遠い記憶、遠い未来。

haco.

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第二章 新世界

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波の音が聞こえていた。

空からたくさんの隕石の落ちる音が聞こえてくる。

火山灰が降りそそぎながら

肌にチリチリと刺してくる。

ワタシは目を開ける赤い砂浜に赤い波の狭間で
横たわっていた。

上半身だけ起き上がり、周りを見渡した。

赤い空と赤い海が目の前に広がり、
自分がいる場所がどこにいるか把握出来なかった。

見渡す限り、海と赤い空が広がっている。

後ろを振り向くと真っ赤に染まった深い森が見える。

空からずっと隕石の光が群れをなして地に向かって落ちている。
それはこの世界を形成させるために。

身体を起き上がると、ワタシはこの世界で言う
「アダム」となっている。

新しい身体はなれない。。

あの時の記憶ははっきりしないが、
時々フラッシュバックを起こす

あの星は破壊された
あの船にワタシはいた

丸く囲まれたあの光の中にワタシはいた

気づくとこの地に転生していた。

この形成段階の星はいつ完成するのだろうか。

後ろに広がっている森へと向かってみた。

なにがあるのか。

それに身体はなにも身につけてない。
なにかを探せなければ。

そうして最初のアダムは森に消えていった。



時は2年後。。


星の形成は終わりを告げると

海の微生物が生まれ、さらにそれは退化していく
陸上に求める生物も入れば、海で生きる生物もいる。

時代の波は、生物をさらに退化させていった。

ズン!ズン!ズン!
巨大な足を踏む音が響きわたり、それは大きく鳴いている

「ブォーーォー!」

空を飛ぶ翼竜が、大きい恐竜相手に、突きながら
お互いが、食べるために必死になっている。


森からヤリを持って獲物を狩ろうとしている者がいた。
アダムだ。

この世界に人間がいるのはワタシだけだった。
孤独なんてなれるものだ。

空を見上げると空中に浮いてるものがある。

「なんだ!あれは。。」

円盤型の大きな宇宙船だ。
宇宙船に「NOA」と書かれた、文字が見えた。

アダムはそれを見ていると。
過去にも見た映像が頭に出てきた。

空中に浮いてる船は何時間も止まっていた。

すると。船の下部から大きな光が地に落ちた。

何回も光を放つと、地鳴りとともに火山の活動が活発化しはじめた。


ゴゴゴゴ……!!

ドーーーーーーーーーーーォーーーーーーーーーーン!



グラッ!

グラッ!


遠くから波の音が聞こえてくる。

波が生きているかのようにうねりながら、
島に押し寄せてくる

島に生息している恐竜の群れは恐れるように波から逃げるが、
火山の方からもマグマの波が押し寄せている。


太刀打ちもできないまま、波の中に埋もれていた。

アダムは、木の高いところから見下ろしながら
その地獄絵図に圧巻させられた。

この世界から恐竜は消えていった。
見るだけしかできない。

空を見上げると、宇宙船は動きをとめた。

すると平たくなった地に宇宙船は降下し。
中からワタシと同じ人間が降りてきた。

それはマルデック星人であることは確かである。


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