一歩づつ歩いていた。
「よし、食糧を探そう」
そう思うと福岡市は天神地区に立ち寄り、駅前のコンビニまで行ってみた。
誰もいない店内の中、棚もすべて倒れている。
どこもかしこも苔と根が張り付いてた。
ガサガサ・・・
ビニールシートを外すと、手付かずの缶ジュースが散乱していた。
カランカラン・・・
音を立てながら、飲めるものはリュックに4缶ほどを詰めていた。
ほとんどの食料は賞味期限が4012年になっているため、食べることはできない。
でも不死身な体であるがゆえ、食べても死ぬことも痛むこともない。
だからこそ、なんでも食べることを先に考えていた。
「よし!これも食べれそう・・」
缶詰と食べれそうなカップ麺などもリュックにたくさん詰め込んでいた。
「そうそう、下着もあるかな」
だが、衣類等は津波で濡れた後に、乾燥を長年の間ほったらかしになっていたのか、カビていた。
「だめかあ・・・」
「とりあえず、これだけで行こう!」
地図を広げて次の目指す吉塚駅まで向かうことにした。
ガラクタのコンビニから出ると、行く方向を確認して歩き始めた。
倒れてるビルのガラスに自分の姿が映ると、ため息が出ていた。
「はあ・・・」
照らしつづける太陽を避けるために白の大きめのパーカーと青色のジーンズにブーツのスタイル。
ロングの髪をまとめるために後ろでゴムを止めていた。
あの時、透明になった身体は自分の体を進化させるためのものだった。
津波に流されていくまま、退化を繰り返しそのまま沖に辿りついた。
自分の身体は、透明だったものが剥がされていった時、目の前にいたのは女性の姿の自分だった。
そう、ガラスに映る自分の姿は「セイカ」そのものだった。
あの時、救えるはずだった命をこの手から離したこと。
地球の変動を変えたのは、自分だと思っている。
そんな時代の中で地球に住む人類達の命はたった一人だけを残して去っていった。
時は、6150年7月。
誰もいない街を一人の人間が歩いていた。
古い地図を頼りに、糸島市から福岡県内まで歩いていた。時を重ねては旅を続けていた。
車も飛行機もなければ、乗り物全ては波と地震により古く錆びていて津波の影響で倒れていた。
市内はほとんど自然と同化し人工物から苔とシダ植物が街のあらゆる箇所に生えている。
ビルの隙間から、大木の根がしっかりと張りついている、自然の力がすべてを支配をしていた。
遠くから鳥の声がさえずり、空高く舞う鷹の姿も見えていた。
足音だけがこの街に響き渡り、一歩づつ歩いていた。
「よし、食糧を探そう」
そう思うと福岡市は天神地区に立ち寄り、駅前のコンビニまで行ってみた。
誰もいない店内の中、棚もすべて倒れている。
どこもかしこも苔と根が張り付いてた。
ガサガサ・・・
ビニールシートを外すと、手付かずの缶ジュースが散乱していた。
カランカラン・・・
音を立てながら、飲めるものはリュックに4缶ほどを詰めていた。
ほとんどの食料は賞味期限が4012年になっているため、食べることはできない。
でも不死身な体であるがゆえ、食べても死ぬことも痛むこともない。
だからこそ、なんでも食べることを先に考えていた。
「よし!これも食べれそう・・」
缶詰と食べれそうなカップ麺などもリュックにたくさん詰め込んでいた。
「そうそう、下着もあるかな」
だが、衣類等は津波で濡れた後に、乾燥を長年の間ほったらかしになっていたのか、カビていた。
「だめかあ・・・」
「とりあえず、これだけで行こう!」
地図を広げて次の目指す吉塚駅まで向かうことにした。
ガラクタのコンビニから出ると、行く方向を確認して歩き始めた。
倒れてるビルのガラスに自分の姿が映ると、ため息が出ていた。
「はあ・・・」
照らしつづける太陽を避けるために白の大きめのパーカーと青色のジーンズにブーツのスタイル。
ロングの髪をまとめるために後ろでゴムを止めていた。
あの時、透明になった身体は自分の体を進化させるためのものだった。
津波に流されていくまま、退化を繰り返しそのまま沖に辿りついた。
自分の身体は、透明だったものが剥がされていった時、目の前にいたのは女性の姿の自分だった。
そう、ガラスに映る自分の姿は「セイカ」そのものだった。
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