13 / 121
パシャールにて
しおりを挟む
どのくらいの年数が経っただろうかふと考えていた。
部屋に飾られた時計を目にして思い出してみた。
あの頃、パパとママが殺された時代があり、教会に連れて
来られて辛いこともあったけど。
仲間もたくさんできた。
共に過ごす日々にお互いの気持ちを寄り添って来た。
あれから時は二十歳にもなった。
もうあの教会にはいない。
マルデック星の中心部都市パシャールに
家を持ち住んでいた。
「トントン」
ドアをノックする音が聞こえた。
ドアノブを回す音の方向に目を移動させると
「もう朝だよ。起きなよ。」
とレンが言ってきた。
「うるさいなあー。起きてたよ。しっかりと」
と私は言った。
「今日から初仕事だろ!早く起きないと。あれ?泣いてる?」
え。私泣いてるの?と心の中でつぶやいた。
「ふとね。昔のこと思い出してたの」
「あー。あの頃か。」とレンも察した様に話す。
そうあの頃…とまた心のつぶやきが。
今この都会にレンと2人で暮らしている。
教会は成人を迎えた後。二人で暮らさないかとレンの方から言ってきた。
他の二人リンとランはそれぞれの道へと進んでいた。
レンは宇宙船の乗組員と整備の仕事に携わり、
私はと言うと、生態系の科学者として
ノアールという会社で、日々動物と植物の研究に携わることに
今日から初勤務となる。
レンは早く出勤しないといけない為、パンを口に加えながら、
急ぎ足で出掛けた。
「行ってきます!」
「いってらっしゃい」
お互いにあいさつを交わしながらも
この高層ビルが立ち並ぶ町並みをかき分けながら
私も自分の行くべき場所へ途中店でコーヒーを買いながら向かった。
部屋に飾られた時計を目にして思い出してみた。
あの頃、パパとママが殺された時代があり、教会に連れて
来られて辛いこともあったけど。
仲間もたくさんできた。
共に過ごす日々にお互いの気持ちを寄り添って来た。
あれから時は二十歳にもなった。
もうあの教会にはいない。
マルデック星の中心部都市パシャールに
家を持ち住んでいた。
「トントン」
ドアをノックする音が聞こえた。
ドアノブを回す音の方向に目を移動させると
「もう朝だよ。起きなよ。」
とレンが言ってきた。
「うるさいなあー。起きてたよ。しっかりと」
と私は言った。
「今日から初仕事だろ!早く起きないと。あれ?泣いてる?」
え。私泣いてるの?と心の中でつぶやいた。
「ふとね。昔のこと思い出してたの」
「あー。あの頃か。」とレンも察した様に話す。
そうあの頃…とまた心のつぶやきが。
今この都会にレンと2人で暮らしている。
教会は成人を迎えた後。二人で暮らさないかとレンの方から言ってきた。
他の二人リンとランはそれぞれの道へと進んでいた。
レンは宇宙船の乗組員と整備の仕事に携わり、
私はと言うと、生態系の科学者として
ノアールという会社で、日々動物と植物の研究に携わることに
今日から初勤務となる。
レンは早く出勤しないといけない為、パンを口に加えながら、
急ぎ足で出掛けた。
「行ってきます!」
「いってらっしゃい」
お互いにあいさつを交わしながらも
この高層ビルが立ち並ぶ町並みをかき分けながら
私も自分の行くべき場所へ途中店でコーヒーを買いながら向かった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる