遠い記憶、遠い未来。

haco.

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決別の空

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「AIR Board」は、新宿と原宿にと置かせて貰えそうな店をテツは営業にいくと、心良く受け入れてもらえた。

「この発想は確かに面白いね」と車メーカーの企画担当者は言った。

一ヶ月後、予想もしなかった出来事が起きた。
「AIR Board」商品は、商品そのものの在庫までなくなる勢いで売れ始めた。

蓮もテツも休日は、AIR Boardで街中に出ることが多くなった。
走りながら「バイクより癖になるよ」テツは言うと
「もっと高く飛んで見ようぜ」蓮はスピードをあげながら、構造ビルの間を20階ぐらいの高さまで上げた。


「さ、さすがに怖くねえか」テツは引きつった顔で地上を見た。

「ここから眺めてみたかったんだ。この街を」蓮は、過去の父との決別をつけるように。
「オヤジが作った世界からずっと逃げたかった」

「蓮。。。」


蓮は、街を何時間か空から見ると
「帰るか!」アクセルを踏みながら、
地上に降りていった。

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